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2025年07月13日

フォーラム委員会からのお知らせ

フォーラム委員会からのお知らせ
                               理事 太田博幸
 10/26(日)開催「森林セルフケアフォーラム2025 in 藤沢」は、
藤沢市の自然豊かな遠藤エリアにて行います。(小田急江ノ島線湘南台駅またはJR東海道線辻堂北口から慶応大学行き、バス停慶応大学下車歩8分が基調講演などの会場です)

 基調講演およびダイアログは「遠藤笹窪谷公園」、「藤沢えびね・やまゆり園」、「農家レストランいぶき」をオープンさせ、「遠藤まほろばの里」構想を描いて、地域おこしを推進しておられる富田先生からの新しい里地里山の誕生秘話となります。
(遠藤笹窪谷公園)
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(公園会議室)
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昼食は「農家レストランいぶき」のお弁当を用意しています。
午後は遠藤に残る里地里山の自然景観を楽しみながら散策します。

(レストランいぶき)
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(森のさんぽ道)
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フォーラム委員会は4月に発足、毎月オンライで打ち合わせを行い、より多くの人が参加してもらえるように話しあいを重ねています。
Peatixでの告知および案内チラシを作成しています。
https://peatix.com/event/4414604/view

(案内チラシ)
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是非みなさまのご参加お待ちしています。
よろしくお願いします。
posted by 田川 at 14:09| フォーラム委員会より

身近な公園で里地里山の風景を味わう

身近な公園で里地里山の風景を味わう
                          森林セルフケアサポーター 梶原佳子

 私は、鎌倉でこころと体をケアするサロン「cocorokamakura(こころ鎌倉)」の代表をしています。サロンでは、カウンセリング、マインドフルネスに加え、鎌倉の森と海を愉しむセラピーも行っています。今回はサロンの近くにあり、セラピーでも訪れている「鎌倉中央公園」をご紹介したいと思います。

 鎌倉中央公園があるのは、鎌倉市の中心部。JR大船駅の南に位置する山崎地区の「山崎の谷戸」です。谷戸とは丘陵地帯が長い間に削られてできた谷のことで、鎌倉には数多くの谷戸があり、昔から周囲の山から染み出してくる湧き水を使って、低地では田んぼで稲作、斜面では畑、周囲の雑木林は燃料として利用されてきました。山崎の谷戸でも、昔から谷戸の地形を生かした水田耕作や畑作が行われてきました。現在は、大部分が宅地開発されてしまいましたが、一部が「鎌倉中央公園」として整備され、鎌倉市と市民活動団体が協力し、自然環境の保全や農業体験など昔ながらの生活文化の継承が行われています。

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 鎌倉中央公園にはいくつかの入口がありますが、バス停や駐車場がある一番大きな「清水塚口」から入ると、右手にあるのが「子供の森」。木々の下に子ども向けの遊具があり、ベンチや芝生で親子連れがくつろぐ姿がみられます。
 その近くには、上池と下池があります。この二つの池は、かつて農業用の溜池として利用されていました。冬から春にかけては、カワセミやカモ、サギなどの野鳥の姿をみることもできます。
 二つの池の間にあるのが「湿生花園」。かつてこのあたりは、皇室に献上するお米がつくられたこともある田んぼだったそうです。この湿生花園は、貴重な動植物が生息する湿地であるため、自然のままの形で残されています。木道を奥へと進んだ一帯では、6月には花菖蒲や半夏生を楽しむことができます。

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 さらに奥へと進んだところにあるのが「庭園植物園」。イヌマキ、トベラ、ドウダンツツジなど、20種類以上もの生け垣の見本が展示されています。庭園の向かい側には広々とした「ピクニック広場」があり、シートを広げてお弁当を楽しむこともできます。

 公園の入口からピクニック広場にかけては、整備された都市公園の雰囲気がありますが、さらに奥へと進むと、木々に包まれた小道の横に小川が流れ、一気に緑が濃くなります。奥に広がるのは「野外生活体験広場」。広々した草地で、災害時の避難場所にもなっています。広場の奥には田んぼが広がっており、市民参加で昔ながらの農作業が伝承されています。この場所では、かつての農村風景の面影が感じられ、里地里山を味わうことができます。

