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第1回ファンドレイジング研究会報告 [2009年08月06日(Thu)]

【会員限定】第1回ファンドレイジング研究会の報告

7月24日、午後6時半から8時半まで、日本財団ビル会議室で、第1回ファンドレイジング研究会を開催しました。

「ファンドレイジング研究会」は、当協会の会員を対象として、NPOの資金調達改善の事例研究やスキルアップ研修を実施することを目的とするもの。相互の学び合いの環境を担保するために、人数を20名と限定して、参加型で開催することで、ノウハウや知見の集約、共有を図ります。

その第1回目のテーマは、「日常を大切にするファンドレイジング」。

当協会常務理事の鵜尾による、ステークフォルダーピラミッドを活用したファンドレイジング体質強化方法の解説に加え、個人の小口の寄付を財源にして研究助成事業を続けている、認定NPO法人高木仁三郎市民科学基金のファンドレイジング事例から、日常業務におけるファンドレイジングのポイントを学びました。


ステークホルダーピラミッドとは、団体にかかわる様々な立場の人をピラミッド上にマッピングしたもの。理事や大口寄付者など、関係性の深い人を頂上部分に、イベントに1回だけ来たことがある、といった関係性が浅い人を下部にして、ピラミッドの上に配置していく。このピラミッド上を「降りてくる人」を減らし、下から「登る人」を増やすことで支援者が拡大することになります。ファンドレイジングをするうえでは、いくつかある「登るルート」のどのルートが太いのかを見極めて、そこに重点的な働きかけをする戦略を立て、日常業務の中で実行していく必要があると解説しました。

そして、参加者が各自、このピラミッドを作成。支援者が登っていくルートがいくつもあることに気付いた人、下部にいる人たちへの働きかけが少ないことに気付いた人など、ファンドレイジングをしていくうえでの手掛かりを得ました。

続いて、認定NPO法人高木仁三郎市民科学基金のファンドレイジング事例が、同基金事務局の菅波完氏から発表されました。市民科学者と呼ばれる高木仁三郎氏の遺産をもとに立ち上がった同基金は、現代の科学技術がもたらす問題や脅威に対して、科学的な考察に裏づけられた批判のできる「市民科学者」を育成・支援することを目的としています。

菅波氏は、各種財務諸表、収支に関するチャートなどを用いて、同基金のファンドレイジングを検証。

同基金にも、収支のバランスがとれず、基金の目減りが危ぶまれた時期もあったとのこと。そのなかで、月次収入を細かくチェックして年間ファンドレイジングの計画を立てる、支援者各自の支援歴が一目でわかる仕組みを構築する、また、認定NPO法人格を取得するなど、さまざまな努力によって、現在は、助成金の財源をほぼ、会費・寄付によって賄えるようになった過程が示されました。

最後に、菅波氏は、「自分の仕事に寄付をしてくれる人がいることは大きな喜びであり、同時に重く受け止めなくてはならない」、「寄付のマーケットはますます拡大するだろうから、パイの奪い合いではなく、NPO全体でファンドレイジングを頑張っていこう」と述べました。

その後、3グループにわかれて、事前に用意してきた各々の体験・事例を発表し合って、それに対する意見交換などを行いました。

毎回、研究会では、終了後に「1時間だけ」の懇親会を開催します。この日も、ほとんどの方が参加され、和やかな交流と、熱心な議論が続いていました。また、協会の事業に対するアイディア等もたくさんいただきました。

なお、研究会では、毎回、終了後の1週間後に、参加者がオンライン上(ファンドレイジングネット:http://frn.npoweb.jp/ )で研究会を振り返る1日書き込みイベントを行います。今回も、7月31日にたくさんのご意見などをいただき、参加者間で共有し、学びを深めることができました。

研究会は会員限定で開催されるものです。会員となって御参加を希望される方は、こちらから会員申し込みをお願いいたします。
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Posted by 日本ファンドレイジング協会 at 14:15 | イベント案内・報告 | この記事のURL