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2021年12月11日

「からだの森で余韻を味わう」


「からだの森で余韻を味わう」


森林セルフケアコーディネーター
馬場 健一



地上では、先日、二十四節気・大雪(たいせつ)を迎えました。平地でも本格的に雪が降り始める頃、冬木立を観察してみると冬芽が眼に留ります。一見、寂しいようにも見える冬の森も足を止めて、凛とした空気を感じていると身も心も清められます。

11月下旬に行われたレベルアップセミナーでは、こころ鎌倉の森林療法プログラムの体験会でコーディネーターを担当させていただきました。その時の個人の振り返りをご報告させていただきます。

改めて、こころ鎌倉とは、森林セルフケアサポーターである梶原佳子さんが今年5月、鎌倉にカウンセリング・ヨガ・マインドフルネス・森林療法を通じて、こころと体がリラックスできる場としてオープンさせたサロンになります。

私は、毎月、森林療法プログラム「心に触れる森林セルフケア」のコーディネーターを担当しています。プログラムでは、鍼灸師としての経験を活かして、東洋医学的身体観に基づいたアプローチも取り入れ、気の世界を意識した森林セルフケアも提案しています。

人体は小さな森に似ていて、私たちのからだも自然のリズムと触れ合うことで生命の営みを可能にしていると考えています。そこで、春・夏・秋・冬・土用12ヶ月をかけて、同じ森に繰り返し足を運び、森の手当てを受けながら全身を整えていく試みを始めています。

また、プログラム実施後には、コーディネーター同志で実地振り返りも行っています。その際、こころ鎌倉では、どのような森林セルフケアを提供していくのか、お互いの感性と考えを素直に聴いて、話して、理解しながら模索しています。

今回は、協会のレベルアップセミナーでの体験会という機会をいただき、多くの森林セルフケアコーディネーター・サポーターの皆さんとお会いすることができて今後の活動への励みを与えていただきました。

個人的に最も印象的な場面がありました。それは、森の中を歩いていて出合ったタブノキの存在感や鮮やかに色づいた落葉広葉樹の木の葉よりも、サロン内でうまれた個性あふれる全ての参加者とのいのちの交流でした。

森での体験会を終えてからこころ鎌倉に戻り、時間をしっかり設けて、振り返りと心理療法的観点についての話し合いをすることができました。
体験会での余韻に浸りながらお一人お一人がからだのリアクションを丁寧に味わい言葉で表現しているのをその場にいる全ての人たちが見守っている姿に感動しました。これこそが私が求め続けている癒しの源泉につながる在り方です。

自分のからだの声に耳を傾けると、「話せばわかり合える」と聴こえました。それは自己との対話だけではなく、同じ森を体験した他者(グループ)との対話の必要性でした。
例えば、同じプログラムを体験しても自分が感じている世界と他者が感じている世界には違いがうまれていて、それに対する解釈にも自分と他者との違いに気づきます。それでも違いを認めることでそれまでの世界観を拡げて、自己成長の機会になると信じていました。そのことがホームフィールドである源氏山公園で実現できたのです。

今回のレベルアップセミナーで私が体験して気づいたこと、思ったこと
・源氏山公園という場との共鳴関係を深めていきたい
・プログラムのコーディネーターとして、安心・安全な場を提供する存在でありたい
・参加者一人一人が自分自身の力で気づく感性(自己治癒能力)を信じたい
・参加者一人一人を含む、グループに合わせたオーダーメイドプログラムを提供していきたい

これらの願いを実現するために私自身が森林セルフケアの実践を通して、本当の自分と向き合うことを積み重ねていくことが大切だと思っています。


東洋医学における冬は、肉体的には腎の気を補うために根菜類などを摂り内臓を温め、精神的には思索に集中するのに適した季節です。
自然界の陰陽のリズムでいうと、陰の気の働きが極まり、陽の気の働きが増していく二十四節気・冬至はもうすぐです。冬木立の冬芽を観察するようにからだの森をゆっくり味わいながら、あなたの心の中に冬芽を探してみてはいかがでしょうか。

「腹の底から元気を取り戻し、あなたのいのちが力強く輝きますように。」


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posted by Yu SEKI at 22:54| 活動報告