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「こどものまつり」 出演者感想文 6−A [2007年10月19日(Fri)]
全郷芸主催、日本財団助成で行われた
「第9回 全国こども民俗芸能大会 こどものまつり(7/29@日本青年館)」。

出演した芸能の紹介に合わせ、こどもたちの大会感想文を掲載していく。



【中国・四国ブロック】
広島県 「御調神楽」 尾道市立上川辺小学校神楽教室



「最初で最後の大舞台」   男の子小学校6年生 清川智之

 7月28日、29日、30日は、ぼくが初めて行く東京に行く日でした。28日に東京に行き、本番のために神楽のリハーサルをして、29日に本番で神楽を舞うのです。
 東京についた日の夕方、リハーサルをしました。みんな、心を踊らせて舞台に上がりました。客席を見ると、あまりの広さにびっくりして声が出そうになりました。席は、一階と二階に分かれていて、一階だけで御調の文化会館の客席を超すほどだったからです。中国地方と四国地方の代表としていっている事の重みを改めて感じました。
「人の前で発表することは初めてなのに、こんな大きな舞台に立てるなんて幸せだな」
と思いました。折敷舞が終わって剣舞をしました。きちんと印がしてあったので、場所は簡単に決められました。しかし、問題はすぐにおきました。すべるということです。足袋がすべってしまってうまく舞うことができませんでした。特に、見所のきりきり舞いです。速く舞わないといけないのにすべって遅くなってしまいました。
「明日は気をつけよう」
と、ぼくは思いました。
 いよいよ本番です。いつも通りやればいいと思っていましたが、やはりドキドキしていました。開会式が終わって、一番目と二番目の団体が終わって、いよいよぼくたちの番になりました。
 まずは、女の子二人の「折敷舞」です。太鼓が鳴り始めるともう御調神楽世界です。みんなの目がぼくたちにくぎ付けになり、一つ一つ技が決まるたびに、拍手がきました。ついに、ぼくたちの「剣舞」になりました。一番の見せ所きりきり舞いです。
「ドンドンドン」
太鼓のテンポが速く、力強くなります。きりきり舞いが始まりました。
「左、前」
と言って、息を合わせました。そして、八っの契りです。
「昔、白夜がきたえし黒鉄を、七度きたえて!!」
「剣とは、ゆうなり!!」
「はいっ」
「カキン」
八っの契りも終わって、「剣舞」も終わりました。大成功でした。
 ぼくは、このことを通して、みんなで力を合わせれば、どんなかべも乗りこえられるということを学びました。これからもみんなの力を合わせて、卒業という目標に向かって、がんばろうと思いました。

星ここで一句
 「十人で こえてくかべは 大きいぞ」





「いざ、御調神楽」     男の子小学校6年生 中西翔平
 
 土曜日から、ぼくたちは東京へ神楽を舞いに行きました。まずは、リハーサルです。ぼくは、衣しょうを着てしました。ぼくは、舞台に立つとスーッと深呼吸をしました。ぼくはわくわくしました。リハーサルでは、みんなと息を合わせてていねいにすることを心がけて舞いました。思ったより調子がよく声もはっきりしていました。終わるととてもすっきりしました。舞っている時は、少し緊張していましたが、終わった瞬間スッとそれがなくなりました。ぼくは、「明日の本番はこれならいける」と思いました。
 そして夜が明けました。本番です。他の所からの代表の人たちの演技は、とても自信を持ったような顔をして堂々と胸を張って美しく舞っていたのでぼくはとても感心して思わず、
 「すげーな」
と言ってしまいました。そんな演技を見ているとぼくたちの番になりました。
 まずは「折敷舞」です。それが終わるとぼくたちの番です。走らなくてもいいとぼくは言われていたのでゆっくりと舞台の中心に近づいていきました。そしていよいよ演技が始まりました。
 ぼくは、リハーサルのようにていねいにしました。舞っている時手が自動に動くように動きました。まるで別人が舞っているようでした。舞はすぐに終わりました。終わった時ぼくは「練習したかいがあったなぁ」と思いました。この演技でみなさんに御調神楽の良さを知ってもらえたと思いました。
 ぼくは、この御調神楽をこれで歴史に残せたと思いました。この演技は、ぼくたちだけではできませんでした。保護者の方々、先生方、そして何よりも山崎先生の助けがあったから出来たのだと思います。この御調神楽は、消えずどこへ行ってもあるような神楽になってほしいなぁと思いました。みなさんありがとうございました。これからも10人力を合わせて上へ上へと行きたいと思います。大きな舞台へ立ちながらぼくは、「いつも自分がためされている」と思いました。どんな時も自信を持って乗りこえられる自分になりたいと思いました。

