CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2020年09月18日

MailMagazine_役員コラムvol.5_「植物療法研究会(日本ホリスティック医学協会主催)」報告

「植物療法研究会(日本ホリスティック医学協会主催)」報告


理事/赤坂溜池クリニック
降矢 英成



新型コロナの感染は大分落ち着いてきたようですが、強力な台風が続くなど気候変動の問題も気を抜けない感じになっています。

そんな状況から、自粛傾向で萎縮気味になっていますが、8月23日(日)には日本ホリスティック医学協会が主催で行っている「植物療法研究会」(旧・植物療法ネットワーク)が行われました。

 まず、「植物療法」といいますのは、「植物を用いて行う療法」のことを総称したものですので、一般には「メディカルハーブ」(薬草を用いる療法)や「アロマセラピー」(精油を用いる療法)が思い浮かびます。

 ところが、「ホリスティック医学」という“ホリスティック(全体的)”な視点から植物療法をとらえますと、ハーブとか精油という物質を用いるこの2つだけではなく、「フラワーエッセンス」や「園芸療法」、そしてわれらが「森林療法」も含まれるようになります。

 「フラワーエッセンス」は「花のエネルギー」を用いる療法であり、「園芸療法」はハーブなどを植えたり育てることなど「作業」を療法として活用していて、「森林療法」と同じく、物質や成分を飲んだり嗅いだりというメカニズムではないタイプの療法です。

 この植物療法研究会では、これらの5つの植物を活用する療法が一堂に会して、検討し合って深めることを、気がつくと、もう12年くらい続けています。

 最初は、お互いの植物の活用の仕方を紹介し合って相互理解を深め、その後に、モデルケースを準備してそれぞれの療法ではどのようなところに注目してどのようなアプローチをするのかというケーススタディをしばらく行ってきました。

 そして、最近では、今までに検討したことを踏まえて、
・各植物療法の「得意分野」と「不得意分野」
 について、整理してみる試みをしています。

 前回は、ホリスティック医学の基盤となる人間観である「ボディ(身体)」「マインド(心)」「スピリット(魂・霊性)」に対して、それぞれの植物療法がどのくらい作用しているのかを検討してみました。

 例えば、メディカルハーブは、ハーブの成分を重視しますので当然「ボディ」に作用しますが、メンタル・ストレスに効果をもたらすので「マインド」にもかなり作用し、そして、宗教儀式やシャーマニズムなどでハーブを焚くことも一般的ですので「スピリット」に作用しています。

 「森林療法」としてこの研究会には、元副理事長で森林セルフケアコーディネーターである飯田みゆきさんがずっと参加してくれています。

 森林療法については、飯田さんからは、スピリット(エネルギーを含む)への作用がもっとも強いのではないかとの見解が出されました。

 一方、よく「森林浴」とか「森は癒される」といわれますので、森林療法は「マインド」への作用が大きいというイメージがあるのに対して、飯田さんは「森では癒されきれない」という、一般の通念とは異なる見解を出されました。

 しかし、この見解は、心療内科の私にとっても賛同できる見解なのです。

 では、森は心理的な作用がないのか? というと、そうではありません。日頃の仕事上のストレスが溜まっている方が、森林療法・森林セルフケアを行ったら楽になった、というケースは確かにあります。

 これは、ある意味、「ストレスケア」という範囲のもので、「心理的な問題」までいっていないレベルという違いがあります。

 また、森林の効果のもう少し深いものとして、「森に入ったら自分の日頃の悩みが小さなものに感じてあまり気にならなくなった」というケースもあります。

 この場合は、「視点や考え方が(認知)が変わった」という、もう少し深いレベルの作用が起こったということになるでしょう。

 ところが、通常の森林セルフケアではここまでは生じるのですが、それ以上の深い問題がある方に対してはあまり作用しない、という認識が必要なのです。

 今、何となく「森は心によい」というイメージがあり、森林セルフケアが心にすごく効果が出るのではないかと思いすぎてしまう危険性がないでしょうか。

 飯田さんは、その辺をご自分の経験とともに感じて、とうとう心理学科に社会人入学されて、現在、大学生として心理学を学ばれています。

 そこで、ちょうど協会では今年から、森林セルフケアサポーターさんのレベルアップの講座を始めることになりましたので、「心理療法としての森林療法」を深めることを現在検討中です。

