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【報告】第42回ファンドレイジング研究会 [2013年12月12日(Thu)]

議事録:第42回ファンドレイジング研究会

テーマ:「プロボノと団体がハッピーに協働するコツ〜オリエンシートを使おう」
日時:2013年12月10日(火)18時30分〜20時30分
会場:会場:日本財団ビル 第1+2会議室
講師:株式会社レアジョブ 新規事業開発担当 山田裕一朗氏
講師・コーディネーター:ファンドレイジング研究会企画委員 認定ファンドレイザー 清野陽子氏
記録担当:村松正彦

【講師の紹介】
山田裕一朗氏
株式会社レアジョブ 新規事業開発担当
同志社大学卒業。三菱重工業株式会社、ボストン・コンサルティング・グループを経て、Skypeを使ったオンライン英会話を提供する株式会社レアジョブに参画。初期メンバーとしての参加のため、カスターサポートやマーケティング、アライアンス、法人営業など幅広い業務に従事。オフではa-con(NPOコミュニケーション支援機構)の立ち上げから関わり、主にNPOのマーケティング支援を担当。
ブログ:http://yuichiro826.com/

清野陽子氏
認定ファンドレイザー
ファンドレイジング研究会企画委員
宮城県仙台市出身。「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」スタッフ。2005年に同会に入職し、広報課、国内事業課「絵本を届ける運動」事業、マンスリーサポーター対応業務を担当。現在は広報課でニュースレター「シャンティ」編集担当、募金調達業務を担当。

DSC00622.JPG

【清野氏の講演】
NPOの広報活動では、時間・予算・人手が足りない。なので、シャンティではこれらをプロボノにお願いしている。
シャンティは最近、募金に関する広報物の制作をプロボノにお願いしたので、この事例をもとにして、プロボノとの協働のコツについて考えて行きたい。

【山田氏の講演】
a-conは、「自分たちの活動を社会に伝えたい」と考える団体に対して、「どのようにしたら伝わるか」を一緒に考える団体で、メンバーは全員ボランティアで運営を行っている。

NPOがプロボノと協業する際に良く起こる問題の多くは、ミスコミュニケーション、つまり「活動の前提となる事項が共有されていない」ということが原因となっている。今回はa-conの活動を通じて得た、プロボノとハッピーに協業するためのコツをお伝えしたい。

a-conは最近、シャンティと共同で募金ダイレクトメール(DM)の制作を行った。
この際に、a-conが作成したDMでの主な改善点は以下となる。
・DMのキャッチコピーを変更した。
・DMの内容にストーリー性を持たせ、読みやすくした。
・寄付振込票に生年と性別の欄を入れる事で、寄付者の属性が解かる様にした。

この改善を行った事による具体的な成果として、レスポンス率・合計金額・寄付単価が向上した。

今回の協働が成功を収めた秘訣に「オリエンシート」の存在がある。これは、NPOとプロボノとで共有すべき項目をまとめたものである。

DSC00611.JPG

このオリエンシートの各項目について説明していく。
@目的
何のための活動/プロジェクトなのか?
今回は、目的はDMのレスポンス率の向上であった。

A目標/KPI
 その活動で目指す目標値
 寄付金増加の主要な指標として、DMの発送の総数、受け取った人のレスポンス率、寄付の単価が考えられるが、今回はレスポンス率に焦点をあてた。

Bターゲット
 その活動は誰に向けたものなのか?
今回は、送付先は「過去に寄付の実績がある方」で、これまでの寄付者の分析から、特にシニアを意識した。

Cメッセージ
 ターゲットに対して何を伝えるか?
 今回は、シャンティ側が書いたイメージ図をもとに、DMのメッセージを作って行った。

Dトーン&マナー
メッセージをどんな雰囲気(トーン)で伝えるか?
 今回は、シャンティ側が自団体をイメージする言葉を出し、これをもとにDMのメッセージを作って行った。

Eその他の留意点
団体独自の方針など、作業をするにあたり予め知っておいてもらいたいこと。
シャンティの場合は、「DMの表紙を開いたところに会長のメッセージが載っている」などがある。

Fスケジュール
いつまでに、どちらサイドが、何をやるのかを明確化する
今回は、スケジュール表を共有しながら作業を進めて行った。

このオリエンシートがあることで、双方が迷子にならずに円滑に作業を進めることができる。

DSC00618.JPG

【グループワーク】
オリエンシートを使ったグループワークを行いました。

【質疑応答】
質問:プロボノの募集に関して。応募者と面接するか?
清野氏:面接は行い、相手の既存の制作物を見せて貰ったり、お互いの要望を共有したりする。面接で相手のスキル・やりたい事などをしっかり聞き、一緒に作業して行けるかを見極めている。

質問:プロボノとして、プロジェクトを引き受けるか否かの判断はどうしているか?
山田氏:どれをやるかやらないかの決定において、1番目に重要なのはシンパシーで、やりたい人がいる事が最大切。2番目はa-conのスキルでそれが出来るかどうか。この2点をもとに決めている。
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Posted by 日本ファンドレイジング協会 at 12:57 | イベント案内・報告 | この記事のURL