星ここで一句
 「人生は いつも自分を ためす時」






「最初で最後の大舞台」   男の子小学6年生 山根陸

 ぼくたちは、29日に、東京の日本青年館で中・四国の代表として、御調神楽を公演しました。
 28日に東京へ着くと、まずリハーサルをしました。その時に、他の組の伝統芸能も見ました。その衣しょうは派手で、踊りも美しかったです。
 校長先生は、ぼく達が選ばれたのは、昔からの伝統と文化を受けついでいるからだと話されました。ぼくたちの神楽は、素ぼくでも、昔からの伝統を受けついでいることを伝えたいと思いました。
 さらに、この大会では、全国から8団体しか出場できません。ぼくたちは、初めて人前で舞うのはこの舞台だということで、とても光栄に思いました。
 いよいよ29日、午前中は本番前のリハーサルです。このときは、オープニングとフィナーレの練習をして、本番に備えました。フィナーレの登場では、徳之島の踊りをすることも決まりました。
 いよいよ本番です。ぼくは、笛と鉦を鳴らし、「剣舞」と「折敷舞」を引き立てます。でも、この役は脇役ではなく、舞と一緒の役です。
 折敷舞が始まりました。ぼくは、山崎先生の太鼓が鳴りはじめると、今までの中でも最高の演技にすると思って、落ちついて、いつも以上に息が合っていました。ぼくは、「おぼんに杯を8個のせて舞う一番難しいところでは、二人の舞がそろうよう、きちんと笛と鉦を合わせて拍手をもらおう」と思いながら笛をふきました。そして、折敷舞は無事に終わり、「二人の思い出になっただろうなぁ」と思いました。
 次は剣舞です。ぼくは、鉦を打つのを江木畠くんと変わりました。きりきり舞いの時に太鼓が早くなるので、それに合わせて鳴らすのはむずかしいです。剣舞の一番の盛り上がる所では、舞う4人だけでなく、笛や鉦をする人みんなの息が合って、とても緊張感のある舞台になりました。
 舞台が終わると、リハーサル室ではみんな達成感があふれて、とてもいい顔をしていました。ぼくも、このような大きな舞台で舞うことはもうないと思うので、とてもうれしかったです。

星ここで一句
 「初舞台 暑さもとばす 神楽かな」






「歴史に残る大舞台」    女の子小学校6年生 奥永雛子
 7月29日に、わたしたちは、中国・四国の代表で、東京に行きました。
 最初の日は、舞台で、神楽の舞うリハーサル室で衣しょうに着がえました。衣しょうを着がえたのは、「折敷舞」は二人と「剣舞」では、一人だけでした。そして、いよいよリハーサルが始まりました。わたしは笛でした。でも、笛だけでもわたしは、「精一杯笛で参加する」と、いうことを目標にしてきました。ずっと正座をしていたので少し足がしびれてきました。リハーサルでは、インドの人も来ていました。リハーサルが終わりわたしたちはホテルに帰りました。
 次の朝、いよいよ本番です。全国からいろいろな人たちが来ていました。わたしは、
 「うわっすごい」
と、びっくりした顔でいいました。わたしたちが舞うのは、3番目です。出番が来るまでリハーサル室で待っていました。2番目の人が始めました。わたしたちは、舞台のはしの方で待っていました。いよいよわたしたちの出番が来ました。わたしは、いままで練習してきたことをそのままやりました。
 初めは、「折敷舞」でした。折敷舞の人は、おぼんにさかずきをのっけて、回していきます。次に「剣舞」です。剣舞は、4人の人が剣を持って、ぐるぐると回ることです。いつも言葉がはっきりしないと注意を受ける中西君も本番でははっきりとした言葉で言っていました。
 次は、笛の紹介でした。ほとんどの人が横笛でした。でも、わたしたち御調神楽では、縦笛でした。実際ふいてみました。二人で合わすのは、むずかしかったけどでも、なんとか成功しました。わたしたちのとなりの人は、指笛でした。みんなすごいと思いながら見ていました。
 本番が終わりわたしはほっとしました。わたしは、
(こんなに拍手がもらえるなんて信じられない)
と、思いながらインタビューにみんな答えていきました。わたしは、こんな大舞台で舞えたのは初めてでした。わたしにとって一番の思い出になりました。わたしは、こんな大きな舞台でこんな大勢の前で堂々とやれて自信がついたと思います。もうこれでどこにいっても緊張せずに何でもできそうな気がします。わたしは、この大きな舞台の経験は、わたしやわたしたちの仲間を大きく成長させてくれました。

星ここで一句
 「大舞台 思い出つくろう 十人で」




「こどものまつり」感想文6−B「御調神楽」へ続く
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