 検討したいことは、
@ ふつうの森林セルフケアでできる「心理的アプローチ」はどこまでか
A もっと深い「心理療法的森林療法」はどのようなものか
の2つを主に追究することとなりそうです。

@ がはっきりすれば、心理専門職ではない一般の森林セルフケアサポーターさんが心理的にどう役立つかがはっきりして、安心して取り組めることになるでしょう。

 一方、Aは心理専門職の方にとって、通常の心理室とは異なる森林空間だからこそできる心理療法的なアプローチを提示することができるでしょう。

 この検討を進めるにあたって、もう一人助っ人をお願いできることになりました。アロマセラピストでもあって、自然・森林が大好きで、しかも臨床心理士でもある、会員の松尾祥子さんです。

 すでに、会報誌に何度か寄稿していただいていますが、ちょうど『プロカウンセラーが教える 香りで気分を切り替える技術』(翔泳社)を出版されたところでいらっしゃいます。

 この本のテーマはアロマセラピーですが、実はアロマセラピーも「心によい」というイメージが何となくある植物療法ですが、今まではまさに「何となく」だったといえます。

 松尾さんは、臨床心理の勉強・経験もされていてアロマが好きな方なので、しっかりとアロマを「気分を切り替える技術」という位置づけにしているのが素晴らしいところです。

 これは、先の飯田さんの森林と心の関係を見る視点と共通しており、過剰な評価をせずに、森林やアロマがどのように心に作用するのかをとらえているといえます。

 ということで、このお二人を含めた3名が世話人となって、「心理療法的森林療法」について追究する研究会を行わせていただくことになりましたので、宜しくお願い致します。

 具体的な日程も相談して決まりましたので、お知らせいたします。
◎2021年1月24日(日)午後
 来年の冬は、新型コロナとインフルエンザの両方の問題がありそうですので、zoom講座(録画受講も)として行いたいと予定しています。
 ぜひ、ご期待ください!
posted by Yu SEKI at 23:08| 役員コラム

フォーラム委員会だよりvol.5


フォーラム委員会だより


田川裕則

10月25日のフォーラムに向けて8月29日に第6回フォーラム委員会を行いました。フォーラム委員会(ZOOMミーティングによる開催)では、当日の役割分担、開催までのスケジュール等の検討を行いました。主な決定事項は以下の通りです。(敬称略)

森林セルフケアフォーラム2020in東京
〜森林セルフケアサポーターの祭典〜


今年のフォーラムは、会場参加もオンライン(ZOOM)も可能です。
全国各地のセルフケアサポーター(コーディネーター含む)の活動や取り組みに触れることができます。

事例発表者は全国から5名(オンライン4名、会場で1名)、
事例発表については、全体で2時間程度とし、各事例発表者20分程度(質疑応答含む)とする。

@ 長澤京子 (宮城県)森林セルフケアサポーター、学校図書館司書、宮城県森林インストラクター「ブックトークで宮城の森紹介」(オンライン発表)
A 打込みゆき (東京都)森林セルフケアサポーター、Milphin あいland Guide代表「小笠原 世界自然遺産の森・山歩きはのんびりと」(オンライン発表)
B 赤居実花 (和歌山県)森林セルフケアコーディネーター、自然療法家「高野山 天空の森に包まれて」(オンライン発表)
C 左賀秀機 (京都府)森林セルフケアサポーター、産業カウンセラー「絵本、大きな木の世界」(会場発表)
D 佐藤栄児 (東京都)協会理事、森林セルフケアコーディネーター、看護師「森林セルフケアと精神看護」(オンライン発表)

会場起点の体験会実施者4名も決まりました。
体験会については、昼食時間を含めて2時間程度とし、オンライン参加者には体験会の様子(映像と音声)を生放送で順次表示する。

Aコース ・飯田みゆき(森林セルフケアコーディネーター、薬剤師、産業カウンセラー) テーマ「心の健康と森林セルフケア」、場所(オリンピックセンター)
Bコース ・降矢英成(協会理事、心療内科医:赤坂溜池クリニック) テーマ「森林養生プログラム・エッセンス編」、場所(代々木公園)
Cコース ・早川広美(森林セルフケアコーディネーター、ネイチャーゲームインストラクター) 「森林セルフケア×シェアリングネイチャーウェルネス」、場所(明治神
Dコース ・青木孝一 (森林セルフケアコーディネーター、ネイチャーゲームインストラクター) テーマ「ストレスを吹き飛ばせ!今ここ、自然との一体感を体験」、場所(代々木公園)

