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2011年03月25日

山形文化遺産防災ネットワークからの呼びかけ

参集の呼びかけ

山形県内の歴史系諸分野関係者の皆さまへ

このたびの東北太平洋沖大地震にあたって諸対応ご苦労様です。

太平洋側の甚大な被害については、皆さまご周知のところかと存じます。

人命救助も、避難所の支援も、まだまだ不十分な状況が続いております。

しかし、事態は刻一刻と変化しております。

間もなく県内でも公共交通、ガソリン供給が回復する見込みです。

この甚大な被害の中に、宮城や福島では文化財レスキュー活動の準備を進めているところです。

私たちは、東北の仲間として、同じ歴史系諸学問を学ぶ仲間として、物心ともに、可能な限り、宮城福島岩手などの仲間を支えていきたいと考えております。

このたび、この支援活動の実施に当たって、下記の通り会合を催したいと考えております。

これまでの被災情報などを報告し、現地の課題などをご報告した上で、皆さまのお力、お知恵をお借りして、これからの取り組みを相談して参りたいと考えております。

これまでは研修や情報提供でございましたが、今回はわずか数10キロ先の現実の、直面する課題です。

私たち一人一人の手に、東北の歴史遺産、文化財の命運が掛かっております。

専門、組織、肩書、知識の有無その他、問うものはございません。

目的は、ただ一点「協力して文化財を救済する」だけです。

個人、組織を問いません。

どうか、参集よろしくお願いいたします。



◎日時:3月26日(土)14:30〜16:30

◎場所:県立博物館講堂

◎内容:@被害の速報
    A宮城ネット、福島ネット、各地の資料保存ネットの状況
    B山形ネット事務局の提案
    C山形の活動方針及び具体的行動の検討
    Dその他

平成23年3月20日

山形文化遺産防災ネットワーク幹事会
山形文化遺産防災ネットワーク 事務局
小林貴宏
山形県東置賜郡高畠町大字高畠1348-1 201
DQB00442@nifty.com
090-5849-5532
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2010年09月14日

平成22年度「文化財保存修復専門家養成実践セミナー レベルT開催報告」

平成22年8月30日〜9月10日まで、東京国立博物館との共催で、「文化財保存修復専門家養成実践セミナーレベルT・Bコース」を開催しました。
同セミナーは、複数の財団から助成を頂いて、平成20年度から開催しています。
年間10日間の講義を2ヵ年継続で受講することにより、ひとつのレベルを修了します。
今年は去年からの受講生18名と、新規に応募してきた15名、そして聴講生若干名を加えた約35名の受講生が10日間に渡る講義を受講しました。
これら35名の中には、学生有り、社会人有り、22歳から67歳まで、多彩な人材が集まりました。
内容は文化財全般にわたる基礎講座で、「環境保全概論」「基礎修理設計」「基礎材料論」「特講」などに分類されたカリキュラムに分かれています。

主な会場は東京国立博物館ですが、外部の美術館のバックヤードを見学させてもらったり、建造物保存に取り組むNPOの協力を得て、谷中の町並み保存現場見学などを織り交ぜ、盛りだくさんの内容となっています。

東京国立博物館では、展示室を利用して実物を前に講義を受けたり、普段は茶室として活用されている応挙館において虫害の予防を学んだり、座学だけではなく実践的に体験することが本セミナーの特徴です。
最終日前日の懇親会は、市田邸というNPOが保存している民家を借りて行い、大いに盛り上がりました。

学生にとっては、社会で実際に文化財を相手に働いている人たちの声を聞く事ができ、社会人にとっては最新情報を仕入れることができる、民間ならではのセミナーです。
彼らの中から、明日の世界遺産の保護を担う人材が輩出されることを願っています。
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2009年11月05日

本部事務所移動のお知らせ

このたび文化財保存支援機構本部事務所は、マンションの103号室から隣の102号室へ移動しました。
これに伴い、住所、電話番号が下記のとおり変更となりましたのでお知らせ申し上げます。
事務所は既に移転しておりますが、電話番号、FAX番号は10月30日(金)から変更となります。
旧電話番号にかけられても、音声ガイダンスにてご案内いたします。

記)
住所:(旧)〒110-0008 台東区池之端4-14-8
         ビューハイツ池之端103号
  →(新)〒110-0008 台東区池之端4-14-8
         ビューハイツ池之端102号


電話番号:(旧)03-6770-1682 → (新)03-3821-3264

FAX番号 :(旧)03-6770-1683 → (新)03-3821-3265

※電話/ファックス番号は、10月30日(金)からの変更となります。
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2008年07月23日

