理事コラム 「森林フィールドの3本柱」
理事 降矢英成
今年のフォーラムのテーマとなっている「里地里山の森」ができたことによって、協会の森林フィールドの「3本柱」が揃ったことをとても嬉しく思っています。皆様も、この3本柱によって、自分の好みの森林フィールドをイメージしたり選びやすくなったのではないでしょうか。
1つめの「都市公園」は、身近で誰でも訪れることのできる森林フィールドとしてとても有用ですし、何といっても都市部の人々にとって活用しやすいのが利点です。一方、若干人工的で、大自然というわけにはいかない点が物足りないかもしれませんが、その分安全性が高いフィールドです。
2つめの「伝統文化の森」は、いわゆる「社寺林」ということになり、専門用語では「社叢」ともいわれています。これには「鎮守の森」も含まれており、精神性やスピリチュアリティとも通じる森林のフィールドで、実際に東京では明治神宮の森を活用しておりますし、和歌山では赤居理事が根来寺の境内林も活用しています。
そして、3つめとして、いよいよ今年のフォーラムで「里地里山の森」が加わります。「里地」という言葉が入ることにより、フォーラムの場所となる藤沢の遠藤地区もそうですが、山ではなく、畑や牧場などのような平坦な地形の身近な森ということになります。
その中には手入れが行き届かず、残念ながら荒れた森になっている場所も少なくないですので、少しでも有効活用できるといいのではないかと思っており、藤沢市の遠藤地区の整備の流れを学ぶことで多くのヒントが得られるものと思っています。
このように、森林のフィールドが3本柱になることによって、さまざまな森があることが実感でき、そのときどきによって森との親しみ方の幅が広がることになればと願っておりますので、今後もご一緒に検討していきましょう!
2025年10月17日
「森林フィールドの3本柱」
posted by 田川 at 07:33| 役員コラム