植物療法と禅・オプティマムヘルス
森林セルフケアサポーター 古屋 清美
いつも皆様の活動を楽しく拝読させて頂いております。 協会員になって十年以上経ちます。活動らしき事は特にしていませんが会員の皆様が 素敵な方々で、繋がっていたいので継続させて頂いております。
出産を期に前職を辞め子育て中にアロマテラピーやハーブが趣味となり学び始めました。 今は植物療法のインストラクター、セラピストが職業です。 都心に出向き植物療法(森林療法も含む)やホリスティックヘルスの学びを深める毎に、 自分が住んでいる所の良さに気づきました。
私は神奈川県南足柄市(箱根の麓、小田原の隣市)で生まれ育ち、 一度も南足柄市を離れた事がありません。あまりにも身近すぎて客観的にここの良さを 知る事がなかったのですが、市の70%が森林である事に尊さを感じるようになりました。 プライベートで様々な困難と捉えられる物事が続き、頻繫に寺院参詣するようになり 坐禅会に参加、恩授戒で在家得度をしました。 仏門の師匠は、現在曹洞宗総本山総持寺貫主となられた石附老師です。
禅の学びで「空」である事を何度となく教えられました。 「クウ」とは、とらわれない・かたよらない・こだわらない心。 簡単なようで案外私たちは、それらで執着、葛藤に苛まれることがあります。 同じ事象が目の前に来ても全く違う捉え方が出来る。そうなるには己の魂、心を磨く事。 坐禅をするだけ無く、空の境地に少しでも近づこうとする事が大切であると感じました。
ある時、私が坐禅会に参加している事を知った方が「私もやりたいと思っていたのです」 と言われ寺院に相談したところ。私主催で坐禅会を受け付けて下さるとの事。 存分にこの自然を満喫して頂くために「坐禅⇒精進料理⇒拝観⇒御祈祷⇒老杉茂った山内 を自由散策」というプランを立てました。 坐禅は調心、調息、調身が基本。息に集中、シーンと静まり返った空間。 線香の香りと警策棒の音が鳴り響く。頭によぎった物事、感情はすぐ過ぎ去り後を追わない。 1 時間弱ながらも、頭がスッと軽くなります。
坐禅の後は僧侶手作りの精進料理を頂く。野菜などの素材の美味しさを味わう。 私達が日々どれだけ余計なものを纏っていたのかを体感します。 食後は広大な敷地に点在する堂塔拝観、滝の音・鳥のさえずりを聞きながら御祈祷場へ移動。
激しい太鼓に合わせての読経、カネ、リンの音で圧倒される御祈祷で浄化の嵐を浴びる。 その後、自由解散して各々広大な森林を散策して頂きます。 まずは、心を調えて浄化したあとに森林浴をして頂く。その時サポーターはいません。 自分のペースで思いのままに自然を感じて欲しいと思っているからです。
坐禅会を行っている大雄山最乗寺は 1394 年(応永元年)今から 629 年前に建立。 関東の霊場として知られ、境内山林 130 町歩、老杉茂り霊気は満山に満ち溢れています。 守護道了大薩埵は「大雄山を護り多くの人々を利済する」と誓願文を唱えて十一面観音に姿 を変え信仰を深くして多くの参詣者がいます。森林自体が聖なる場です。
最近、オプティマムヘルスの話を伺いました。 その人にとって最適な心身状態を目指すヘルスケア。一人一人の「最適」は違う。 それには自分を知る事が大前提であること。自分を知ることは、なかなか難しいです。 禅の教えが「自分を内観」「自分を知る」事の助けになってくれました。 私は、植物を味方につけながら日々の物事をポジティブに捉えられる事が真の植物療法 だと思っています。最終的に慈悲・感謝・祈りの心でいれたら楽に生きられます。 20 回続いていた坐禅会がコロナ禍で中断しています。 楽しみにして下さっている方がいるので今年の秋に再開するのが目標です。 今後も協会で学ばせて頂きたいので宜しくお願い致します
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