四川大地震と考古学者 (日本中国考古学会関東部会) 開催のお知らせ 

日本中国考古学会関東部会  第130回(2008年度8月)例会のお知らせ
四川大地震と考古学者

今回は「四川大地震と考古学者」というテーマのもと、4名の報告者に全国からお集まりいただきます。ぜひご参加ください。

日 時: 8月3日(日) 15:00−19:00
会 場: 東京大学 法文1号館315番教室


@ 西江 清高 氏 [南山大学 人文学部人類文化学科教授]
「 四川の地理環境と古代文化 」 15:00−15:45

A 村松 弘一 氏 [学習院大学 東洋文化研究所准教授]
「 公開セミナー『四川大地震と四川文明』の概略と反響−
文化財被害状況の再報告とあわせて 」 15:45−16:30

B 脇山 佳奈 氏 [四川大学 歴史文化研究院高級進修生/広島大学 博士後期課程]
「 地震発生後2ヶ月 現地の考古学者の取り組み 」 16:45−17:30

C 黒田 恭正 氏 [神戸市教育委員会事務局 社会教育部文化財課学芸員]
「 今後の展望 阪神・淡路大震災の例を踏まえて 」 17:30−18:15
  
質疑応答およびディスカッション 18:30−19:00

【要 旨】
@では考古学・歴史地理学的にみて、四川とはどのような地域なのかを概論する。
Aでは学習院大学で6月12日に開催されたチャリティー公開セミナー「四川大地震と四川文明 −未来のための歴史と現在−」について、日本の歴史・考古学界で地震発生後初めてみられた取り組みの事例として紹介する。そのなかで、先の地震による文化財の被害状況についても触れる。
Bでは地震発生から2ヶ月が経つ現在、現地の考古学者が何に取り組んでいるのかを報告する。
Cでは、阪神・淡路大震災の発生から現在に至る経過を踏まえて、四川で被害を受けた文化財と考古学者の取り組みの今後を見すえる。

【謝 辞】
Aの文化財被害状況のデータは、学習院大学教授・鶴間和幸氏等の働きかけにより、
四川省文物考古研究所所長・高大倫氏が提供して下さったものである。これは上記の
チャリティー公開セミナーで公表されているが、このたび、関係者のご好意により、本会
で再公表できる運びとなった。記して感謝申し上げる。


日 本 中 国 考 古 学 会                
日 本 中 国 考 古 学 会  関 東 部 会
【事務局】 福岡県福岡市東区箱崎6−19−1               
【会務担当】 川村佳男
九州大学大学院 人文科学研究院考古学講座             
E-mail:seven_arrowsjp@yahoo.co.jp
〒110-8712 東京都台東区上野公園13−9
東京国立博物館 学芸研究部調査研究課
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2008年05月27日

ヨルダン王国・世界遺産遺跡スタディツアー

NPO法人 文化財保存支援機構では、今年も世界遺産を見に行くスタディツアーを行います。
国士舘大学イラク古代文化研究所の協力を得て、ペトラをはじめとするヨルダンの世界遺産遺跡、古代ローマ都市遺跡、死海等々を専門家のレクチャーを受けつつ見学します。イスラエル、シリア国境のウム・カイス遺跡では国士舘大学発掘、保存修復調査現場を見学し、調査団員や現地の専門家と意見交換します。




講 師

西 浦 忠 輝  氏(NPO法人文化財保存支援機構副理事長、国士舘大学教授)
松 本   健  氏(国士舘大学教授)


ツアー概要

主   催 : NPO法人 文化財保存支援機構
協   力 : 国士舘大学イラク古代文化研究所
後   援 : 日本イコモス国内委員会/文化財保存修復学会/日本文化財科学学会

日   程 : 平成20年11月22日(土)〜29日(土)                     8日間
定   員 : 30名様(先着順)(最小催行人数15名)
参加資格 : 大学生以上で興味のある人ならどなたでも

●スケジュール(暫定)

【11/22】 夜、羽田発 → 関空発
【11/23】 早朝、ドバイ着  乗り継ぎで、朝、アンマン着 古代都市アンマン見学<アンマン泊>
【11/24】 イスラエル・シリアとの国境地帯にあるローマ時代の都市ウム・カイス遺跡 (国士舘大学による発掘、保存修復調査現場)見学<アンマン泊>
【11/25】 朝、アンマン発 モーゼ終焉の地・ネボ山、聖ジョージ協会(マダバ)、死海(浮遊体験)を見学  夕刻、ペトラ着<ペトラ泊>
【11/26】 終日、世界遺産ペトラ遺跡 見学<ペトラ泊>
【11/27】 朝、ペトラ発 世界遺産ウム・アル=ラサス遺跡とアムラ城を見学  夕刻、アンマン着<アンマン泊>
【11/28】 朝、アンマン発  古代ローマ都市遺跡ジェラッシュを見学  午後、アンマン空港へ  夕刻、アンマン発  夜、ドバイ着  乗継で、深夜、ドバイ発
【11/29】 夕刻、関空着 → 夜、羽田着




