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【ご報告】第21回ファンドレイジング研究会 [2011年10月18日(Tue)]

【報告】第21回ファンドレイジング研究会
寄付者データベースを活用したファンドレイジング 
〜Microsoft Dynamics徹底活用研究〜

講師: 吉田健治(日本NPOセンター)
コメンテーター: 吉田憲司(株式会社ファンドレックス)
記録者: 山本匡浩(ADRA Japan/日本ファンドレイジング協会)


今回のファンドレイジング研究会では、日本NPOセンターの吉田健治氏に、CRMの基本的な知識とMicrosoft Dynamics CRMの使い方について説明していただきました。またその後、参加型のワークショップで20人を超える出席者がそれぞれの意見を交換しました。そして、最後には、Microsoft Dynamics CRMの無料体験版と、ユーザーが意見を共有するため11月29日に開催するフォローアップミーティングの案内がありました。データベースの基本的な知識から使用開始まで、データベースの活用を実践的に学べる研究会になりました。



【レクチャー】
研究会の前半では、吉田健治氏によって「Microsft Dynamics CRM NPO向けテンプレートの活用について」と題するレクチャーを行っていただきました。

1. CRMとは何か
CRMとは顧客との関係を管理するソフト。 
例えば、インターネット書店のアマゾンで買い物するとおすすめ商品が表示される。これはアマゾンが顧客データを元に利用者の好みを分析して表示している。CRMを導入すればNPOの支援者にも同じような分析をすることができる。

2. なぜCRMを使うのか?
2-1 財源の多様化が重要
NPOには、会費・寄付金、自主事業収入、助成金、委託事業収入という4種類の収入源がある。
→ それぞれに一長一短があり、4つの財源をバランスよく組み合わせることが重要。

2-2 コミュニケーションの重要性
・情報量の増加
1996年から2006年の10年間で、情報量が800倍に増えている。しかし、人間の情報処理能力の増加は10倍にしかなっていない。
→ 情報があふれている。ターゲットを絞って情報を届ける必要性が高まっている。

・コミュニケーションの質の変化
TwitterやFacebookのようなSNSが進化し、団体スタッフと支援者との密接なコミュニケーションが重要になってきている。
→ 個々人のやりとりから得られた支援者情報を団体のリソースにするために、情報共有の必要性が高まっている。

2-3 つながりを力にすることの重要性
NPOは組織基盤が弱いため、スタッフや会員などが持っているつながりを活かすことが重要。しかし、データがばらばらになっているため、つながりを活かすことができないことが多い。例えば、会員名簿と寄付者名簿が別々に管理されていたり、年度ごとのイベント参加者名簿(2009年と2010年など)が別々に管理されていたりする。
→ データを一元的に管理することで、個々の支援者にあったコミュニケーションができる。

次に、上の基本的な知識をもとに、吉田氏にMicrosoft Dynamics CRMの使い方を説明していただきました。
画面を操作しながら、このソフトウェアの特徴を説明していただきました。特徴として、まずオンライン版(クラウド型)とオンプレミス版(自社設置型)があること。情報から判断して支援の見込があると思ったら、「見込ありボタン」を押すことで支援者データに重要度を記録することができること。Microsoft Officeとの連動(エクセルへのインポート・エクスポート、ワードの請求書など)が得意であるといった特徴があるそうです。



【ワークショップ】
次に、「自団体でCRMをどう使うのか」をテーマにワークショップを行いました。
はじめに、鵜尾常務理事・事務局長から、基本的なCRMの5つの機能について説明がありました。

1) 人の情報をまとめることができる。
2) 人の情報に重要度をつけることができる。それによって、支援者のステップアップ戦略をとることができる。
3) 既存の支援者との密接なコミュニケーション(会員期限の管理など)を取ることができる。
4) 支援者をクラスターに分け、それぞれのニーズや関心にあった対応を一斉にできる。
5) 経営のための戦略情報(会員数の増減など)を可視化できる。

この5つの観点をもとに、出席者が所属するそれぞれの団体の特色にあったCRMの使い方についてディスカッションが交わしました。

 ワークショップの最後には、講師とコメンテーターからコメントをいただきました。

吉田憲司氏(株式会社ファンドレックス)からは、

「(ワークショップのなかで)“このソフトウェアを使うと何ができるようになるのか?”という質問がでました。色々な団体の状況を見ていると、データをどの業務でどのように使うのかを明確にしてから導入するとうまくいくと思います」

というコメントをいただきました。

また、吉田健治氏(日本NPOセンター)からは、Microsoft Dynamics CRMの無料体験版を紹介していただきました。



【フォローアップミーティング】
最後に、研究会で紹介されたNPO向けデータベースソフトMicrosoft Dynamics CRMの使用体験をもとに、その感想、意見、疑問点などを参加者で共有するために、フォローアップミーティングを行うという案内がありました。

○詳細情報
第21回ファンドレイジング研究会フォローアップミーティング
日時:11月29日(火)18時半〜20時半
参加費:無料
会場:日本NPOセンター 新大手町ビル地下1階 Room No.B116

お申込みはこちらからお願いします。
http://p.tl/b-Bo

なお、当日残念ながら研究会に欠席された方も、ご参加頂けます。
Microsoft Dynamics CRMを下記よりダウンロードし、お手続きをお願い致します。
http://www.jnpoc.ne.jp/?p=766
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Posted by 日本ファンドレイジング協会 at 13:51 | イベント案内・報告 | この記事のURL