2024年12月18日(水)
支援スタッフ人数計 8
T.支援活動の概況
■1日の活動のまとめ
・個別支援と事業所支援の実施
・ゆめ風基金・豪雨見舞金の申請手続きのため、和倉温泉の旅館に二次避難している身体障害のある方に電話で聞き取り。「1月1日の地震で自宅が全壊。仮設住宅に入居した後、9月の豪雨で仮設住宅に土砂がなだれ込んだため、二次避難で和倉温泉の旅館に避難。年内に仮設住宅に戻る。出張朝市(ワイプラザ)に出店して、民芸品や輪島塗のお箸を販売している」とのこと。
・第6回JDF能登半島地震連絡会議にオンライン参加。JDF能登支援センターの報告として、障害当事者の声「今年の大みそかは何して過ごそうか」「次の正月は、地震が来たら絶対いやだ」「今年の障害を返してほしい」という声を紹介。豪雨被害の二次避難者が奥能登に戻っていること、冬到来のこと、249号全線開通のこと、現場支援・個別支援・連携支援のこと、支援体制のこと、石川県との懇談会のこと、支援スタッフ報告交流会のことを報告。
・門前町連携会議にオンライン参加。輪島市門前町の仮設住宅の障害のある方の通院支援の状況について報告。
U.具体的な支援活動
■個別支援@
対象者 輪島市にお住まいの方
支援時間 9:00〜17:00
活動内容・概要
知的障害のある方の通院支援を行った。
ご自宅の仮設住宅に迎えにいき、穴水市内の総合病院までお送りした。ご本人から主治医に、前回から体調に変化はなく、内灘町内の大学病院に入院が決まったことを報告。主治医からは、検査結果は特に異常なしとのこと。薬は前回同様に処方され、次回通院予定も決めた。処方箋は病院の相談窓口からご自宅近くの薬局にFAX で事前送信し、受け取った。
薬局に着いたとき、ご本人が、途中で立ち寄ったスーパーに杖を忘れてきたとおっしゃるので、スーパーに電話し保管いただいていることを確認。ご本人をご自宅にお送りしたあと、支援スタッフが引き取りにいき、ご自宅に届けた。
ご自宅に着いたとき、ケアマネさんに玄関付近で声をかけられ、通院の様子と次回の通院予定について報告した。念のため、次回の通院予定が入院と重複しないよう、必要に応じて変更と調整をいただくこととした。
ご本人からは、往復の車中や待ち時間に、震災前後の様子や、若いころ林業に携わっていたことなどを伺った。仕事を辞めて特に趣味などもなかったが、震災後に支援を受けてデイサービスなどに通うことは楽しいと話されていたのが印象的だった。人との関わりを増やしながら安心して暮らせるよう少しでも力になれればと思った。
■個別支援A
対象者 中能登町にお住まいの方
支援時間 8:30〜16:30
活動内容・概要
精神障害のあるの方のご自宅の片付け支援を行った。
複数の部屋と納屋で、アルミ缶、ペットボトル、新聞紙、雑紙、ダンボール、燃えるごみの分別と、その後の処分を希望されている。ご挨拶のあと、片付ける部屋を見せていただき、要るもの要らないものをご本人と確認をしながら袋に入れていく。新聞は何度か回収に来てもらったことのある業者さんに連絡をし、明日回収となる。アルミ缶は、ゆうの丘に3回運び、ダンボール、ペットボトルと雑紙はスーパーへ。燃えるごみはリサイクルセンターで処分。残り1部屋と納屋は、来年に続きを行うことをお伝えして終了した。
ご本人は、もともと綺麗好きだったが、病気になってから片付けられなくなったとのこと。気さくな方で、お話ししながら片付けをしたが、畳が見えて、ごみがなくなると、自ら掃除機をかけられ、綺麗になったことがとても嬉しそうだった。誰かのちょっとした手助けがあれば、生きやすい生活が送れると改めて感じた。綺麗になったご自宅でお正月を穏やかに過ごせたらいいなと思う。
■事業所支援@
事業所名 やなぎだハウス(能登町)
支援時間 8:20〜13:00
活動内容・概要