参加者同士の意見交換は、会場参加とオンライン参加者それぞれを5名程度のグループに分かれて、ワールドカフェ形式でメンバーを変更(3回程度)して行う

これからは、初の試みに対して、具体化のために必要な体験会のオンラインで投影する方法や事例発表者のオンラインリハーサル、会場の音響チェックなどを進めていきます。

皆様からの参加申し込みをお待ちしています。


【申込み】下記お申込みフォームにアクセスしお申込みください。<申込み〆切10月17日(土)>
https://form1ssl.fc2.com/form/?id=515d03e177cd42ca

2020年09月07日

【開催告知】森林セルフケアフォーラム2020in東京_10/25(日)

今年のフォーラムは、会場参加もオンライン(ZOOM)も可能です。
全国各地のセルフケアサポーター(コーディネーター含む)の活動や取り組みに触れることができます。

お友達も誘ってお気軽に参加してください。

フォーラム2020.png



【日時】 2020年10月25日(日) 10:00〜17:00
 ※9:15からNPO法人日本森林療法協会の総会も行われます。
  会員の方は総会にもご出席ください。

【会場】 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 3階 311号室
 住所:東京都渋谷区代々木神園町3-1
 交通:小田急線参宮橋駅より徒歩7分・千代田線代々木公園駅より徒歩10分

【参加費】 会員2,000円 一般3,000円
 ※会場での参加、zoom参加同一の参加費となります。
 ※zoomでご参加の方は入金の確認後、開催数日前に招待URLを連絡します。

【申込み】 下記お申込みフォームまたはQRコードにアクセスしお申込みください。
  https://form1ssl.fc2.com/form/?id=515d03e177cd42ca
 ※申込み〆切10月17日(土)
 ※体験会の詳細は申込フォームに記載しています。
 ※体験会の参加コースの選択は会場参加者のみ先着順とさせていただきます。
  場合によっては、ご希望に添えない場合があります。
 ※オンライン参加者は体験会実況中継をご覧いただきます。
 ※お申込みいただいた個人情報は森林セルフケアフォーラム2020以外の目的で使用することは
  ありません。

【お振込み】申込後、1週間以内でお振込みください。入金確認後、受付完了します。
  <ゆうちょ銀行からの振込の場合>
   ゆうちょ銀行:記号 10060 番号 93744651

  <他金融機関からの振り込みの場合>
   ゆうちょ銀行 店名:00八 (ゼロゼロハチ) 店番:008 (普) 93744651

【スケジュール詳細/イベントチラシ】
 森林セルフケアフォーラム2020.pdf

【主催】 NPO法人 日本森林療法協会 https://foresttherapy.wixsite.com/forest


❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖

NPO法人日本森林療法協会 Facebookページに「いいね!」で最新情報をチェック!
https://www.facebook.com/TheJapaneseForestTherapySociety

❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
posted by Yu SEKI at 21:07| イベントのご案内

2020年08月18日

フォーラム委員会だよりvol.4


フォーラム委員会だより


高田裕司



10月25日のフォーラムに向けて、以下を実現するために、委員会で検討が続いています。

■全国の会員・セルフケアサポーター(SS)のいろんな取組みや想いを持ち寄り交流できる機会をつくる

■多くの参加者が集まれるように、オンライン(ZOOMミーティング使用予定)でも会場参加でもどちらも可能にする。

事例発表者も全国から5名程度(オンライン4名、会場で1名)、会場起点の体験会実施者4名も決まりました。降矢先生も今回は体験会を実施するとのことです。

猛暑の中、8月8日の第5回委員会(ZOOMミーティングによる開催)では、これらを受けて、開催プログラムの骨格、当日の役割分担、開催までのスケジュール等の検討を行いました。主な決定事項は以下の通りです。