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「野外生活体験広場」の周辺は、小高い山となっており、階段や小道を通ると上まで登ることができます。上りきると「疎林広場」という広場が広がっています。ベンチもあるので、森林浴をしながらのんびり過ごすのにおすすめです。
市街地からほど近い場所で、ゆったりした里地里山の風景を味わえる「鎌倉中央公園」は私のお気に入りの場所です。鎌倉にお越しの際は訪ねてみてください。

posted by 田川 at 13:55| お薦めの里地里山

「それぞれの里地里山」

「それぞれの里地里山」 
                        森林セルフケアコーディネーター 安井健人
 里地里山と聞いて思い浮かべるのは、朝ドラひよっこの故郷です。私の原風景でもあります。
農家の前に田畑がひろがり、大地と共に暮らす姿に憧れます。陽の光とともに目を覚まし、朝めし前の野良仕事。樹木は、夏の日差しを遮り冬の北風を防ぐ。春は鳥のさえずりに目を覚まし、秋は落葉のじゅうたんに身を寄せる。自然のリズムに合わせた暮らしがそこにあります。

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 「小川の浅い流れは、たえず低い水音をたてながら休みなく流れるので、水は澄んで流れの底の砂地や小石、時には流れをさかのぼる小魚の黒い背まではっきりと見ることが出来る。だから季節があたたかい間は、朝、小川の岸に出て顔を洗う者もめずらしくない。・・・
 人はそのことをことさら外にむかって自慢するようなことはないけれども、内心ひそかに天からもらった恩恵なるものを気に入っているのだった。」(藤沢周平作「蝉しぐれ」より)  
 自然の描写が美しく、これだけでも癒されます。森の中に入って自分を取り戻す瞬間は、今も昔も変わらず、誰もが気付く感覚ではないでしょうか。

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農作業では晴耕雨読という言葉をよく耳にします。晴れた日には畑を耕し、雨の日には本を読む。大地と共に暮らすことで心身が浄化され、たとえ暮らさなくてもそこで過ごす時間がセルフケアになるでしょう。目を凝らせば遠くないところに、里地里山はあるし、人が集まればそんな暮らしをつくることができると思っています。Let’s rejoice! 
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posted by 田川 at 13:45| お薦めの里地里山

2025年06月14日

フォーラム委員会からのお知らせ

フォーラム委員会からのお知らせ
                     森林セルフケアコーディネーター 小川純子

「森林セルフケアフォーラム2025in藤沢」10/26(日)開催に向け、フォーラム委員会の活動がスタートしております。

 今年のフォーラムは、藤沢市湘南台の里地里山、この地を魅力的なフィールドへと変えた冨田改氏が手がけた「遠藤まほろばの里 藤沢えびね・やまゆり園」でのフィールドワーク、
2025年3月8日配信の公式協会ブログと2025年3月25日発行の会報誌にて「私が癒される里山」という同じテーマで書かせていただいた、神奈川県藤沢市内にある三大谷戸の一つ、「遠藤笹窪谷公園」。こちらでは午前の基調講演をお願いしております。
 昼食は、この地で採れた食材にこだわった「農家レストラン いぶき」のお弁当もご用意しております。

 私にとっての「癒し」の場には、雄大な自然と、共に生きている地元の方々とのつながりがあり、専門家からの学びがあります。これを機に会員の方々に知っていただき、更にこのフォーラムによって、地元の方々にとっても新たな「気づき」の時間となることを切に願っております。
posted by 田川 at 14:57| フォーラム委員会より

「里地・里山」  って言うけれど…

 昨年10月の京都での森林セルフケアフォーラムで基調講演を頂き、東山の森をご案内頂いた京都大学名誉教授・鎌田東二先生が5月30日に永眠されました。わずか半年前にはあんなにお元気そうにフォーラムでお話しくださいましたのに、あまりに早い訃報に驚いております。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

    理事コラム 「里地・里山」  って言うけれど…

                                  理事長 原田 純子

 協会活動のフィールドの中に、今年から「里地・里山」を加えて三本柱となったことは既に折あるごとにお伝えしております。会員の方々は「里地・里山で森林セルフケア」を、どのように受け止めておられるでしょうか?

