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2023年06月06日

会員制度のご案内


会員制度のご案内


NPO法人日本森林療法協会では会員として活動に参画頂く方を募集しております。

【会員の種類】
◇正会員
 当会の活動に賛同する個人および団体
 入会金 1,000円/年会費 5,000円

◇賛助会員
 当会の活動に賛同し、賛助する個人および団体。
 団体の場合、所属者は何人でも会員となることができ「体験会」「講座」「研修」などに参加することができます。
 入会金 2,000円/年会費 一口 20,000円


【入会のご案内】
以下の内容をE-mailでお送り頂き、会費をお振込みください。
ご入金確認後、入会手続きを開始します。お振込み後2週間経っても案内が届かない場合、お手数ですが下記申込み先までご連絡ください。

@氏名・団体名 (代表者名)                                
A性別
B会員種類: 正会員 ・ 賛助会員
C住所・郵便番号                                
D電話番号 
EFAX番号(保有されている場合)
FE-mail                           
G職業・活動領域                     
H医療・森林関連資格                  


【申込先】
NPO法人日本森林療法協会 事務局 
E-mail: forestselfcare@gmail.com


【振込先】
特定非営利活動法人 日本森林療法協会
ゆうちょ銀行:記号 10060 番号 93744651

「森林セルフケアコーディネーター」認定制度のご案内


「森林セルフケアコーディネーター」認定制度のご案内


NPO法人日本森林療法協会では森林療法の概念を広めるため、「森林セルフケアコーディネーター」認定制度を実施しています。

「森林セルフケアコーディネーター」とは「森を活用して自分自身をケアする"森林セルフケア"を学び、伝えることのできる人」であり、協会主催の体験会、講座などでの講師を務めることが可能です。

認定要件は下記の通りです。

@森林セルフケアサポーター資格保有
A身近な人などに声をかけて森林セルフケアを2回以上実施したレポートを提出
B協会主催体験会や講座でサポートスタッフなどを2回以上、およびそれに準ずる活動を経験

@〜Bの要件を満たし申請頂いた方を理事会で承認し、認定します。

森林セルフケアコーディネーター認定制度にご関心をお持ちの方、認定希望の方は下記までお問い合わせ下さい。

NPO法人日本森林療法協会 事務局
forestselfcare@gmail.com

「森林セルフケアサポーター」認定制度のご案内


「森林セルフケアサポーター」認定制度のご案内


「森林セルフケアサポーター」とは「森を活用して自分自身をケアする"森林セルフケア"を学び、担い手を育成することのできる人」です。

NPO法人日本森林療法協会では森林療法の概念を広めるため、「森林セルフケアサポーター」認定制度を実施しています。

認定要件は下記プログラムを受講頂いた方となります。

・森林セルフケア講座(室内編+実地編)
・森林セルフケア体験会1回
・森林セルフケア支援研修

森林セルフケアサポーター認定制度にご関心をお持ちの方、認定希望の方は下記までお問い合わせ下さい。

NPO法人日本森林療法協会 事務局
forestselfcare@gmail.com

2023年05月17日

焚き火と森林セルフケア

焚き火と森林セルフケア

理事 太田 博幸


ゆらめく炎を眺めながら癒される焚き火。森歩きとともに焚き火が好きで、仕事が休みの日に時間があれば、焚き火やバーベキューをしてから森歩きをします。森歩きをしてから焚き火をすることもありますけど。

焚き火は単純に面白い。いつまでもゆらめく炎を見ながら、薪をくべることができます。飽きることなく、頭をからっぽにすることが出来ます。
焚き火をすると五感が一気にひらきます。勢いよく燃える炎を見て、薪が爆ぜる音を聴き、煙のにおい、土のにおい、森の香りを嗅ぎ、くべる薪の木の感触を感じ、焼き芋の味覚、コーヒーやお茶を淹れて、飯盒でご飯を炊いて、肉を焼いて、マシュマロを炙ってといろいろな味覚を味わいます。

「1/fのゆらぎ」木漏れ日や小川のせせらぎと同様に焚き火も「1/fのゆらぎ」があり、不規則でランダムなゆらぎによって、心身共に落ち着きます。脳波にはリラックス状態を示すアルファ波が増えます。
楽しく、癒され、心が整えられる焚き火も、できる場所は限られています。森林セルフケアを行うフィールドでも焚き火ができるところはほんのわずかではないでしょうか。

