• もっと見る
«7・8月クッキング | Main | 7・8月青年部»
連絡先

JDS岡山支部さんの画像
JDS岡山支部
プロフィール
ブログ
活動内容・ダウン症関連情報
最新記事
https://blog.canpan.info/jdsokayama/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/jdsokayama/index2_0.xml
リンク集
7・8月相談部だより [2012年12月23日(Sun)]
相談部活動


6月の活動報告

【相談部主催学習会】6月16日(土)13:30〜15:30
「健康相談」 参加者:正会員6名、賛助会員:2名、会員外:1名


sodan1.JPG


倉敷市立児島市民病院の小児科医の寺岡通雄先生に、ダウン症の子どもたちの健康上の心配事などをお尋ねし、アドバイスをいただきました。
 今回参加できなかった会員の方にも参考になりそうな相談について紹介します。

Q.中耳炎をくり返すので岡大耳鼻科を紹介され、検査。日常的には聞こえに問題はなさそうだが、脳波検査(ABR)で難聴の診断。鼓膜に浸出液を抜くチューブを入れることをすすめられた。全身麻酔なので、不安がある。チューブは入れた方がよいでしょうか。
A.ダウン症の子どものABR検査は、音に対する反応が弱くても実際には聞こえていることも多い。中耳炎のまま放置すると、聞こえに影響する。一対一で話しをするときなどは聞こえていても、雑音の多いときには聞き取りにくくなる。チューブを入れることを検討してもよいのでは。
参加者:先日チューブを入れたが、2泊3日の入院で処置は15分ほどで簡単なものだった。チューブを入れた後は、プールで潜るのはよくないらしい。

Q.甲状腺の検査は必要でしょうか。
A.甲状腺の異常はダウン症の子どもにある程度の頻度で起こる。新生児マススクリーニングでひっかかっていなくても、途中で発症することもあるので、1歳頃までには一度。その後は1年半〜2年ごとぐらいには血液検査をしたらよいのでは。
チラージンの副作用はそれほど心配するものは無い。たまに飲み忘れても、次からきちんと飲めばよい。

Q.中学生ごろから尿酸値があがってきて、内服を始めました。
A.ダウン症の思春期以降、尿酸値が高くなることがある。悪化すると痛風になるが、内服薬で予防することができる。
血液検査では、甲状腺の異常だけでなく、白血病、痛風、糖尿病のチェックなどもできるので、乳幼児期だけでなく、それ以降も定期的な健康チェックをおすすめしたい。

Q.関節がやわらかく、足の変形も。リハの医師にはこのままで何もしなくてよいとは言われたが、どうでしょうか。
A.足首、膝とも補強が必要では。保育園等の上履きもインソールを入れたハイカットシューズを使用したらよい。

Q.大きくなってもしっかりとした靴は必要でしょうか。
A.体重のかけ方が悪いと、ひざに負担がかかるので、必要でしょう。

Q.寒い時期になると朝が起きられなくて困る。何かよい対策はないでしょうか。
A.光の影響もあるのでは。早く光を取り入れるようにしては。
血行が悪い場合は、おふろに入浴剤を入れて血行促進、湯たんぽ、漢方薬なども効果があるかも。
起立性調節障害という可能性も。これは自律神経のはたらきがうまくいっていないために起こる。血圧の検査、内服薬で治療ができる。

Q.すっきり目覚められないのは、どうしてでしょう。
A.睡眠時無呼吸は無いですか。

Q.眼科は受診した方がよいでしょうか。視力検査は何歳頃よりできるでしょう。
A.眼科は一度チェックしたほうがよい。視力だけでなく、白内障、斜視、逆まつげ、などもある。遠視、近視を放置すると弱視になることも。白内障は大きくなってから発症することもあるので、眼科の定期的な通院は必要かも。
Q.鼻涙管閉塞はブジーで通すとよいのでしょうか。
A.ブジーの効果はある。目薬は小児科でも処方できる。

Q.頸椎の検査はしたほうがよいですか。
A.頸椎のチェックは、3歳、就学前、9歳頃が目安。毎年というドクターもいる。
亜脱臼があるかどうかは知っておいたほうがよい。亜脱臼がある場合は、マット運動の前転やトランポリンは避けたほうがよい。亜脱臼の悪化は歩き方がおかしいといったことで気が付くことがある。

Q.小学生になってもおしっこの失敗が多い。緊張した場面などで失敗することがある。
A.緊張性の場合は、膀胱の収縮を抑制するポラキス等の内服薬で対処。しかし、コントロールは難しい。
夜尿の原因としては、いくつか考えられる。膀胱が小さい場合はポラキスで対処。少しの時間我慢させ、膀胱を大きくするという排尿抑制訓練もある。
夜間の尿量が多い場合、寝る前2時間は水分をとらない。昼間に、できるだけ水分を取らせるようにし、夕食の汁物は減らす。
その他の原因が無いか。糖尿病があると水分をほしくなる。尿管や腎臓に異常が無いか。尿崩症といった病気が無いか。
夜尿があっても睡眠のリズムを崩すので、夜中に起こさないほうがよい。


【訪問活動】6月8日(金)岡山市内
 ・ダウン症の赤ちゃんのいらっしゃるお宅に訪問

【相談部連絡会】6月16日(土)15:30〜16:30 
 ・地域交流会の計画 ・会員の状況等、情報交換

【相談・支援活動】
・小学校のプール指導における対応について
・摂食に関する相談
・療育手帳の取得方法について

7月以降の活動予定
【相談部連絡会】8月末 開催日未定



お知らせ:「地域交流会in金光」の開催日変更

先月の会報で地域交流会を10月6日の予定とお知らせしましたがが、西備支援学校の運動会と重なっていたため、以下に変更します。
 日時:10月20日(土)10:00〜12:00

相談部(連絡係):M.A