森林セルフケア体験会 in 和歌山根来 スペシャル企画(午前)
理事 赤居実花
日時:2024年6月9日(日)10:00〜16:00
午前:<根来寺の歴史・伝統文化と森を知る>
参加者は、一般4名(内、会員1名)、協会から理事1名、赤居の合計6名
語り部さんによる、お寺の歴史のお話は「寺」だけにとどまらず、宗教の歴史、地域の歴史も大きくかかわり、壮大なスケールでした。
創始者の覚鑁上人(かくばんしょうにん)が、高野山の空海が入定(没ではない!)300年後、
”流星の如く”現れた話から、根来に寺を建立するに至るまでも、宗教の歴史的には大きな出来事なのに、そこから2000もあった、寺院の建物が消失する出来事、「力の範囲を広げていく」ことを懸念した、豊臣秀吉の制裁、それを阻止する(守る)ための鉄砲隊などの歴史、江戸時代に入ってからの、お寺の復興再建、もう…一度聞いただけでは、全て頭に入りません。


明治になり、広大な寺の土地は、国のものとなり、また一部変換されるまで、今の中心部は、「守られた場所」ゆえに、照葉樹林が多く残る、天然の森で「里山とは違う植生」の話し。天然で一番古い大きなイチイガシの木にご挨拶したり、国宝や重要文化財の数々の建物に入り、建物や仏像の説明、また手入れされた日本庭園が何を表しているのかなど、知れば知るほど、もっと知りたくなる(笑)とても濃い内容でした。



お寺の近くに住まれている参加者さんも、知らないことがいっぱいでした!と驚かれていました。語り部さんが、伝統文化の「根来塗り」の塗り師さんであることも、最後にちょっと塗りの歴史もお聞きし、ますます「もっと知りたーい」「塗りも体験したーい」と声が上がった2時間でした。この歴史、大河ドラマにできるぐらいだと、感じたのは私だけかな?
それほど、深い歴史と文化のある、根来寺、根来の地域を知る時間となりました