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6月3日(土)森林セルフケア体験会のフィールド「里見公園」では火気の使用ができます。体験会の最後の方では、森のなかで薪(小枝など)を拾い、着火し、焚き火を囲んで楽しく話しをする時間を持ちたいと思います。是非ともご参加ご検討ください。サポートスタッフも募集しています。よろしくお願いします。

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★次回のイベントにご参加されませんか?イベント情報はホームページをご参照ください!
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posted by Yu SEKI at 23:43| 役員コラム

京都伝統文化の森視察報告記

京都伝統文化の森視察報告記

理事 降矢英成


 この度、会報誌などでご紹介しております「京都伝統文化の森」を視察してきましたので、ご報告します。

 まず「京都伝統文化の森」とは、京都三山といわれる東山・北山・西山の3つの森を指しています。

 そして、今回お世話になりました鎌田東二京都大学名誉教授が会長をお務めになっている「京都伝統文化の森推進協議会」さんは、この中の「東山」を中心的に整備されています。

 そういうことから、1日目は東山の北端にそびえている、かの「比叡山の森」を、2日目は知恩院から清水寺までのいわゆる「東山展望台の森」を視察しました。

 まず、比叡山はご存じの延暦寺がある信仰の山で、今回は、全て徒歩で往復したのですが、森はほとんどが私有林だそうで、写真のように荒れていました。

@.jpg


 会長の鎌田先生は、比叡山の登拝を800回以上なさっているのですが、このような風景を何回も目の当たりにして心配が絶えないご様子が良く分かりました。

 一方、2日目は、まさに京都の中心的な寺院である清水寺や知恩院の背景になっている「東山展望台の森」を歩きましたが、こちらは国有林と社寺林であるため整備することができたのだそうです。

 特に、清水寺はかなり積極的に協力して下さるそうで、当日も鎌田先生は社務所にご挨拶されていました。

 そして、このエリアでは、ここの菊谷という場所に自生するキクダニギクの保存活動にも力を入れていらっしゃいました。

A.jpg


 写真は、その保存地域でご説明中の鎌田先生ですが、秋にはその可憐な花が見られるそうです。

 今回は、京都在住の会員の左賀さんにもご参加していただけましたので、今後、京都で活動できるように準備を進めていきたいと思っておりますので、ご期待ください!


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posted by Yu SEKI at 23:41| 役員コラム

お知らせとお誘い

お知らせとお誘い


日本森林療法協会理事長 
原田純子


雪が解けたと思ったら、あっという間に桜が咲き、負けじと緑の新芽が吹いて日に日に緑が濃くなって来た5月です。木々の合間からは、野鳥たちのさえずりも聞こえて来て恋の季節も始まっています。夕方になるとフクロウも!さぁ、森に出かける良い季節到来です。今からでも間に合う協会のイベントをお知らせいたします。

<レベルアップセミナー:実地編>  
5月21日(日)13:00〜16:45 @北の丸公園。
「心理療法的森林療法」の実地編で、講師は室内編に引き続き飯田みゆきさん、松尾祥子さん。進行役は降矢先生です。*協会の申込みフォームからお申込み下さい。

<森のお茶会>
毎月第4木曜日の夜にZoomで開催する日本森林療法協会のオンラインサロンです。今月は5月25日(木)19:30からです。コロナ禍が一落ち着きしたという雰囲気で、今年のGWはどこへ行っても人、人、人…だったようですが、森に行かれた方はおられますか?そんなお話も聞いてみたいと思います。どなたでも参加できますのでお気軽にお申込み下さい。参加ご希望の方は原田zitterhouse2015☆bf7.so-net.ne.jpまで。☆を@に変えて「お茶会参加希望」とメールをください。Zoomのご招待をお送りいたします。

<月一体験会>
6月は千葉県市川市での開催となります。3日(日)9:30〜12:00の予定で里見公園(
〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9−9)での開催です。
*協会HPをご確認の上、申込みフォームからお申込み下さい。

<フォーラム委員会>
いよいよ今年のフォーラムに向けて始動します!今からでも「自分、やります!」と立候補なさって下さっても、もちろん大歓迎です。一緒に協会のフォーラムを創り上げて行きましょう!立候補なさる方は事務局forestselfcare@gmail.comへご連絡下さい。

