100年の歴史をもつ鎌田鳥山の料理を堪能
森林セルフケアコーディネーター 青木 孝一
連休初日となる4月27日(土)に都立長沼公園にて実施した森林セルフケア体験会は前日の雨がすっかり止んで雨上がりの森を一般参加者5名、サポートスタッフ1名と私を含め7名で楽しみました。
参加者の中にはアロマ関係の指導者や保育園の先生、そして都内で活動している同業の森林浴ガイドの方がいましたが、皆さん、「癒されたい」、「自然とふれあい元気になって帰りたい」、「鎌田鳥山の料理に興味がある」等、参加された目的は様々でした。
今回、体験会の会場となる長沼公園はほぼ1年近く大雨等による影響により土砂崩れが起こったり、樹木が倒木したりしていた為、コースの1部を復旧するための工事が1年近くかかりました。今年の4月になりメインのコースの一部に擁壁等が設置され、散策できるようになりました。

長沼公園は雑木林に覆われた丘陵地で複数の尾根道があり、沢沿いの地形は変化に営み、山深い雰囲気をかもしだしています。
クヌギやコナラの雑木林に覆われた園内には、ウォーキングに適した尾根道と沢沿いの散策路があり、園路では野鳥や森の生きものに出会えるほか、高台からは奥多摩の山々を見渡すことができます。
今回、複数あるコースの中からどのルートを歩くのか迷いましたが、メンバーの様子や体調を考慮し、いつも使用している「殿ヶ谷の道」を選び、ゆったりとコースを歩くことにしました。

新緑のすばらしいこの季節にあれこれとプログラムを考えましたが、今回は「森でゆっくり休んで元気になってもらう」という自分なりに設定したテーマを基本に、「五感を使う」ということを意識しながらプログラムを実施しました。プログラム内容の例を挙げると、@森の中を目かくしで歩く、Aひとりになって「何もしない時間」を設ける、Bハンモックの体験をする、Cクロモジ茶や生クルミなどをじっくり味わう時間をつくるなどでした。

その後、参加者全員で鎌田鳥山の囲炉裏端料理を堪能し、味覚も十分楽しんでもらいました。連休初日でお店は混んでいましたが、参加者同士、情報交換をしたりして交流を深めることができました。参加者全員のこの時の表情を見ていて、交流を深めるためにはこのような時間も必要であることを実感しました。

参加者からの感想を聞いてみると「色々な体験をさせてもらい楽しかった」、「参加者同士、交流を深めることができ楽しかった」、「ハンモックが気持ち良かった」、「目かくしで森の中を歩いて最後に目を開けた時の風景が凄く印象に残っている」など。
これからも一人でも多くの人の健康維持のために森と人を繋いでいく活動を充実させ、広げていきたいと考えている。