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2020年12月09日

スペシャルコラム(松尾祥子さん)

師走に入りました。1年のうち、この時期の、山、海、森林などのアウトドアフィールドに、最も心惹かれます。こんにちは。森林セルフケアサポーターの松尾祥子です。

先ほど、1月からスタートする研究会にむけ、抄録「森林療法はいかにして心理療法として成立するかの私論」を書き終えたところです。そして、1月からスタートするものがもう一つあります。2020年7月に上梓しました拙著「香りで気分を切り替える技術」を深める講座です。

本書は男性をターゲットに「匂いの脳科学や心理学が2−3時間で読めてしまう一般書」とのコンセプトにて執筆しました。一方、出版社には本書を届けたいターゲット層がもう一つありました。それは「香りを心理療法として活かしたいという方々」でした。
香りをメンタルコンディショニングに活かす術を、20年以上試行錯誤してきました。本書ではこの経験をもとに、香りの心理療法としての利用について心理学的見解や事例を、紹介しています。

つまり「香りで気分を切り替える技術〜香りマインドフルネス」は浅く一般書としても読めるし、深く専門書としても読むこともできる「二重構造」になっていたのです!
そして、本書で紹介する「香りマインドフルネス」とは、森林療法が効果的に作用する心身を育てる、意識と呼吸の使い方であるとも考えています。どうぞこれらの複数の視点から、本書を読んでいただければ幸いです。

A:香りで気分を変える技術.png



さて、森林療法は、アウトドアフィールドでの体験という広い意味で、わたしにとっては2つの側面があります。

一つは自身のセルフケア。もう一つは心理専門職としての森林療法です。比率で言うと9割は自身の森林療法でしょう。森林療法がない生活とは、空気のない生活のよう。自宅の花壇から、拠点のある蓼科、1年中海に入れる南伊豆の大自然まで、アウトドアで過ごす時間は、私自身の心身メンテナンス、健康維持、気づきや成長に欠かせないものです。

心理専門職としての森林療法は、「どうしたら、万人が、効果的に、療法として、森林を含めたアウトドアフィールドを活用することができるか」を考え、人の心身魂や自然との関わりについて、思考や体験を深める機会となっています。特に、動物と違い移動するという術を使わない植物が、いかに自身の生命を存続させるか、その巧妙な知恵、「植物の生存戦略」に関心があり、植物の生存戦略を「人がたくましく生きるために効果的に利用する」ことを考えるとワクワクします。この植物の生存戦略を知る一冊として、下記の書籍を紹介します。

B:植物は知性を持っている.png


今年は、「自分にとっての自然」について改めて考える機会が得られました。そしてこのプロセスと経験をもとに、生活や活動を自らの自然により合った形に再構築することになりそうです。これにより、森林療法協会での活動が増えるご縁ならば、喜んで、楽しんでご一緒させていただきたいと思っています。アウトドアでの活動は肩書きを超え、身体をもった人と人が腹を割った関係で体験を共有できる。これは森林療法のもたらす利点の一つでしょう。最後に青木ヶ原樹海で出会った、雨のなか輝きを放っていた樹木の写真を紹介させていただきつつ、フィールドでご一緒できますことを楽しみにしています!

C:青木ヶ原の木.png

posted by Yu SEKI at 10:47| サポーターコラム