●富山県富山市「呉羽丘陵」
https://www.env.go.jp/nature/satoyama/16_toyama/no16-1.html
富山市・薬剤師 西尾茂美
富山県は、3,000m級の山々が聳える立山連峰から水深1,000mを越える富山湾に至るまで、高低差4,000mという地形を有しており、美しく豊かな自然環境に恵まれ多くの動植物が棲息しています。また、北アルプス山々からは栄養豊富な水が富山平野の7大河川を通して富山湾に流れ込み、この世界的にも稀な地形の湾には、日本海に分布する約800種のうち「富山県のさかな」として選定されたブリ、白エビ、ホタルイカのほか、約500種の魚種が見られ「天然の生簀(いけす)」とも呼ばれています。
呉羽丘陵は、この富山県の中央に位置し県を東西に二分する丘陵です。全長約22kmにわたる呉羽山断層帯の西側が持ち上がってできた丘陵で、その西側は呉西(ごせい)、東側は呉東(ごとう)と呼ばれ、かつては富山の歴史・文化、風俗の境となってきました。呉羽の地名は大陸から機織りを伝えたという渡来人の呉織(クレハトリ)に由来し、「呉服」からのちに「呉羽」の字が当てられたと言われています。現に呉羽山には姉倉比売神社(アネクラヒメジンジャ)があり、姉倉比売神が機織りの神として祀られ信仰を集めています。
また、里山の自然の豊かさを感じることのできる呉羽丘陵には、周りに多くの縄文遺跡や古墳、中世の城址、史跡、由緒ある神社仏閣があり、古くから人々の生活の場であったことがわかっています。そのほか、富山の夏の味覚の代表格「呉羽梨」で有名な梨畑が広がり、ファミリーパーク(動物園)、ガラス工房、呉羽山公園展望台(立山あおぐ特等席)などが点在し、現在も市民のみならず県民の憩いの場として親しまれています。
「くれは悠久の森」事業が展開されており、ホクリクサンショウウオ保全プロジェクトやくれは悠久の森フェスタなどの活動がなされており、ファミリーパークで四季を通して行われる自然観察会(里山たんけん隊)で、身近な自然に親しむことができるのも魅力となっています 。
なお、この呉羽丘陵を南北に歩くことができる「呉羽丘陵フットパス」が整備されています。
https://www.city.toyama.lg.jp/shisei/machizukuri/1010816/1010817/1012305.html
2025年04月13日
富山県富山市「呉羽丘陵」
posted by 田川 at 09:16| お薦めの里地里山