さぁ、活動の季節!森にご一緒しましょう♪


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posted by Yu SEKI at 23:37| ご案内

連載コラムBachの森歩きJ「心穏やかに自分のためだけに過ごせたGW」


「心穏やかに自分のためだけに過ごせたGW」


森林セルフケアコーディネーター 小川純子


今、私は53歳です。
24歳で結婚、25歳で長男を出産。
28歳で次男を出産し、29歳で長女を出産。
51歳で長男が入籍し祖母となり、52歳で孫が2人になりました。
53歳で次男が入籍、長女は社会人となりました。

そんな私のGWは、第二の人生に向けて準備をしてきた最終段階直前の「セルフケア」の時間となりました。自分のためだけに過ごすことができた静かな時間でした。

「自分のためだけに過ごす」なんて素敵な響き。
やっとここまで来たね。
などと自分で自分に語りかけながら今はゆっくり過ごせることに素直に感謝です。

4/30(日)〜5/5(金)までは山梨県山中湖村でおこなわれた、相模女子大学の石川勇一先生が教える「瞑想リトリート」に参加してきました。
先生のプロフィールには、臨床心理士、公認心理師、行者、相模女子大学教授とあります。内容説明には、各種瞑想法の指導・実習(心の健康法から悟りまで)スマホ断ち+沈黙の行・アーナパーナサティ16step・歩く瞑想・食べる瞑想・山の瞑想・法螺貝ワーク・止観瞑想・瞑想のためのヨーガ・ダンマの学習・チャンティング(初期仏教中心)・法談義・シェアリングと書かれていまして、すべて体験してきました。
今回で4回目の参加となります。

2018年、始めて参加した当初は3泊4日でしたが、終わると急いで車を走らせ、東名高速道路に入り足柄サービスエリアのスタバに駆け込んでいました。

その後も、なかなか瞑想は出来ずにいました。
「初期仏教」を学び「ダンマ」の存在を知ることができました。
言葉の意味は分かるのですが、腑に落ちるところまではなかなかいかない難しいこの学びと、瞑想をする意味が私にはなかなか納得ができませんでした。ですが、知り得たことへの「喜び」が湧き上がってきたことも事実でした。

常に気になったことは納得できるまでやってみたくなるものですから、できることから実践することにしました。
まずは、「五戒」を守ったらいいですよ。と、ブッダは説いたと学びましたから、ここからスタートしました。

1. 不殺生戒 生き物を故意に殺さない戒を受持します。
2. 不偸盗戒 与えられていないものをとらない戒を受持します。
3. 不邪淫戒 不倫行為をしない戒を受持します。
4. 不妄語戒 嘘をつかない戒を受持します。
5. 不飲酒戒 穀物種や果実酒など意識を酩酊させるものを控える戒を受持します。

この「五戒」を意識した生活を始めて、結構難しいなと感じたことは、1番と4番でした。
夏場は「蚊」をみつけると平気でパチンと叩いていましたし、ゴキブリをみつければ、殺虫剤でシューとしていました。「殺している」という自覚もなく平気でおこなっていた自分に気づかされました。また、嘘をついているという自覚なしに「嘘」をついていた自分にも気づかされました。石川先生から「例えば行きたくない飲み会があったとき用も無いのに、ちょっと用があるので、と言って断ることもありますよね。ここで嘘をつかずにどうやってこの場をやり過ごすか、ここは知恵が必要ですね。私は結構です、といって断っています。」と伺った時、私は結構自覚の無い嘘をついてきたなと気づくこともできました。

「初期仏教」をちゃんと学びたい。「ダンマ」を理解したい。「瞑想」を自然におこなえるようになってみたい。こんな思いを持ち続け、実践し続けて5年が過ぎていました。

写真@.JPG


富士山を身近に感じながら過ごした6日間の瞑想リトリートでは、静寂で瞑想以外に何もしなくていい環境の中ではこんなに心身が静かになるという体験ができました。この体験が5年前の私には苦痛であったのに、今はそんな感覚を思い出すことが出来ません。
実に不思議です。

