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2011年04月22日

大切な思い出の品々を守る 〜水災害後の応急処置〜 2/2

こちらのブログからの続きです。

賛助会員滑G画保存研究所 小谷野匡子先生から、下記の応急処置方法の情報を提供いただきました。

大切な思い出の品々を守る 〜水災害後の応急処置〜 2/2

フロッピーディスク

 ◆ケースからディスクを取り出し、きれいな水につけます。

  キッチンペーパーやマイクロファイバーのタオル(眼鏡拭きのように糸くずのでない布)などの上で乾燥させます。

  乾燥後は新しいケースに入れ、データをコピーし、オリジナルは破棄します。

ビデオテープ、カセットテープ

 ◆濡れている場合は、ケースからテープを取り出します。

  テープは巻いた状態のまま、きれいな水で洗います。

  きれいなシーツまたはタオルの上に縦に立てて乾燥させます。

  乾いたらケースに戻し、コピーし、オリジナルは破棄します。

LP、45s、78‘sなどのレコード

 ◆ラベルやジャケットについては上記の紙の項目を参照して下さい。

  レコードに泥や土がついている場合はきれいな水で洗い落とします。

  横にした網戸の上など空気循環のいいところで自然乾燥させます。

コンピュータハードドライブ

 ◆ハードドライブは、乾かすだけでまた利用できるものではありません。

  ドライヤーを使って乾かすのはやめましょう。

  コンピュータからハードドライブを取り出し(振って水を出したりはしない!)、そのままプラスチックの袋に入れ、コンピュータリカバリーの専門会社に送ります。

  バックアップディスクやテープの方がより簡単、安価に復元できます。

注意事項

★本格的な処置については専門家に相談しましょう。

<汚染物質>

 水災害により、下水、肥料、ガソリン、油やその他化学薬品などに汚染されてしまうことが考えられます。

このような対象物の回収は可能ですが、回収している人への危険が大きいことがあるため回収が本当に必要かどうかを慎重に考える必要があります。

 回収する場合は、ゴム手袋を着用しましょう。

レスピレーターも使用する方が良いですが、ない場合は外の広い場所でのみ回収作業を行いましょう。

ゴーグルなど目、鼻、口を守れるものを着用しましょう。

また、回収作業を行っている人は白い使い捨てつなぎ服(工務店で売っていて、画家や建設業者がよく着用するもの)を着る方が良いですが、ない場合は長袖、長ズボンを着ましょう。

作業終了の度に着たものは捨てましょう。

 汚染物を除去するには、きれいな水で汚染物がなくなるまで何度も洗います。

<カビ>

 まず、カビが活性化しているか休眠状態であるかを確認します。

活性状態のカビはけば状であったり粘着性であったりします。

休眠状態のカビは乾いて粉状になっています。対象物を乾燥、かつ涼しい所に移動し換気が十分されていることを確かめましょう。

このような状況下ではカビの活動が止まり、匂いも自然と消えます。

カビが生えているのが確認できた場合、完全に対象物が乾くまで取り除く作業はしないでください。

乾いてない状態で取り除こうとすると逆にカビが擦り込まれてシミになり、その除去が不可能になります。

 短時間、太陽光に当て、外気にさらすことによって匂いが取れることもありますが、光により暗色化したり、褪色するものも多いので気をつけて下さい。

<煙・煤>

 まず、柔らかい化粧用ブラシなどを使い、慎重に煤や汚れを除去します。

汚れ・煤などは匂いを紙などに吸着する源になります。

次に、対象物を平らにテーブルの上に置きます。

本の場合は本棚に置くようにテーブルの上に置き、扇状に頁を開きます。

除湿器をテーブルの近くで回します。

湿気を取ることによって匂いも除去されます。

除湿器がない場合は扇風機でも大丈夫です。

また、対象物をゴミ袋に入れ、重曹1箱の蓋を開けたものを一緒に入れて結び、2,3日置いておくと匂いを取る効果があります。

この方法で匂いが少なくなったようなら、もう一度繰り返してみると良いでしょう。

注:湿気の強い所ではカビが生えてしまう可能性があります。

 短時間、太陽光に当て、外気にさらすことによって匂いが取れることもありますが、光により暗色化したり、褪色するものも多いので気をつけて下さい。

<自然乾燥>

 最大限の空気循環で乾燥させるためには扇風機を使うと効果的ですが、対象物に直接風を当てないようにしてください。

余分な水分はスポンジ、ペーパータオル、画用紙、タオル、シーツなどのものを使って吸い取ります。

インクの手書きのものや損傷しやすそうなものの表面の水分は吸い取ろうとしないで下さい。

また印刷インクが染み込んでしまうことがあるので新聞紙で吸い取らないで下さい。

しかし、もし新聞紙以外のものが手に入らない状況のときは、新聞紙のカラーで印刷された部分で吸い取るようにします。

こするとカラーのインクがとれることがあるので擦らないように注意します。

<乾燥中の損傷>

 もし乾燥中に対象物が壊れたりバラバラになりそうになっても、完全に乾燥するまでは直そうとしないようにしましょう。

壊れたピースを容器に入れ、ラベルを付けておきましょう。


参考サイト:

http://www.loc.gov/preserv/familytreasures/ftpreserv.html

http://www.conservation-us.org/index.cfm?fuseaction=Page.viewPage&pageId=597

http://www.nedcc.org/resources/leaflets/3Emergency_Management/07SalvageWetPhotos.php

http://cool.conservation-us.org/bytopic/disasters/primer/waters.html
posted by JCP at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | report
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