8:20 利用者の方の送迎のため、ご自宅の仮設住宅に到着。ご本人と挨拶をしてやなぎだハウスに向かう。車中はご本人のナビに従い、また災害当時の様子を手話で話されるのをお聞きした。途中で昼食を購入。
9:20 やなぎだハウスに到着。出勤簿への押印と検温を行う。送迎した利用者の方が、外で川が氾濫したときの様子を説明してくれる。
9:40 朝礼と体操のあと、防寒着寝袋のサイズ合わせを行う。
10:00 作業開始。100均商品のゴムの巻作業と封入、商品チェック、箱詰め作業を支援スタッフ2名が入り利用者の方と一緒に行った。
10:50 休憩。お茶を飲みながら雑談。
11:00 作業再開。順調に進んでいたが、11:30頃突然停電し、電気や暖房器具が使用不可となる。施設長がブレーカーの確認に行くが、送電版のトラブルが原因のようで、役場に連絡をして、電気屋に修理を手配したが、復旧に時間がかかるため、急遽午前中までの作業となる。利用者の皆さんには、お昼を食べて午後から帰宅する旨を伝える。朝に送迎した利用者の方は、帰りの送迎は不要とのこと。
12:00 多目的室で昼食。利用者の方は「もう少し仕事がしたかった」「明日は作業ができるのだろうか」「暖房が切れると寒い」「なんでこんな時に停電になるんだよ」と話されていた。
12:50 終礼。施設長が明日の出勤確認と本日の停電理由を説明する。支援スタッフからお礼の挨拶をして、最後に記念撮影を行った。帰り際に、やなぎだハウスに隣接する仮設住宅(モバイルハウス)に住んでいる方から、部屋を見ていかないかとお誘いを受けて、ハウス内を見学。ハウス内はコンパクトだったが、風呂、トイレ、キッチンはとても綺麗であった。いつも昼食は住宅でテレビを観ながら食べているとのこと。壁には住んでいたご自宅と猫と犬の写真が貼ってあった。猫と犬は震災で亡くなったと悲しそうに話されていた。
13:30 事務所で施設長と面談。今後の改修工事の予定や職員体制のこと、利用者同士の関係のこと、現在の福祉制度についてなど、たくさん話ができた。
14:15 支援センターに向け、やなぎだハウスを出発。
■事業所支援A
事業所名 あすなろふたばぱいんの会、一互一笑(輪島市)
支援時間 10:00〜17:00
活動内容・概要
(1)あすなろふたばぱいんの会
昨日に続き、輪島市内で1戸ずつポスティングを行う。今週の月曜日に依頼を受けて、来週末までに完了させるとのこと。6000部×3枚を一部ずつ帳合し、ゴムでまとめたものをすべてのドアにポスティングするが、人が住んでいないところや仮設住宅には配らないでよいようだ。危険物件や倒壊している物件を入れると半分くらいのようである。お昼を食べに事業所に戻ったときに少し利用者の方とお話をさせて頂き、車で通っている方が数名いることにびっくりした。
(2)一互一笑
10:00 午前中は昨日に引き続き、就労継続支援B型にて活動。市役所のトイレ掃除を行い、自分を含めた5人で、3階と4階の全部で4箇所を担当した。女性は3人で、それぞれが暗黙の了解のように気づいた作業を行った。男女ともに手際よく丁寧な作業だった。昨日とは人は違うが手順は統一されていた。
11:45 昼食のご飯、味噌汁をよそう。
12:15 昼食をレストランで頂く。メニューは野菜炒め、茶碗蒸し、きんぴら、ブロッコリーの胡麻あえ。本日も美味しく頂いた。本当に幸せな時間だった。
13:00 放課後等デイサービス、発達支援センターにて活動。利用者5人が来所し、それぞれやりたいことに没頭して過ごしていた。
15:00 ホットケーキ作りを行う。7歳の利用者の子どもには、自宅から持ってきたカステラ、パンをちぎりながら食べさせた。(小さくしないと丸呑みしてしまうため。)
15:40 利用者の送迎のため、おむつ交換と身支度をし、車で出発する。
17:00 待ち合わせ場所にて母親にお渡しした。