最後に、瞑想リトリートに参加されていた方々との交流の中で、「森のリトリート」のスタッフの方との出会いがありました。終わってから名刺を交換させていただき、森林を使い企業の方々へ関わっていらっしゃるというお話を伺いながら、改めて「森林セルフケア」を伝えていく意義を強く感じることも出来ました。

帰りの東名高速道路では事故渋滞に巻き込まれましたが、のんびり山の景色が眺められていいかも。などと思いながら山を眺めていてびっくり。
「えっ、藤の花?」

写真A.JPG


藤棚の藤の花しか見たことがなかったものですから(笑)
今の私は気づけることが少し増えたのかも知れません。

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posted by Yu SEKI at 23:33| サポーターコラム

2023年05月08日

ミツバチは神様からの贈り物

ミツバチは神様からの贈り物

一般社団法人トウヨウミツバチ協会
代表理事 高安 和男


皆さんは、ミツバチと聞いて何を連想しますか?「甘いハチミツ」でしょうか?皆さんが大好きな「イチゴやメロン、スイカ」もミツバチが受粉のお手伝いをします。でも、「ミツバチは刺すので怖い!」ですよね!私も銀座で養蜂を始めるまではそうでした。でもミツバチを近くで見て、触れて行くうちに、どんどんその魅力に引き込まれて行きました。そんなミツバチをご紹介します。

人間とミツバチとの関係はとても古いです。最古の記録はスペイン、アルタミラ洞窟壁画です。野牛、イノシシ、馬、トナカイなどの動物の壁画の中に、野生のミツバチの巣を捕獲する様子が描かれています。養蜂の始まりは古代エジプト時代です。その時すでに花を求めて船に巣をのせてナイル川を上り下りしたそうです。さらにクレオパトラはパレスチナに養蜂場を持っていたとも言われています。ギリシャ時代にはソクラテスをはじめ多くの哲学者がミツバチの不思議に魅せられ、さらにローマ軍とキリスト教徒によって西洋世界に広まりました。その後、長い時代にわたり籠で飼育していたミツバチですが、19世紀中ごろにラングストロスという人が巣枠を使った巣箱での飼育方法を発明し、ハチミツの収穫量も飛躍的に増えて現在に至っています。ここで紹介したミツバチはセイヨウミツバチです。

次に現在に至るまで野生の在来種として命をつないできたニホンミツバチ(トウヨウミツバチ)をご紹介します。漆の工芸家から聞いた話では、縄文人は既に「漆」と「蜜蝋」を使っていたそうです。

日本の文献にはじめて「蜜蜂」と言う言葉があらわれたのは「日本書紀」(720)の皇極2(643)年の頃です。「百済の太子余豊(よほう)、蜜蜂の房四枚を以って三輪山に放ち、養(か)う。しかれどもついに蕃息(うまわ)ず」、つまりミツバチの飼育を試みたものの、繁殖はしなかったという失敗の記録です。ただし、これには後日談もあります。余豊と言う人は当時の百済の亡命太子でした。日本史で習った「白村江の戦い」(663)は、日本・百済連合軍と唐・新羅連合軍の海戦で、日本水軍が敗れ、朝鮮半島への拠点を失ったとあります。その時、日本が援軍とともに百済の総大将として遣わしたのが余豊です。余豊の名を日本書紀に残すために「蜜蜂」の事を記したという説もあります。

また、当時、聖徳太子は理想の社会像として仏教の拡大にも貢献しました。飛鳥時代から奈良時代にかけて仏像の鋳金技法として蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)法が発達しました。

粘土で作った型の上に、蜜蝋と松脂(まつやに)を煉合せた蝋材を貼って、鋳物の原型をこしらえる技法です。鋳造技術と一緒に蜜蝋も隋や唐からもたらされました。正倉院の収蔵品には蜜蠟が「五百九十三斤・・」と言う記載があり、その保存されている袋の中一つに墨書で「四十七斤・・」とあり、「およそ三十二キログラム」もの量になると言います。さらに調査の結果「トウヨウミツバチによって生産されたことが有力で、中国や東南アジアからもたらされた」可能性が指摘されています。また、仏教伝来に貢献した鑑真は「200リットル」の蜂蜜を持って日本に来たという記録もあります。

