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2024年02月10日

【役員コラム】「大きな木が環境を育てる」 協会理事 鈴木 友よ

                   理事・森林セルフケアコーディネーター 鈴木 友よ
「大きな木が環境を育てる」

 森林セルフケアを開催するとき、大きな木のそばで行うことが多いのですが、
大きな木のそばって、それだけで安心感を得ますよね・・

 樹木が放つ精油成分(フィトンチッド)や、葉が風に揺らいだりすることでもたらされる癒しの効果についてはご存じの通りですが、今回は大木たちが作ってくれる環境についてフォーカスしたいと思います。

 NPO法人 地球守発行「地球守の自然読本A街の木を守る 街の木に守られる」から一部抜粋、要約します。
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 「シイ、カシなどの高木樹種は、深くのびる根、その根と共生して土中に広がる菌糸によって深いところの水脈と繋がり、水と空気が滞りなく動く環境をつくります。

 その中では、たくさんの土中生物によって豊かな生態系が形成されていきます。
「土」が育つとともに「木」が育ち、単木であっても「杜」の力を持つ大木となるのです。」

 「夏、大木のそばに立つと心地よいのは、木陰のためだけではなく、根から吸い上げる水を気化して葉から放出する「蒸散」が活発になり、気化熱により冷却してくれるからです。」

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 樹高10mの健康な高木は、夏の1日になんと、190リットル(ドラム缶一本)の水を蒸散するとのことです。
土の中の18℃付近で年中一定の空気を循環することにも役立っています。

 このごろは街の樹木は中低木のものが好まれるようですが、大きな木を植えてきた先人の知恵を思い出して、樹木を「景観」ではなく、「環境」としてとらえる視点を持ち続けたいですね。
人もその環境の大切な一員として共生させていただいているのだという、謙虚な視点が大切なのでは、と。

 森林セルフケアで行われることのある、アーシングや地面に寝転ぶ際など、地面の下の環境(土中環境)に意識を向けてみてはいかがでしょうか?

posted by 田川 at 14:43| 役員コラム