■開催プログラムの骨格
・事例発表については、全体で2時間程度とし、各事例発表者20分程度(質疑応答含む)とする。
・体験会については、昼食時間を含めて2時間程度とし、オンライン参加者には体験会の様子(映像と音声)を生放送で順次表示する。
・参加者同士の意見交換は、会場参加とオンライン参加者それぞれを5名程度のグループに分かれて、ワールドカフェ形式でメンバーを変更(3回程度)して行う

これからは、初の試みに対して、具体化のために必要な体験会のオンラインで投影する方法や事例発表者のオンラインリハーサル、会場の音響チェックなどを進めていきます。

過去のエピソードの紹介です。
会場となる青少年総合センターでオンラインで実施した場合、どのようなことが可能なのかどうかを田川さんと高田の2名で6月下旬に確かめにいきました。既に予約しているフォーラムの実施会場で待ち合わせとしていたのですが、青少年総合センター入口で、「閉館中で入れません」との掲示がありました。「仕方ないなあ別の日に出直さないと」と思いつつ田川さんに電話をかけると

「もう会場にいるよ」(田川さん)
「えっ、閉館中なのにどうやって入ったのですか?」(高田)
「守衛さんに『オンラインテストしたいので』と言ったら入れてくれた」(田川)
「なるほど。では同じことを(守衛さんに)言ってみます」(高田)

すると入館できました。ほぼ誰もいない中、オンラインでできることを田川さんと高田で、委員会メンバーの他の人とZOOMでつなげて確認をしました。

委員会メンバーでは、実施イメージを共有しながら、方向性の確認をしつつ、今できることを積み上げて、フォーラムのねらいを実現しようとしています。

当面の課題は
・会場の様子をオンラインに投影させるための会場の音響等の確認
・各体験会の様子をオンラインに投影させるのに有効な手順や方法

そんなことをメンバーでは、ワクワクしながら取り組んでいます。

2020年08月06日

森林セルフケアサポーターコラムvol.4『離島の自粛生活〜父島にて』


離島の自粛生活〜父島にて


Milphin あいland Guide(みるふぃんあいらんどがいど)
打込 みゆき



こんにちは。

新型コロナウィルス感染症の影響で世界中の人々の生活や仕事、健康面や経済面にも大きな影響がでていますね。本土から船で24時間離れた小笠原でも大きく影響を受けました。

離島での自粛生活をテーマに今回は執筆させていただきたいと思います。

小笠原村より4月6日付で「不要不急の来島・上京の自粛のお願い」が発信されました。小笠原村にはコロナ を確定できる体制がなく、感染の疑いがある方に対する処置にも制限があり、救急患者の本土への 搬送も困難を極める状況にあるという、脆弱な島の医療体制・島民の健康を守るためでした。

週に一度の定期船・おがさわら丸の乗船人数は減少し、去年の5月は1983名。今年は107名となり、観光客が訪れない島の観光事業は大打撃でした。

私のガイドツアーは4月から6月末まで休業。ひっそりと静かな島に、私はひとりぼっち散策を楽しみ、いつもお客様を案内している森へせっせと出かけていました。春になると固有種の花が満開の時期を迎えます。トキワガマズミやシマギョクシンカ、この花たちを見ていただけないのは残念でした。

春の花々.jpg


早朝、海辺を散策すると、アオウミガメの足跡をたくさん見かけるようになりました。5月末くらいから産卵のシーズンの始まりです。


海岸でアーシングをしたり森へ出かけたりと、車で5分~15分ほど走れば大自然の中で過ごせるのは、健康面・精神面にもリフレッシュできます。とてもありがたい環境で暮らしているのだと、心から大感謝ですね。

朝の風景.jpg


島の飲食店はテイクアウトやデリバリーを積極的に始め、島民もどんどん利用して応援をしました。収入が激減した観光業に向けて、観光協会の呼びかけで、遊歩道の整備事業の雇用募集がありました。宿、ガイド、飲食、商事部の仲間が集まり、遊歩道整備や、海岸清掃をして汗を流しました。
普段話さないような方とも、作業を通じて仲良くなれたりして、とても良い経験ができました。みんなと食べるお弁当の時間が本当に楽しみで、わきあいあいの時間を過ごしました。

遊歩道整備事業.jpg


島の農業を助けるため、島の野菜や果物の配送料金の補助もあり、いつもは観光客に人気の島トマトやパッションフルーツもが並ぶことなく島民が購入できるのはうれしかったです。