その歴史からひも解いても、西洋でも日本でも、政治や宗教とミツバチとの関りが何と深い事でしょう。最後に、「ハチミツは神様からの贈り物」ということが世界中で言われていたことを紹介します。「私たちは毎日たくさんの命を食べて生きています。肉や魚だけでなく、米もパンやパスタを作る小麦も、野菜もすべて植物の命です。ところが、命をいただかない食べ物があります。それがハチミツです。受粉の助けが必要な植物は、ミツバチや他の訪花昆虫に来てもらいたくて香りのよい花蜜を出します。ミツバチは受粉のご褒美としてもらった花蜜をハチミツに変えて餌として保存します。

我々人間はミツバチに安全な住まいを提供し、熊やスズメバチなどの外敵から守る代わりに、いざという時のために備蓄したハチミツをお裾分けいただきます。つまりハチミツは誰の命も奪わない神様からの贈り物です。」こうしてミツバチは神の使いとしても崇められてきました。そんなミツバチですが成虫としてミツバチ(働きバチ)になってからの寿命は、わずか1ヵ月です。しかも羽化してすぐに飛べるわけではなく最初は巣の中の仕事をしながら飛ぶ練習をします。上手に飛べるようになった後、わずか2週間が花蜜を集める期間で、その一生を終えます。1匹のミツバチが一生かけて集めるハチミツは、およそティースプーン半分です。いまがミツバチの一番元気に活躍する季節です。専門店に行けば今年収穫したハチミツも売っていますので是非ご賞味ください。

次回は、ミツバチの生態について詳しく紹介したいと思います。


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posted by Yu SEKI at 23:16| コラム

看護を志す学生への実習としての森林セルフケア開催

看護を志す学生への実習としての森林セルフケア開催

鈴木友よ


四季折々、森林セルフケアを名古屋地区で開催しています。
通常は対象を絞らずに実施していますが、かねてよりケアをする側への森林セルフケアに関心がありました。
ケアをする側へ「自分を与え続ける中で、枯渇してしまう前の自分を整える術」の一つとして森林セルフケアをお伝えしたいと思っていました。

思いは伝わるもので、原田理事長のご尽力によって、名古屋市立大学の慢性看護学の研究室の安東先生から学生への実習のオファーがありました。慢性疾病の患者さんへのセルフケアもテーマとされている研究室です。今回は看護する側へのセルフケアを、というご希望。私の願いが届いたのかな、と嬉しくなりました。

協会の委託講座をして受託させていただき、4月24日に名城公園にて行うことができました。

3名の学生さんと先生に自己紹介とアイスブレイクを兼ねて、まず今の心身の状態を記載してもらいました。
皆さん緊張したり、身体の冷え、こわばりを表現されたりしていました。

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柔らかな日差しの降り注ぐ陽気、新緑の海の中、まずはシャガが咲き乱れるコナラ林にて呼吸法、ストレッチ、その後ケヤキの林へ移動し、太陽の光を浴びたり、樹林気功、お気に入りの木にもたれて一人の時間と続けました。
この辺りから参加者の皆さんの表情に変化が。とてもゆったりした雰囲気に包まれて、呼吸も深くなっているのが印象的でした。

その後、クスノキの林で香りを楽しみ、ちょうど満開の藤の花を愛で、最後はコナラ、アベマキ林にて目隠しトレイル、落ち葉の上に寝て地面と一体になることができました。
最後はすっかり心身が緩んでいる状態でしたので、ティンシャの音で夢から覚めたあとも心身の穏やかな状態が続きました。

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持参したハーブティをふるまい、車座になって皆で味わいながら、振り返りと森林セルフケアについての説明を行いました。

終わったあとの心身の状態も記載してもらい、皆さん緑の包まれた状態、リラックスして温かく血行の良い状態を記載していたのも印象的でした。
安東先生の思いは私と同感で、看護師になり、たとえストレスの多い職場環境であったとしても、自分をケアする方法の一つとして院内の樹木のそばで行うことのできるこの方法があることを覚えておいてほしいということでした。

安東先生の暖かなお人柄、学生さんたちの純粋な真剣なまなざしが印象的でした。
私自身、実施できたことに感謝し、今後も折に触れてケアラーの為のセルフケアも続けていこうと思いました。

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posted by Yu SEKI at 23:12| コラム