参加費

一般 298,000円
後援団体会員 293,000円
文化財保存支援機構会員 288,000円 
学生 283,000円



お申込・お問合せは

NPO法人 文化財保存支援機構 事務局 松本/八木
TEL 03−6770−1682
FAX 03−6770−1683
mail jimukyoku@jcpnpo.org

ご興味のある方は、お気軽のお問合せ下さい。黒電話
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2008年03月10日

てく探 写真いただきました!



前回のブログにてご報告しました「てくてく探険隊 ヨコハマ山手は、異人館街のあちこちにさわる!」の集合写真が、代表の河西さんから届きました。山手234番館前にて撮影しました。
本当に寒い日で、私の顔は半分マフラーに埋もれていました笑い
それはさておき、こういうマメさ、イベント後のフォローが次につなげ、参加者を増やしていくには大切なのだと切に感じました。

次回の「てく探」は、4月26日(土) ヨコハマ第2弾。港周辺と市街地編です。
わたしも「さわり」に行きます!M
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2008年01月23日

「てくてく探検隊」に参加してきました

すっきりと晴れた1月19日(土)に『てくてく探険隊「ヨコハマ山手は、異人館街のあちこちに触る!」』に参加してきました。
「てくてく探険隊」は、2005年5月に当機構の第9回月例交流会で講師を務めてくださいました河西 裕氏が代表をされているNPO文化遺産保存のための映像記録協会が主催するイベントです。

朝10:00、決して広くはない石川町元町口の改札口付近には老若男女50人ほどが集合。参加者の多さにまず驚きました。
天気はいいものの吹く風はやはり冷たく、凍えながら、石川町駅近くの「ブラフ18番館」からヨコハマ山手の異人館街の探険はスタートしました。山手町を西から東へ横断するように、7軒の館内が見学できる西洋館、教会と、現在もちゃんと住宅として機能している西洋館(もちろん外観だけ)を見学しました。

てく探の講師、矢澤高太郎氏による説明は解りやすく、この辺も幅広い世代の参加者を呼ぶ要因のひとつのようです。
ちなみに今回のおさわりポイントは「ベーリックホール」の渦巻きが美しい階段の手すりでした。
最後の港の見える丘公園付近の山手111番館にたどり着いたときには、15時の解散予定時刻を大幅にオーバーしていましたが、あっという間の一日でした。しかしながら、一日中歩き回り、日頃運動不足の私は翌日は筋肉痛でした汗

てくてく探検隊は、1ヵ月半に1度位に開催されています。
次回は3月8日(土)で前橋市の「総社古墳群」だそうですので、ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
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2008年01月11日

『三木合戦軍図』3幅 保存修理事業 施工業者公募のご案内

NPOJCPでは、このたび下記事業を行うことになりました。
つきましては、下記要領で修復を施工する団体/個人を公募いたします。
希望される方は、下記要領に従ってご応募下さい。

事業の趣旨

本事業で修理される絵画(掛け軸装)は法界寺(兵庫県三木市)において毎年4月に行われている別所長春公の法要に使われているものであり、天正年間の別所軍奮戦を説き聞かせるための合戦軍図である。同法要では寛政年間に寄進された絵の模写(天保12年製)を使い、絵解き行事(同市民俗文化財指定)を行っている。
 修理対象の絵および表装は共に経年による傷みが生じているため、今後の絵解き行事使用に支障があると判断された。
 本事業は同絵画への保存修理と保管環境の改善を目的としている。

事業内容

作品名  : 紙本淡彩 三木合戦軍図 3幅(兵庫県三木市 法界寺所蔵)
寸法    : 本紙 縦219cm 横144cm  表装 縦250cm 横 150cm
         (3幅ともほぼ共通)
修理仕様 : クリーニング・剥落止め・裏打ち取替え・表装裂地新調・軸首/上下軸/紐新調・太巻軸/桐保存箱新調等
修理期間 : 平成20年5月上旬着工   平成21年3月下旬 竣工
応募条件 : JCP作成の修理設計書に基づき、指定の材料を使用し期間内に納品が可能なこと。また、修理期間中にJCP本事業担当者の工程管理、監督を受け入れられること。JCP指導に基づき修理報告書を作成すること。その他必要事項を明記した請負契約書を締結すること。
公募期間 :平成20年1月末日まで
公募の流れ:公募期間中、応募のあった法人(個人)に修理設計書の提示

