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耳より情報 [2010年02月06日(Sat)]
【心肺蘇生法について】
K・R

私は、平成20年8月にアメリカ心臓協会(American Heart Association:AHA)のハートセイバーAEDの資格を取得しました。オプションで乳児の心臓マッサージ法もご指導いただき、大変勉強になりました。
ダウン症の子どもたちは心臓疾患を持っていることも多く、いつ、必要になるか分かりません。また、我が子だけでなく、家族や友人、たまたま出会った誰かが、突然心肺停止になるかもしれません。突然の心停止後の生存率は、1分ごとに7〜10%低下するそうです。
ハートセイバーAEDの講習では、胸骨圧迫、人工呼吸、AEDの使用方法、窒息解除(窒息事故が起きたときの対処)の方法をマスターしました。また、それ以外に、ハンズオンリーCPRについても教えていただきました(※AHAでは、平成20年に胸骨圧迫のみ、すなわち両手のみの心肺蘇生法「ハンズオンリー」で突然倒れた成人の命を救うことが可能であると発表しています)。
救急車が到着するまでハンズオンリーCPRを行うことで生存率を上げることが出来るんだそうです。日本では、救急車が到着するまで約5分間だとか。
ハンズオンリーCPRは、胸骨圧迫したあと、完全に胸壁が戻るようにしながら、1分間に100回のテンポで行い続けるだけです。生存率を上げる方法として、頭の片隅の置いておきたいですね。

次に、窒息事故について厚生労働省の資料を調べてみました。日本では、厚生労働省の統計によると、食べ物による窒息死亡事故数は、年間4千名を超えています。特に、乳幼児と高齢者に多いそうです。
万が一、家族が窒息事故を起こしたら、だれかに119番を頼み、ただちに以下の方法で食べ物を除去するのがよいそうです。

〔背部叩打法〕
乳幼児では、口の中に指を入れずに、乳児は片腕にうつぶせに乗せ顔を支えて(図1)、また、少し大きい子は立て膝で太ももがうつぶせにした子のみぞおちを圧迫するようにして(図2)、どちらも頭を低くして、背中のまん中を平手で何度も連続して叩きます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。


〔ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)〕
大人や年長児では、後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します(図3)。この方法が行えない場合、横向きに寝かせて、または、座って前かがみにして背部叩打法を試みます。
 
AHAでは、厚生労働省が書いている内容とは若干手順が違っています。詳細は、ネットでAHAを検索して調べてみてください。
厚生労働省食品衛生委員会より