7月から乗船客数を400名までとし、観光客の受け入れが始まりました。島にお客様が戻ってきました。約3か月観光のお客様との出会いがなかった分、感染症対策を更に気を配りながら、小笠原の森をご案内したいと思います。

亜熱帯の森.jpg


皆さまもどうぞお身体をご自愛くださいませ。

posted by Yu SEKI at 18:04| サポーターコラム

MailMagazine_役員コラムvol.4_「幸せの青い鳥と滝めぐりの休日」


「幸せの青い鳥と滝めぐりの休日」



理事 馬場 健一



8月7日に地上が二十四節気の「立秋」(8月7日〜8月22日)を迎えました。まだまだ体感的には真夏ですが、暦の上では少しずつ秋へと移りはじめています。一年の中で暑さがきびしくなるこの時期、青い空に入道雲を見ると気持ちが上がり、毎日、朝夕の蝉の声に癒されています。夏の養生を心がけながら収穫の秋へと良い流れをつくっていきたいと思っています。

暑い季節の快適な休息のとり方といえば、個人的には、冷房のきいたカフェでアイスコーヒーを飲みながらゆっくり本を読んだり、忙しい思考や心の整理をしてみたり・・・ただ、やはり自然の清流に触れたいなぁと何よりも強く感じます。

先日、午後の休憩中に色々なことに考えを巡らせていたところ、いつの間にか頭の中で反省会が始まっていました。頭だけで考えていると、物事を悲観的に捉えてしまうことがよくあります。そんな自分に気づいたら、対処法として、違うことへ意識を向けるように努めるようにしています。この時は、持参していた本の中へと意識を向けることにしました。しばらく読み進めていると、自分に語りかけてくるようにある文章が飛び込んできました。

「不愉快な記憶を繰り返し考えては・・・自省による不適応のパターンをつくりあげ・・・悲観的なことを繰り返し考えていると、脳の前頭前野と呼ばれる部位が活性化するという。この部位は、悲しみ、引きこもり、不機嫌といった感情と結びついている・・・自然のなかを歩いた人の前頭前野の血流がいちじるしく減っていた・・・自然のなかですごすと、都会ですごすのと違い、反芻思考が改善されることがわかったのです」と。

そういえば今年は、コロナ禍により外出自粛生活の期間を経て、自然へ出かける気持ちにも影響が及んでいるように感じていました。実際に自然のなかを歩く回数が明確に減っています。今の自分に必要なのは、自然との触れあいに違いないと思い、スケジュール帳を開き、セルフケアの為の休みの予定を書きこみました。


そして後日、早朝から家を出発し、東京の最西端にある山の奥へと車を走らせます。このあたりは、町自体が国立公園に位置し、巨樹と清流に恵まれています。その中でも個人的に一番元気になれる場所へと向かいました。今回の休日では、独りでお気に入りの滝や沢で清流に触れながらゆっくり気が澄むまで過ごしたかったのです。

国道から山道の狭い一本道へと車は進み、舗装が行き届かない箇所もあり、慎重に運転していきます。現地入口に車がもうすぐで到着するというタイミングで、前方のガードレールの上に一羽の鳥が止まっている姿が一瞬目に入りました。都市部では見なれない青い鳥で、これは幸先がよいぞと思いました。そして、現地に到着。沢沿いの立派なオニグルミの木陰に車を止めました。

オニグルミの木には、青い実がなっていました。秋になると美味しいクルミになります。毎年、秋に森を散策していると、サルやリスたちの食べた痕の殻をよく目にします。そして、いよいよ滝巡りスタートです。歩き始めてすぐ、沢にかかっていたはずの小さな木の橋が流されていました。おそらく最近の大雨により水かさが増したのが影響したようです。そこで荷物を肩からおろし、大きめの石を探してきて、代わりに石で橋を作りました。これで後に来る人も困りません、早々に片足が濡れてしまいましたが。