 私が協会の活動に興味を持ち講座や体験会に参加し始めた頃、自分の生活拠点はまだ東京にあり、協会の活動は「都市公園の森で森林セルフケア」だけでしたので、その頃から緑に囲まれた森の生活に憧れていた私にはどこか物足りなさも感じておりました。現在は念願であった森での生活にシフトしましたので、「里地・里山と聞いてどこを思い浮かべるか?」と問われた時に即答できなかったことを白状します。その辺りのことは会報誌にも書かせて頂いておりますが、その後自分なりの「里地・里山」の定義に落ち着き、どこか初心に戻れた気持ちにもなりました。それは「結局は自分の気持ちの落ち着くところがあれば、近くの公園であっても遠くの森であっても、そこでセルフケアが出来ていれば良いのでは?」という身も蓋もない落としどころに落ち着いてしまっていたので、一周回って戻ってきたと言うのが第一印象であったのです。

 昨年は京都でのフォーラムに向けて二本目の柱とする「伝統文化の森」として各地の森を訪ねた年でありました。その前はミツバチセラピー、さらにその前はホースセラピーと、ややもすれば協会は迷走していない?とさえ思われかねないフォーラムでのテーマでありましたが、「里地・里山の森で森林セルフケア」と言う今年のテーマで、見事にそれらが結びついたことにお気づきでしょうか?里山には鎮守の森もあれば建築のために樹木の切り出しが行われていたり、生活のための炭焼き小屋もあったりします。田園風景の広がる景色の中には家畜が居たり、果樹園の奥には養蜂家が巣箱を構えて蜂蜜採取に勤しむ…。古くからの地域の伝統芸能があり、祭りや四季折々の行事を守って生活している日本の文化も見えてきます。信仰の対象となっている森もある事でしょう。一口に「里地・里山」と言っても、現在見えているような形になるまでには積み重ねてきている歴史もある訳で、そのような流れで「里地・里山の森で森林セルフケア」を捉えて頂けたらと思います。今年のフォーラムにご参加頂き、ご自分にとっての「里地・里山」や森林セルフケアの原点をぜひご確認頂ければと願っております。
posted by 田川 at 14:54| 役員コラム

大阪で見つけた!身近な自然でリフレッシュ「大泉緑地」へ

大阪で見つけた!身近な自然でリフレッシュ「大泉緑地」へ
セルフケアサポーター 川端久美子
 
今年の森林療法協会のテーマは「里地里山」。
遠い山まで行かなくても、実は私たちの身近な場所にも、豊かな自然を感じて心身を癒せるところがあるんです。
先日、大阪にある「大泉緑地」を訪れ、その魅力を肌で感じてきました。

🌳 森への入り口、そして優しい緑
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公園の入り口は、木々が並びアプローチを歩き始めると、都会の騒がしさが遠のいていくのを感じます。
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写真を撮った日は、薄曇りでしたが、いろいろな緑色が目に飛び込んできて、見ているだけで気持ちが落ち着きますよね。
思わず大きく深呼吸して、きれいな空気を胸いっぱいに吸い込みました。

足跡 足裏で感じる癒し「樹のみち」
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大泉緑地には「樹のみち」という、ウッドチップが敷き詰められた小道があります。
普段のアスファルトの道とは違い、ふわふわと柔らかく、優しい歩き心地。
足裏から木の温もりと自然の感触が伝わってきて、心身ともにリフレッシュできました。
こんな道を歩く機会はなかなかないので、とても新鮮でしたよ。

四つ葉 広がる空と芝生
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公園には芝生の広場があり、見上げると、さえぎるもののない広い空が広がり、開放感を味わえました。ここで寝転んで空を見上げるだけでも、最高の気分になれます。
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たっぷり歩いて疲れたら、木陰に設置されたベンチでひと休み。
木々の葉が強い日差しを遮ってくれて、ひんやりとした空気が心地よかったです。
こんなちょっとした休憩スペースがあるのも嬉しいですね。