「みつばちがいる暮らし」 

「みつばちがいる暮らし」


森林セルフケアコーディネーター
大岡ちづる


興味を持ち始めたのはいつ頃かと思いかえすと、10年くらい前になります。近所で養蜂している方を紹介してもらい実際見せてもらったのがきっかけで、面白そうだなと興味を持つようになりました。実際に養蜂を始めたのは3年前からです。日本みつばちの養蜂は、本に書いてあるやり方が一番いいというものでもなく、それぞれがオリジナルのやり方でされている方がほとんどで、私もいろいろ見学して参考にさせていただきました。

A:こんな風にやってます.jpeg


日本みつばちの養蜂はいろんな楽しみ方があると思います。森林セルフケア同様、五感を使うこともできます。みつばちは比較的おとなしく、近くで見ていてもいきなり刺すということはありません。飛んでいるときのスピードは早いですが、着地した後の足取りは、花粉団子をつけているときは重そうで、少しよたよたして歩きます。その姿がかわいく、ずっと見ていられます。花粉団子もいろんな色の花粉があります。橙色、薄い黄色、赤っぽいもの、白っぽいもの・・なんの植物だろうかと思ってしまいます。

周りは田んぼや畑が多いので「どこにあった?いったいそれは何の植物?」と聞きたくなります。自宅の庭にも蜂が好みそうな植物を植えていますが、近くのものにはあまり目もくれず、あえて遠くの方に飛んでいきます。うちに蜂がいることで、近くの畑の実りがよくなっているのではないかと密かに思っています。

養蜂の楽しみはなんといっても採蜜。みつばちが集めた自然の恵みをいただけるのが本当にありがたいです。季節によって蜜の色、粘性や味などが違います。花の咲いている時期が違うので当たり前ですが。いろんな種類の蜜を集めてくるので、自然の薬のように感じます。蜜を採りすぎると蜂が怒ってお引っ越ししてしまうようなので、採蜜するタイミングも大事です。

B:巣板.jpeg


はちみつの甘い香りに誘われたのか、今まで来たことがなかったオオスズメバチも来るようになり、その大きさにびっくりしました。これは、みつばちの天敵なので気をつけなければなりません。
花のない冬の時期の蜂がいちばん性格的に荒れていて刺されやすいと聞きますが、私は分蜂前の3月がいちばんイライラしているように感じます。いつもおとなしい蜂が、その時期だけは離れていても私めがけて飛んできます。それで、もちろん刺されました。

みなさんは、分蜂を見たことがありますか?初めて見たときはいったい何が始まったのかと思いましたが、私は生命力のパワーを感じ、感動しました。

C:蜂球.jpeg


近くに蜂球を作るため、それをつかまえて、住んでほしい箱に入れます。気に入れば問題なくすっと入りますが、気に入らなければ、触れるのも嫌だと言わんばかりの拒否反応を示します。群の半分は気に入っても半分は気に入らないということもあり、その場合は蜂同士のミーティングが始まります。反対していたものが同意すればそのまま定住してくれますが、やっぱり気に入らないとなるとお引っ越しをしてしまいます。これはこちらの気持ちでコントロールできません。蜂の意志があるため、どうにもならないのです。それが難しくもあり、おもしろいところだと思っています。たまたま今うちにいてくれるというだけで、飼育するという感覚で飼うことができません。人の声も聞いているそうなので、だからいつも「仲良くしようね」と話しかけています。

あるとき、うちの庭の側溝で蜂が水を飲んでいるのを見ました。うちの水は井戸水で、庭の草取りも除草剤を使っていないので無害です。でも近所の田んぼや畑とかはどうでしょう?もし農薬を使っていて、その水を蜂が飲んでいたとしたら?蜂にとってもやはりいいものではなく、蜂にもすくなからずよくない影響を受けているのではないかと思いました。
分蜂し、家族が増えることで、生態系が豊かになると思います。作物の実りがよくなり、私たちの生活も豊かになります。昨今土地開発や品種改良された園芸品種、農薬の影響などにより、日本みつばちが減少しているとも聞きます。虫が住みにくい環境は人間にとっても住みにくいのではないでしょうか。

みつばちと仲良くするのはいまだ模索中ですが、蜂の気持ちと寄り添いながら、共存できたらいいなと思っています。


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