橋を渡ると、そこには夏の日差しをいっぱいに吸収した木々たちと雨で潤った苔の緑園が広がっていました。

緑の森.JPG


辺りにほのかに漂う柔らかな匂いを感じ、近くのカツラの木の落ち葉を手に取り、鼻に近づけてみると季節はずれの甘い匂いが脳内深くにまで伝わってきて、一気にリラックスモードのスイッチが入りました。五感が深呼吸するように自然と交わりながら一つ目の滝へと沢沿いの道を清流の音をBGMにして歩きます。

この辺りの山の中では、携帯の電波が届かないため、電話やメールも使えません。自動的に日常生活から離れるには最適な条件がそろっています。携帯が使用できない状況になって、何だか身体が軽くなったように感じるのは、いかに毎日、多くの情報や社会活動に追われながら暮らしているのかの確認にもなりました。日常とのつながりを一度断ち、五感を通して、自然と共鳴していく体験によりからだの内側から徐々に原始的な感覚が呼び覚まされていくようにも感じました。さらに2つ目の滝へと散策しながら歩きます。このときには、すっかり時間のことなど忘れ、自然との一体感を味わっていました。様々な自然の刺激に触れられる感覚は、優しいヒトの手によるマッサージを受けているときの充実感にも似ています。

いよいよ一番のお気に入りの3つ目の滝に向かって山道を下っていると、素敵な鳥の声が聞こえてきました。足を止め、その声の方へ視線を向けてキョロキョロしていると、枝から移る鳥らしき姿がチラッと見えたその直後、正面の枝に一羽の鳥が止まって鳴きはじめました。よく見ると青い鳥です!出発前にも出会っていた同じ種類の鳥、幸せを呼ぶといわれるオオルリです。その美しい姿に感動していると、横を向いていた体をこちらの正面に向け、さらに鳴きつづけています。胸の中がまさに幸せの感覚で満たされました。その後、3つ目の滝も見ることができました。

滝1.JPG
滝3.JPG滝2.JPG


また、道中は、緑と木漏れ日に包まれ、木の葉がゆれる音、心地のよい鳥のさえずり、虹色に輝きながら舞う蝶、沢の水音、触り心地のよい苔に樹皮、雨上がりの土の匂い、自然しかない環境に浸りました。

気がつくと自然と呼吸は深まり、ひと呼吸ひと呼吸するごとに全身の細胞がイキイキしてくる感覚があります。急な山道で疲れたら、いつでも裸足になって沢の冷たい流水の中に足を突っ込んでナチュラル・アーシングもできます。滝巡りの最後は、沢沿いのカツラの木陰でのんびりと休息を取りました。帰る頃には、すっかり心も身体も生命エネルギーに満ちていました。


自然の場に身を置き、五感を通して、生命秩序の場と共鳴する、これが自分にとっての最高の幸せ体験となりました。自然の中にいるときには、悲観的な感情や思考になることはまったくなく、とてもリラックスして、自分本来の感性を取り戻すことができました。これもコロナ禍から生まれた自然の力を深く学ぶための必要な機会だったように思います。            

沢の水.JPG
posted by Yu SEKI at 17:58| 役員コラム

2020年07月15日

フォーラム委員会だよりvol.3

フォーラム委員会だより Vol.3


鈴木友よ



今年のフォーラムは、理事会での会場でのリアル開催とオンライン開催を融合する。との決定を受けて具体的な内容の協議に入りました。

何と言っても、年明けから続くコロナの影響で、オンラインの必要性を痛感しています。フォーラム委員会も6月に3回ほどzoomによる打ち合わせを行いました。自宅に居ながらの会議はとても便利で、新たな時代のスタイルですね!

開催の案内等は、このメルマガや、会員向けメーリングリストにて詳しくなされますので、そちらもじっくりとご覧ください♪

開催日は10月25日(日)。国立オリンピック記念青少年総合センター(通称:オリセン)にて。
テーマは「森林セルフケアサポーター(SS)の祭典」

サポーター(コーディネーター含む)の皆さまが全国各地で活動している内容の発信、紹介、互いに交流できる場とします。

同時にSS以外の参加者の皆さまへ、森林セルフケアの事例を紹介し、興味を持っていただく機会としたいと思います。フォーラムをきっかけとして、森林セルフケアを身近に感じ、生活に取り入れてみよう、という人が増えてくれるといいなと願っています。

