「東日本大震災郷土芸能復興支援プロジェクト」事業全郷芸主催、日本財団助成で行われた
「第15回全国こども民俗芸能大会」
(8月17日@日本青年館大ホール)
第15回大会が8月17日に日本青年館で開催された。今年は昨年に引続き当協会の「東日本大震災郷土芸能復興支援プロジェクト」事業の一環として東日本大震災の被災地の子どもたち2団体(復興支援枠)を招聘した。出演団体は、在日の海外団体、そして全国から選出された子どもたち5団体と合わせて計8団体が、それぞれの地域に伝わる特色ある民俗芸能を溌剌とした演技で観客を魅了した。
オープニングでは、出演記念の盾の贈呈と復興支援枠の2団体へ支援金の贈呈が中嶋理事長より行われた。

<オープニングで出演記念の盾を手に、今日の意気込みを語る釜石市立第一幼稚園の代表園児>
幕開けの芸能は復興支援枠の釜石市立第一幼稚園の園児たちが「げんきっこ虎舞」を披露し、舞台いっぱいに走り回るあどけない笑顔に観客は舞台に釘付けになった。

■岩手県釜石市 釜石市立第一幼稚園「げんきっこ虎舞」
続いて沖縄県より9年ぶりの出演となった「泡瀬の京太郎(チョンダラ―)」を厳かな舞とユーモラスな掛合で演じられた。

■沖縄県沖縄市 泡瀬第三こども京太郎育成会「泡瀬の京太郎」
次の演目は愛知県の「御殿万歳」。二人の太夫と八人の才蔵の軽妙なやり取りが披露された。

■愛知県東海市 東海市万歳保存会「御殿万歳」
前半の最後は青森県の「宮田獅子舞」で総勢25名による軽快なお囃子で勇壮な獅子舞が演じられた。

■青森県青森市 若松十六乃会「宮田獅子舞」
後半最初は「川名のひよんどり」で現地での公開同様に大禰宜、小禰宜、堂守に囲まれて舞が披露された。

■静岡県浜松市 川名ひよんどり保存会「川名のひよんどり」
続いて在日のラオスの子どもたちによる「ラオスの民族舞踊―フォン・コンサワン」豊作への感謝の踊りが優雅に踊られた。

■神奈川県厚木市 NPO法人日本ラオス協会「ラオスの民族舞踊」
復興支援枠のもう一つ「請戸の田植踊」が続いて披露された。子どもたちだけでの歌や太鼓は初めての挑戦となり、会場から大きな拍手が送られた。

■福島県双葉郡浪江町 請戸芸能保存会「請戸の田植踊」
最後を飾ったのは「山代白羽神楽」の演目「三鬼」で、子どもたちの見事な舞と大鬼、小鬼と太夫の笑いを誘う演技に会場は大いに沸いた。

■山口県岩国市 北中山子ども神楽「山代白羽神楽」
8月18日(日)は今年より名称を変え、より広範な伝統文化継承の普及啓発を目的として第1回伝統文化継承フォーラムを日本青年館中ホールで開催した。芳賀日出男氏による基調講演「よみがえるふる里の芸能 新しき力をこめて」、被災地3県の3つの事例発表、そしてパネルディスカッションでは復興に向けての取り組みとして注目される民俗芸能・祭りについて「地域再生支援と子どもたちが取り組む民俗芸能の継承」と題したテーマをもとにパネラーの皆さんの熱のこもった意見が討議され充実した内容となった。

■基調講演 芳賀日出男(写真家)
ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました〜

出演したこどもたちから大会感想文が届きましたので、順次ブログへと掲載していきます。
大会写真と共に、お楽しみください
