「こどものまつり」 出演者感想文 6-B [2007年10月26日(Fri)]
全郷芸主催、日本財団助成で行われた 「第9回 全国こども民俗芸能大会 こどものまつり(7/29@日本青年館)」。 出演した芸能の紹介に合わせ、こどもたちの大会感想文を掲載していく。 【中国・四国ブロック】 広島県 「御調神楽」 尾道市立上川辺小学校神楽教室 ![]() 「最高の舞」 ![]() 7月28日の午後東京に着きました。私たちは、青年館へ行き、休む間もなく、リハーサルをしました。大きな舞台がわたし達をむかえてくれました。明日、この大きな舞台に立ち本番の神楽を舞うと思うと、胸がどきどきします、でも「こんな大きな舞台は初めてだっ!」と思い、「ここで堂々と演技が出来る!」っと思ったら、うれしくなりました。 私たちはまだ、人前で神楽を舞ったことがありません。普通、まず小さい舞台を練習して人にもなれているはずなのに、いきなり、東京で演技をすることになってしまったのです。でも、ここでびっくりしているひまはありません。「何とかここをのりきって、いい演技をしよう」と思いがんばろうと気合いを入れました。 いよいよ本番当日がやってきました。桑田先生にはかまのひもをしめ直してもらい、気合いじゅうぶんです。 「さあ次のグループを紹介しましょう…。それでは御調、子供神楽のみなさんお願いします」 司会者の声に、大きく息を吸いこんで舞台のまん中に進みやる気満々です。なんだか、いつもの自分じゃないような気がしてうれしかったです。私たちの舞は「折敷舞」です。後藤さんと、いつもはそろわなかった回るところも、うまくそろいました。後藤さんとぴったり合わそうと、気配を感じながら集中して舞いました。山崎先生の太鼓も大きな会場に響きわたります。舞が決まるごとに大きな拍手がきました。 最後、ていねいにおじぎをして帰りました。「いい演技ができた」と思いました。 次は「剣舞」です。「がんばって。できるできる」と剣舞の人を心の中で応援しました。鉦も笛も太鼓もいいタイミングで一人一人が心をこめた演技をしました。 中西君は、練習の時、言葉がはっきりしないと注意されました。でも、その注意をよく聞いて、本番は、言葉もはっきりしていてとても分かりやすかったです。小川君は、あまり自信がないようにしていたけれど、しっかり自信をもってやっているのが、背中に現れていました。友哉君は、言葉もはっきりしていて堂々としていてよかったです。智之君は、言葉も動作も堂々としていたのでよかったです。「剣舞」も大きな拍手がきて、もどってきました。 次はインタビューです。ちょっと具体的じゃなかったと思ったけれど、はっきりと答えられました。 この神楽公演の演技は最高に終わりました。「ここまでくるのに大変な練習があったけど、あきらめず、目標に向かっていくことが大切なんだ」と思いました。 東京から帰ると、またいそがしい日々がくるけど、何事もあきらめないで、一日を大切に生きようと思いました。 ![]() 「初舞台 最高の舞い 無我夢中」 「歴史に残る御調神楽」 ![]() わたし達は、中国地方と四国地方九県の代表として神楽を舞うために、東京へ向かいました。わたし達6年生にとって初めての神楽公演となる場所は東京でした。それを聞いた時はおどろきました。何度も練習し、当日をむかえることになったのです。 東京について、部屋の整理の後、リハーサルをしました。舞台の上に立っておどろいたことは舞台が広く、客席のいすの数が多いことです。体育館よりも広い舞台で舞うということを考えると緊張してしまいました。舞台に上がり、お盆を持ちました。 「はいっ」 と、わたしと太田さんが声を出すと同時に山崎先生も声を出して下さいました。それから、自分に「緊張するのではなくリラックスして舞う」ということを言い聞かせました。しかし、まだ緊張が残っていて自分のことで精一杯で太田さんと合わせることができませんでした。だからリハーサルが終わった後、もっと太田さんと息を合わすにはどうしたらいいのだろうと思いました。そして、かけ声を合わせれば合うのかなと思いました。 わたしは夜に「明日は息を合わせて舞台を成功させるぞ」ということで頭がいっぱいで夢に出てきそうなくらいでした。 7月29日、本番の日です。午前中はリハーサルで午後からが本番です。開会式、閉会式のリハーサルなので出場する全国の方達全員がいました。この舞台は小学生だけではありません。中学生や高校生、大人もいて、人数もわたし達よりも多い所ばかりでした。緊張もありましたが、他の地方の人はどんな伝統を受けついでいるのか知りたくてワクワクしていました。 いよいよ開会式です。幕が上がるとスポットライトが当たり、たくさんの観客がいることが分かりました。わたしはおさえていた緊張があふれ出したようでした。 開会式が終わりリハーサル室に行くと一番目の愛知の人の舞いが始まっていました。しばらくして舞台の裏に行きました。緊張して手がふるえました。すると女の人がわたしと太田さんに、 「リハーサルで見せてもらったけどお盆が落ちないなんてすごいね。がんばってね」 と言って下さいました。わたしはその言葉が背中をおしてくれたようで勇気がわきました。 スポットライトが当たり、太鼓の音が聞こえてきました。山崎先生の太鼓の音もいつもより力が入っているように聞こえます。わたし達二人の「折敷舞」が始まりました。緊張してしまい、おぼんに盃をおいた時にカタカタと聞こえてきました。わたしは盃を白衣に入れる時に落としそうになりました。しかしなんとかキャッチして、見ている人にも太田さんにも気づかれませんでした。わたしはほんの少し安心しました。太田さんの方を少し見てみるとわたしを見ずに自分で考えてやっていました。と中の拍手を聞いて二人とも成功したんだなと思いました。鉦や笛や太鼓もわたし達の舞を引き立ててくれました。剣舞もいつもより息が合っていました。わたし達6年生の初舞台は大きな拍手で終わりました。この一日で十人みんなが成長したように感じました。 わたしがこの舞台に立って学んだことは、みんなで協力し合えばどんなに大きなかべものりこえることができるということです。こんなに大きな舞台に立つことができたことに感謝しています。これからもどんなことでものりこえられる「ミラクル一〇(テン)」でいたいです。 ![]() 「全員で 作り上げた 初舞台」 |