今回はセミナー形式ではなく、リアルとオンラインを融合し、全国どこからでも気軽に参加を可能とします。

SSの皆さまの事例紹介では、実際のフィールドを紹介していただき、日本列島津々浦々の森を旅しているような工夫をしたいと思います。

また、午後の体験会は明治神宮、代々木公園、オリセン内の樹林地をフィールドとしますが、体験会を複数参加可能にしたり、オンライン中継を行ったり、リアルに来られない方も参加可能としたいと考えています。

コロナの影響がきっかけではありますが、逆手に取って、新しい取り組みに挑戦したい!という思いで進めております。

SSの皆さま、参加されるだけでも歓迎ですが、ぜひとも事例紹介、体験会講師への申し出をいただき、森林セルフケアをもっと発展させていきましょう!
SS以外の皆さまも、気軽に参加していただき、森林セルフケアの世界に浸ってみてくださいね。

この場をお借りしてお願いがあります。
新たな取り組みの為、体験会オンライン配信(zoomミーティングを予定)、リアル参加者とオンラインと参加者の皆さまの交流方法(プログラム、開催方法)等の知恵をお貸しください。

多くの方々のご参加お待ちしています。10月25日です。宜しくお願いいたします。

森林セルフケアサポーターコラムvol.3『自然に触れながら暮らす日々』


自然に触れながら暮らす日々


森林セルフケアサポーター 鴨井 裕子



新しい生活様式がスタートし、まだ多少戸惑いながらも落ち着いた暮らしになりつつあるように感じています。

皆様はこの春をどのように過ごされましたか?

私の暮らしも世間の波に流され色々と迷うこともありましたが振り返ってみると心の奥底あるものは変わらずに過ごしていました。

4月は習っている有機栽培ハーブ講座で持ち帰った様々な種を蒔き、毎日観察していました。
いつもならうっかり見過ごしてしまいそうな小さな成長を早朝のベランダでゆっくり眺められるのはこの時期だからこその小さな楽しみでした。

image_2020_7_10.png


ミルクシスルというメディカルハーブです。小さな本葉ですがアザミの仲間なので小さなトゲがあります。

電車での移動を再開してからの週末は、ベランダで育った大量のハーブ苗を大磯へ運び畑に定植しました。
帰りは通えなかった間に元気に育ったハーブたちを収穫して持ち帰ります

image_2020_7_10 (1).png


ミント・イタリアンパセリ・スギナ。電車内でも袋からハーブがほんのり香ります。


去年はレモングラスが大きく育ちましたが今年はコモンマロー(ブルーマロー)が大きく育ち大量に収穫出来ました。

image003.jpg


image_2020_7_10 (2).png


去年植えた小さな苗が2m位に成長しました。毎回100〜200個摘み取るのは時間がかかりますが毎回楽しくて楽しくて♪

あまりにも多いのでマロー酒を作ってみました。

image005.jpg


花びらの色素がお酒に浸透していきお花が透明になっていきます。

レモン汁やカルピスなどを注ぐと綺麗なピンク色になります。
梅酒や甘夏酒も仕込んでありそれらも美味しいのですが、見た目の楽しさもあるマロー酒は今年のマイブームになりました。

マイ畑の作業の他に、メンバー登録している大磯農園の田んぼの作業をしたり。
大磯の農家さんのお手伝いで小麦の収穫をしたり。
二宮の農家さんのお手伝いで梅を収穫したり。
農作業はほとんど経験がなく小麦の収穫・梅の収穫・どちらも初体験でした。
交通機関を利用するようになってからは自分の畑だけでなくお手伝いをさせて頂くことで
元気をチャージできているようです。

image_2020_7_10 (3).png


image_2020_7_10 (4).png


おすそ分けして頂いた脱穀済の小麦は全粒粉にして少しずつ料理に使っています。
梅は夏バテ対策に梅シロップにしました。

遠くへ移動することが出来ない時期でも小さなベランダガーデンで植物と触れ合うことは出来ました。
いつもよりゆったりとした時間の流れに身を任せると小さな変化に気付きそれが喜びとなります。

近所の公園へ散歩するだけでも気分が良くなりました。
移動が可能になれば新しい人や活動に出会うチャンスに恵まれますが、ほんの少しでも自然と触れ合うことで人は癒されるのだとこの数か月の生活で実感しました。

