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2021年04月12日

森林セルフケアサポーターコラムvol.12『季節ごとの森の楽しみ方』


季節ごとの森の楽しみ方



森林セルフケアサポーター
長澤 京子



宮城に移住してから、関西と比べて冬が2か月長いと感じています。冬の間は森に行けないと思っていたら、夫の職場「エコラの森」でのイベントが河北新報で紹介されました。

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遊びを通して自然に親しむイベント「親子もり歩き」で、かんじきを履いて、深い森に分け入り、事前にイタヤカエデに穴を開けて樹液を集めていたタンクを雪から掘り出して、樹液を舐めたり、煮詰めてメープルシロップをつくったりして楽しみました。約6リットルの樹液が回収されましたが、子どもたちは、かんじきを履いて雪の中を歩く方が楽しかったようです。

冬の森の楽しみ方
滋賀県で琵琶湖博物館に勤務していた頃は、冬でも活動がありました。高島市朽木にある「くつきの森」では、冬のフィールドで「冬芽の観察」をしました。参考資料の福音館書店から出ている『かがくのとも傑作集』に、長新太著『ふゆめがっしょうだん』という本があります。

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この本を資料にして、森で動物の顔の形をした木の芽を探しました。
また、冬は広葉樹が葉を落とし、木々が裸になるので、野鳥の観察の時季でもあります。宮城県の伊豆沼は渡り鳥の「マガン」の8割が飛来してくるそうです。

冬の渡り鳥は、昼間、イネの刈り取られた田んぼで餌を探し、夜は凍らない沼や湖で眠ります。凍ると陸伝いに、キツネなどに狙われるからです。
伊豆沼の夕方に見る「マガンのねぐら入り」は、圧巻です。日が暮れる前に群れをなして、次々と沼にマガンがかえってくるのです。

写真は、伊豆沼の隣、長沼で野鳥の飛来について研究するために餌付けされたマガンです。沼の周辺ではバズーカ砲のようなカメラを構えたバードウォッチャーがずらりと並びます。双眼鏡の使い方を説明して野鳥の観察を行いました。

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野鳥がシベリアへ帰る、北帰行が始まると、もうすぐ春です。


春の森の楽しみ方
北国の春は一斉に花が咲くイメージです。 春の森では山菜や野草を摘みながら植物観察会をするのがメインになります。
摘草料理の講習前に森歩きをしますが、毒草の説明をして、さらに野草や山菜を摘む時のマナーを実際に歩きながら、説明します。
毒草かどうか自信がないときは摘まずに、食べられると確信があるものだけ摘む。
食べる分だけ摘んで根こそぎ採らない等々。

また、「フキノトウ」は重曹であく抜きをして、塩漬けにして保存しておくと、春が過ぎて夏頃まで、天ぷらで楽しめます。他にも、土筆はあく抜きをして、麺つゆに漬けておき、納豆を食べるときに入れて食べたりします。

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上の写真は、一昨年の4月中旬、摘草料理で天ぷらにした野草です。
左上から、ヒメジオン・蓬・ドクダミ・ヤブツバキの花
左下 カキドオシ・シロツメクサ・タンポポの花・スギナ

夏はキハダ剥ぎ、秋は紅葉を楽しみながらのノルディックウォーキングと季節ごとの愉しみ方があります。大事なのは、メニューの中から体験したいことを選んでもらうことかな? 年齢層でも体験したいことは変わるので、一律にせず、森歩きの前に体験メニューについては、ネイチャークラフトや森林ヨガ、摘草料理など、いくつか提示して、その中から選んでもらうようにしています。
この冬は、嫌というほど雪が降りましたが、仙台では梅の便りも聞かれ、ようやく春が
やってきました。季節に共通して楽しんでいただけるのが、温泉温泉でしょうか。

冬は雪見温泉、夏は森歩きのあと汗を流すことができます。さぁ、本格的な森林セルフケアの季節になりました。森歩きを楽しみましょう!


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posted by Yu SEKI at 15:06| サポーターコラム