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明治天皇百年祭〜郷土芸能奉納〜奉納芸能紹介5 [2012年07月21日(Sat)]

D「閖上太鼓(ゆりあげだいこ)」
【宮城県名取市】

閖上太鼓保存会


 名取市の生涯学習として、和太鼓教室がありました。ここに通っていた生徒たちが中心となって、平成4年に閖上太鼓保存会が設立されました。オリジナル曲の「閖上大漁太鼓」は、閖上の漁師の出漁風景を3部構成で表現した勇壮な演目。作業歌「閖上大漁唄い込み」は地元漁師によって歌い継がれてきた、地区を代表する民謡です。閖上公民館を拠点にして、地元の祭りやイベント、宮城県の太鼓フェスティバルなどに出演し、腕を磨いていました。

 しかし、東日本大震災の津波によって地域は壊滅的な被害を受けました。保存会の当時の会長含め2名が亡くなり、また多くの会員の自宅が流され、衣装なども失いました。
 震災に負けまいと、平成23年11月に宮城県のこども太鼓フェスティバルで保存会ジュニア部の5人が元気に演奏を披露、また閖上地区を見下ろす日和山(ひよりあま)上にある神社での奉納演奏などで地元を励まし続けています。



 名取市閖上地区はとても穏やかな良港でした。地区には家々が立ち並び、仙台にも近く大変にぎわっていました。
 しかし。
 今の閖上に残るのは、小さな山というか高台と建物の基礎、くらいなものでした。
IMG_6299.JPG

 この小山は、日和山というそうです。震災後、絶えず人が訪れ、犠牲になられた方々の冥福を祈る場所であり、地区にあった二つの神社がまとめて祀られています。
IMG_6284.JPG
「富主姫神社(とみぬしひめじんじゃ)」と「閖上湊神社」

 この上からは閖上の全域が見渡せます。
IMG_6290.JPG
 今回のプログラムやポスターに使われている閖上太鼓の写真はここで、演奏された時のものです。
 
 閖上太鼓は現在、閖上小学校の教室を使って練習を行っています。
 もちろん学校も津波に襲われ、その後体育館などは避難場所になっていたところでもあります。まだたくさんのランドセルや使用されていたものが置き去りになっていました。
 
 保存会の赤間会長や三浦代表はじめ会の皆さんが駆けつけてくれました。子ども達も。
 小学校は今内陸の名取小学校に移っていて、この学校には通えないのですが、太鼓の音が元気に鳴り響くととても励まされる思いでした。
 IMG_6321.JPG

 やっぱり太鼓は人の心を明るくさせます。
 そして閖上大漁唄い込みは閖上の皆さんの一人一人の記憶に刻み込まれているもので、ふるさとの復興への源となるものでしょう。


「閖上太鼓」の登場は
7/28(土) 御社殿 12時35分頃、原宿口 18時15分頃
7/29(日) 原宿口 14時50分頃、同 18時5分頃、御社殿一斉奉納 20時半から
7/30(月) 原宿口 13時10分頃

お楽しみに。

※福島県からの奉納芸能2団体は次回に続きます。お待ちください!
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