森や山、畑などにいくのが難しい暮らしの方は一鉢の植物を買ってみてはいかがでしょうか?
上手く育たなくても育てている時間はきっと心が喜んでいると思います。

アロマテラピーインストラクター・ハーバルセラピストとして活動していく中で、
香りの小瓶やパック詰めされたハーブだけではなく生きた植物に触れたいという想いが強くなってきています。

どんどん日焼けしていきますがそれも自然の恵みの一部として日々の暮らしを楽しんでいきます。

posted by Yu SEKI at 21:26| サポーターコラム

MailMagazine_役員コラムvol.3_「自然素材のお茶のお話」


自然素材のお茶のお話 
  



理事 田川裕則



新型コロナウイルス感染防止対策のため会社への出勤が自粛となった4月に地元で借りている農園で「スギナ」を大量に採取しました。

「スギナ」とは一体どんな植物か、分かりますでしょうか?

スギナとは、つくしが成長した後に生えてくる雑草のことです。
実はほとんどの人が一度は見たことがある植物です

(スギナ(写真).jpg


スギナは、生命力が強く、庭、農地、道ばた、などありとあらゆるところに生え、取っても取っても、また生えてくるということで、農業を営む人やガーデニングをする人からは疎まれる雑草です。しかし、その半面、スギナは多くの栄養価が含まれている植物として、健康意識の高い人にお茶として飲まれています。

大量に採取した「スギナ」を自宅で乾燥して、チョキチョキとハサミで刻んで、お鍋で煮出しました。
 
(スギナ乾燥).jpg


煮出して、飲んだところ、あまりクセが無くて、思ったよりも飲みやすいと思いました。
スギナ茶には、色々な効能があるようですが、まずは自分自身で試してみようと思いました。

自然農法の農園で採取した「スギナ」ですので、農薬などはかかっていないので安心です。
しばらく、飲み続けてどんな効果が出るか楽しみです。

さらに、農園にあった「桑の葉」と「ドクダミ」も採取して乾燥させました。
時間があるからこそできる自然素材の手作り茶です。

(参考)
「スギナ」には、サポニン、葉緑素、ケイ素、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC などが含まれており、ミネラルを豊富に含む野菜として有名なほうれん草と比較しても、スギナはカルシウムが155倍、リン、カリウムが5倍、マグネシウムが3倍と、非常に多くの栄養成分が含まれていることがみてとれると思います。
posted by Yu SEKI at 21:22| 役員コラム

2020年06月29日

フォーラム委員会だよりvol.2

ファーラム委員会だより
Vol2


太田 博幸



フォーラム委員会のzoom会議が5月16日(土)13:30〜14:30約1時間行われました。いままで委員会の情報交換・打ち合わせはLINEグループでのメッセージやりとりでしたが、今回フォーラム委員がお互いの顔をみながらオンラインでの打ち合わせ初回でした。zoom会議はとっても便利ですね。自分は土曜日出勤で仕事だったのですが、職場から昼休みの1時間を使ってフォーラム委員会会議に参加することができました。

参加メンバーは、原田さん、田川さん、高田さん、鈴木さん、太田の5名です。zoom会議を行うにあたり、zoomホストの高田さんからzoom使用の説明をいただき、原田さんの進行により会議は進められました。
 
10月25日開催予定のフォーラム「森林セルフケアサポーターの祭典」を代々木のオリンピック記念青少年スポーツセンターでやるか、zoomでのオンラインでやるかの意見交換が行われました。決定はしておりませんが、会議では概ねオンラインでやろうとの話しになっています。

全国各地、それぞれのフィールドで活躍しているセルフケアサポーターやセルフケアコーディネーターの活躍の状況を聴きたい!知りたい!との意見が多数でました。(5名の会議ですが…)日本の北から南、そして東から西のフィールドでの森林セルフケアをオンライン体験できるのは非常にワクワクします。
詳細はこれからつめていくことになりますが、コロナ禍のあとはリアルな森もバーチャルな森も両方楽しんでいきたいと思います。

フォーラム委員会会議の前に、原田さんからメルマガを発信していきます。facebookグループを作成し、気軽な意見交換や協会とセルフケアサポーター&セルフケアコーディネーターの双方向のコミュニケーションツールとして活用していきます。とのお話しがありました。こちらもご期待ください。