        →公募期間終了後、現地にて本紙の確認(3月上旬を予定)

        →施工業者決定(3月中旬を予定)

        →JCPと請負業者間にて請負契約書の締結

応募、問合せ先
       特定非営利活動法人 文化財保存支援機構 関西支部
       〒603−8123
京都市北区小山下花ノ木町35-6
       電話075-334-8450  FAX075-334-8451
       メール yamaoka@jcpnpo.org
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2007年12月04日

紙漉きツアーに行ってきました

先日ブログでご紹介しました、『紙漉きと楮刈り取り体験ツアー』に参加してきました。
12月1日・2日にわたって行われましたが、今回はその様子をレポートします。


1日目 紙漉き体験
今回お世話になったのは、静岡県三島市にある宍倉ペーパー・ラボ。
代表の宍倉佐敏氏にご指導いただきつつ、実際に紙漉き開始です。

紙料づくり
今回は紙漉きに使用する紙料(今回は三椏)の準備から自分達で行いました。
いわゆる『紙漉き体験』では、すでに漉漕の中に紙料が用意されていて、紙を漉くところから始まるのが一般的だと思うのですが、
今回の体験ツアーでは紙漉きに関わるほとんどすべての行程を体験することができました。

繊維を煮熟する釜から漂う匂いや手でちぎれるほど柔らかくなった繊維など、本や写真を見るだけではわからないことだらけです。
紙料になる白皮の繊維をほぐすために板に乗せて叩き棒で叩くのですが、力任せに叩いて木屑が混入したり・・ただ叩けば良いというものではないのですね。。

紙漉き
紙料の準備が整ったら、漉漕に入れていよいよ紙漉き開始です。

一回にすくう液の量など、なかなかうまくいきません。
何度も挑戦しつつ、ハガキや名刺、半紙などを漉き終えました。


2日目 楮刈り
紙漉きの順序としては逆になってしまいますが、畑の楮を刈り取って白皮を取り出す作業です。
この作業を体験できる機会はなかなかありません。とても貴重な体験です。

楮刈り
鋸を使って楮を根元から刈り取ります。
楮の木はそんなに堅くはないのですが、それでもなかなか重労働です。
この日は良いお天気だったので、じっとりと汗が・・


皮剥ぎ
適当な長さに切りそろえた楮を蒸し、皮を剥ぎます。
比較的簡単に剥がれますが、紙漉きに使用する部分は少ししかなく、
楮の木のほとんどの部分は使われません。


表皮削り
水に浸してやわらかくした後、ナイフなどを用いて白皮以外の部分を削りとります。なかなかきれいに剥がれません。。

ここまで終えてようやく、1日目の作業につながります。

『紙漉き』といってよく取り上げられる漉漕で紙を漉く作業は本当に最後の部分で、
それまでに非常に手間暇かけて紙作りが行われています。
私たちが体験したのはほんのわずかですが、この大変な作業を続けていらっしゃる方々のおかげで和紙は作られているのだということを実感することができ、実り多い2日間になりました。


最後になりましたが、今回お世話になった皆さま、
貴重な機会を与えてくださり本当にありがとうございました。


東京学芸大学
文化遺産教育専攻
小川絢子
(JCPスタッフ)
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2007年11月21日

*学生限定*紙漉きと楮刈り取り体験ツアー

東北芸術工科大学の三浦功美子先生から学生対象体験ツアーのご案内を頂きました。なお、本件の問い合わせについては、当機構ではなく、三浦先生宛てによろしくお願い致します。

**紙漉きと楮刈り取り体験ツアー**
楮を刈り取り、自分だけの和紙を漉こう!!


日にち: 平成19年12月1、2日(土、日) 1泊2日
場 所: 静岡県沼津市
         当日午前10時50分 JR三島駅南口にて現地集合

参加費: 1万円 (1日目夜の懇親会費を含む)
         ※ 交通費、宿泊費、昼食費などは自己負担
           (東京から参加の場合、約1万円前後)

予 定: 1日目 紙漉の実体験
         (煮熟→漂白→塵取り→叩解→紙漉き→脱水)
        2日目 昨日漉いた紙の乾燥
         楮(和紙の原料)の刈り取り→蒸し→皮剥ぎ
         ※ 自分で漉いて乾燥した紙は持ち帰ります。

問いあわせ:ツアー詳細、参加申込は三浦先生宛てにメールしてください。
         (E-mail: miura@kke.biglobe.ne.jp)



posted by JCP at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | news