宮城県議選の結果について―4人当選で議席倍加、第3党に躍進
2011年11月14日 日本共産党宮城県県常任委員会
一、十一月十三日投票で行われた宮城県議選で日本共産党は定数二減の五十九になったもとでの大激戦に勝ち抜き、横田有史(太白区)、遠藤いく子(青葉区)の両氏が現有議席を維持、天下みゆき氏が定数二人の塩釜市区で十二年ぶりに議席を奪還するとともに、石巻市区で三浦一敏氏が日本共産党の初議席を獲得、現有二議席から倍増させて史上最高の四議席をかちとり、第三党に躍進しました。福島かずえ氏(若林区)は、参院比例票を二倍以上に伸ばし、現職にあと三十一票まで迫り大健闘しました。五島たいら氏(泉区)、内藤隆司氏(大崎市区)は及びませんでした。
日本共産党を支持していただいた有権者のみなさんに対し、また、党の躍進のために日夜を分かたず奮闘していただいた支持者、後援会員、党員のみなさんに、心からのお礼を申し上げます。
二、今回の宮城県議選は、福島県議選と合わせて大震災で延期されていた地方選挙を締めくくる選挙であり、国政にも重要な影響をあたえる選挙として全国から注目をあつめました。政党間対決の様相がかつてなく強まり、各党の党首が宮城入りする大激戦になりました。
選挙の結果、政権与党の民主党に厳しい審判がくだされ、現職二人が議席を失い、新人四人は全員落選して、当選者は前回の九人から七人に後退しました。村井県政与党の自民党は、太白区、石巻・牡鹿区、塩釜市区で現職が落選し、公認の当選者数は前回の三十人から二十八人に後退しました。公明党は現有四議席を維持しました。
三、三月十一日以降、日本共産党は全国各地からののべ一万二千人のボランティアにも支えられ、被災地の救援に全力を挙げました。「被災者支援情報」を四回発行し、党県議団・候補者が先頭に立って避難所の食費を一人当たり一日千五百円に引き上げるなど災害救助法の適用を大きく改善させました。被災者救援の活動は、日本共産党に対する信頼を深め、選挙戦での前進の大きな力にもなりました。
今回の県議選では、被災者の生活と生業の再建を最優先に復興を進めるのか、被災者そっちのけで大企業のもうけ口を増やすのか、復興をどう進めるのかが最大の争点になりました。
「水産特区」、仮設住宅建設の「プレハブ協会」への丸投げ、宅地被害の個人負担軽減、「二重ローン」の解消、TPP問題、女川原発の再稼働ストップ・放射能対策などで、県民の立場に立つわが党と「オール与党」の違いが鮮明になりました。
こうした訴えや日本共産党の三・一一以降の活動は幅広い県民の共感を集め、今回の県議選では従来の保守・無党派の方々から日本共産党候補への支持が寄せられました。また、どの選挙区でも町内会長や他党派議員が公然とわが党候補者を応援する動きがつくられました。
四、大津波で被災したため延期されていた女川町、山元町、亘理町の町議選が同日投票でおこなわれました。
原発のまち=女川では、高位で高野博氏と阿部律子氏が議席を守り、「原発ノ―」の住民意思を示しました。 山元町では遠藤龍之氏が、亘理町では鞠子幸則氏が、いずれも得票率と順位を上げて現有議席を守りました。
私たちは、この選挙で訴えた政策と公約を実現するために全力をあげます。また、TPP協定や年金改悪、消費税増税を許さない県民の共同を進めるために力を尽くす決意です。
以上