🌲身近な自然で、心の充電を
遠出しなくても、身近な場所でこれだけ豊かな自然に触れ、心と体を癒せるんです。
「森林を活用して人を癒す」という考え方は、大泉緑地のような場所で、誰もが気軽に
体験できるところだと実感しました。
日々の忙しさから少し離れて、心身のリフレッシュに大泉緑地を訪れてみてください。
きっと、心に穏やかな時間が訪れるはずですよ。
posted by 田川 at 13:48| お薦めの里地里山

2025年05月13日

フォーラム委員会からのお知らせ

フォーラム委員会からのお知らせ
                         セルフケアコーディネーター 赤居実花
 本年のフォーラムの、内容が着々と決まってきております。
森林セルフケア2025「藤沢の里地里山で森林セルフケア」
基調講演としてお話を伺うのは、富田改氏(樹木医、藤沢市マイスター、株式会社湘南グリーンサービス相談役)午後からは、富田氏と一緒に、公園を散策する予定です。
日時:2025年10月26日(日)
場所:遠藤笹窪谷公園
詳細は、Peatixから!
https://peatix.com/event/4414604/view
藤沢の地で、皆様にお会いできるのを楽しみにしております!
posted by 田川 at 08:38| フォーラム委員会より

「里地里山」の定義はなんだろう?

メルマガ5月号 コラム
                       セルフケアコーディネーター 赤居実花
「里地里山」の定義はなんだろう?
 AIに聞いてみた…
 里地里山とは、都市と自然の間に位置し、集落や農地、二次林など、人が自然環境を形成・維持してきた地域を指します。国土の約4割を占め、多様な生物の生息地や、食料・資源の供給源、景観形成、文化伝承など、さまざまな役割を果たしています。

 続く、詳細から、抜粋
里地里山とは:
 ・原生的な自然と都市との中間に位置する地域です。
 ・集落や農地、二次林、ため池、草原などが混在する地域です。
 ・農林業など、人の活動によって環境が形成・維持されてきました。

里地里山の役割:
 ・生物多様性の保全: 様々な動植物の生息・生育場所として、豊かな生物多様性を育んでいる
 ・資源の供給: 食料や木材などの自然資源を供給しています。
 ・景観形成: 美しい景観を形成し、地域の文化や伝統を伝承しています。
 ・身近な自然との触れ合い: 都市住民にとって、身近な自然とのふれあいの場として機能してい  
  ます。

里地里山と生物多様性:
 ・里地里山は、生物多様性の保全上非常に重要な地域です。

里山と里地:
 ・一般的に、主に二次林を里山、農地等を含めた地域を里地と呼ぶことが多いです。
 ・しかし、里地里山は、これらの全てを含む概念として用いられることが多いです。
  里地里山は、多様な生物の生息地であり、食料や木材の供給源、景観形成、文化伝承など、  
  人々の暮らしを豊かにする上で欠かせない地域です。その保全と活用は、持続可能な社会の実
  現のためにも重要です

 さあ、皆さんの「里地里山」のイメージはどうでしょうか?
 ご自身の知る場所は、里山といえるのか?
 お堅い定義は、横に置いておき、身近に保全され、活用する自然豊かな場所がある。
これが私たち一人ひとりにとって、今大切なことだと感じています。
自分の身近な”自然の場所”のことを詳しく調べてみるのもいいかもしれません。
posted by 田川 at 08:30| コラム

2025年05月12日

「根来山げんきの森」は、里山じゃなかった?!

  「根来山げんきの森」は、里山じゃなかった?!  
                            森林セルフケアコーディネーター
                                      赤居 実花

 昨年のメルマガや会報誌で、何度かご紹介し、レベルアップセミナーでもお話しさせていただいた、根来寺(ねごろでら)に、根来山げんきの森。
伝統文化の森にもそして、里山としても歴史があり。。。と、私は書き、言っておりました。
が!実は、里山ではなかったのです!間違った情報をお伝えしておりました。
申し訳ございません!

 和歌山県の北部、岩出市(和歌山市の東)にある、根来寺は、平安時代から戦国時代末期まで、宗教だけでなく、文化や生活も大変栄えて、広大な土地に何千という人が住んでいました。全国を統一しようとしていた豊臣秀吉は、拡大していく、お寺の力を抑えようと、寺を焼き討ちする話は、学校の歴史の授業で習うところです。江戸時代に入り、徳川家の庇護を受け、復興し、再び大きな建物も建立され、栄えていくという歴史があります。
 その根来寺が、地域で栄えていた頃の寺の山を含めた広大な敷地の中に、今の根来山げんきの森は含まれていました。
 明治に入り、法の改正とともに、お寺の敷地整理で、「国有地」になりました。
え?え?え? 「国有地」?

 森は国有林のため、地域の人に自由に使われることもなく、太平洋戦争や戦後の食糧難の時に
(こっそり)一部の土地を、畑として使っていた。と言う裏話もあるのですが。。

 その後、平成9年に、和歌山県が、今の森の敷地を買取り、平成11年からボランティアにより、
森林整備が始まりました。国有林の一部と言っても、195haは結構な広さです。
大きな峰が3つ。その周りに遊歩道を作り、森の整備を続け、
NPO法人 根来山げんきの森倶楽部が、指定管理者として、管理&運営をしております。

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     展望台から根来寺をのぞむ

 今では、整備活動だけに止まらず、観察会、季節ごとのイベント、森のようちえん、プレパーク、ネイチャーゲーム、炭焼き、ウォーキング、自然観察会、バードウォッチング、昆虫採集、クラフトなど様々な自然体験ができる身近な里山森林公園で、老若男女、さまざまな人が利用、訪れる場所になっています。

 毎年4月に行われる、「里山まつり」のネーミングに私はすっかり勘違いし、ずっと里山と思い込んでおりました。でも、「現代の里山」と言ってよいほど、手入れをし、森を利用する人がたくさんいます。森と近隣の人が結びついた場所は、里山といえるのではないか?と今は思っております。関西の方、また和歌山にお越しの際は、根来寺と共に、根来山げんきの森もぜひ立ち寄って、国有地から里山になったのか〜と思いを馳せながら、森を満喫してください。

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バリアフリートレイルを、森林セルフケアで歩く

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根来山げんきの森HP :https://genkinomori.jp/
posted by 田川 at 20:56| お薦めの里地里山

あなたの周りにも「里山のなごり」が?

あなたの周りにも「里山のなごり」が?
                       森林セルフケアコーディネーター 早川広美 
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 私が考える里山イメージはこんな感じです。
田んぼ、畑、雑木林、小川や池、それに茅場や草地が人の営みと共にある場所。
 そこでは人の暮らしと共に、他の生物の営みもある。
それらは皆つながりあっていて、ぐるぐると循環している場所。
そんな場所が里山かな、と考えています。

でも、このような里山は都会やその近郊ではなかなか無いのではないでしょうか。
いや、無いのではなく、失われたと言ってもいいかもしれません。

でもでも、私は横浜市で暮らしていますが、徒歩30分以内の場所に元々ここは里山だったんだな、と思う「里山のなごり」がそこここにあることに気がつきました(コロナ禍で近所を散歩しまくった時の成果です)。


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「里山のかけら」と表現する人もいますが、まさにそのような感じです。
そしてそんな里山のなごり=パッチ状に残った小さな畑や田んぼ、行政が保全した小さな雑木林や小川などは、遠くに出掛けていかなくても「毎日の暮らしの中で私が自然に触れられる大切な場所」になっています。

歩きながら葉っぱに触れたり、花の香りをかいだり、小さな虫を見つけたり、鳥の声に耳を澄ませて姿を探したり。
笹の葉の先に光るいくつもの朝露を見ては「今日も見れた!」と嬉しくなり。

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 それも小さな森林セルフケア。

 こんなふうに心身に癒やしと健やかさを与えてくれる里山のなごりがこれ以上失われないよう、もしくは再生できるよう、私に何ができるだろうか、ということにも時に思いをはせ、小さくてもできることをしていきたいと思うのでした。

 あなたのすぐそばにも、もしかしたら「里山のなごり」があるかもしれませんよ。

*横浜市内には「ふるさと村」という自然豊かで農業が元気な地域が市によって2箇所指定されています。こちらは「里山のなごり」というよりは、里山が一定の面積で保全されている場所です。

舞岡ふるさと村

寺家(じけ)ふるさと村
posted by 田川 at 20:49| お薦めの里地里山