仙台市議選の結果について――7人全員当選で、第3党に躍進
2011年8月29日
日本共産党宮城県県常任委員会
1、8月28日投票でおこなわれた仙台市議選で日本共産党は定数5減の55になったもとでの大激戦に勝ち抜き、青葉区・花木則彰、すげの直子、太白区・さがさだ子、ふなやま由美、宮城野区・高見のり子(以上、現)、泉区・元職のふるくぼ和子、若林区・新人の庄司あかり候補の7人全員が当選し、第3党に躍進しました。得票は8人立てた前回選挙から2122票減りましたが、得票率は10・92%で政令市になって以降最高の到達となりました。議席占有率は12・7%で過去最高です。
日本共産党を支持していただいた有権者のみなさんにたいし、また、党の躍進のために日夜を分かたず奮闘していただいた支持者、後援会員、党員のみなさんに、心からのお礼を申し上げます。震災復興と被災者支援対策、福祉のまちづくりという公約実現のため、全力をあげる決意です。
この結果をきちんと総括し、11月13日投票で行われる予定の県議選をはじめ、今後の活動に生かして生きたいと考えています。
2、今回の仙台市議選は、大震災後初の大型選挙であり国政へも影響あたえる選挙として全国から注目をあつめました。民主党政権への批判のつよまり、国政での復興あとまわしと足の引っ張り合いに、政治批判、政治不信が強まるなかで、各党とも危機感をもち、激しい政党間闘争になりました。
選挙の結果、政権与党の民主党に厳しい審判がくだされ、現職3人が落選するなど2議席減の7議席となりました。自民党は2議席増の12議席、公明党は現有8議席、社民党は一議席減の5議席、みんなの党は初めて議席を獲得し4議席となりました。
3、3月11日以降、党市議団は「被災者支援情報」を1号から3号発行し、党議員・候補者を先頭に救援・復旧活動に全力をつくしました。7月、8月に発行した「新みやぎ」号外、法定1号、2号ビラでも「生活再建へ 被災者に役立つ情報をおしらせします」として支援制度の紹介をおこないました。
こうしたビラには非常に大きい反応がありました。この配布直後から、党市議団や県委員会などにおよそ600件もの電話が殺到し、今なお続いています。内容は、民間アパート(仮設住宅扱い)入居者への施策、壊れたブロック塀への助成、医療費の窓口支払い免除、マンションにも使える応急住宅修理制度、放射能対策、住宅修繕に一律10万円の助成する制度の実現などです。
また、「家が流された。タクシーに乗ったとき、運転手さんに『こんな情報がありますよ』とチラシをもらった」、「区役所に相談にいったら、共産党のチラシを渡され、説明を受けた(民間借りあげアパートの間取り条件)」、「マンションが全壊した。・・・今回は、役に立つ、分かりやすいチラシを配ってくれてありがとうございます。どの政党もやってくれなかった。無党派だが、今回は共産党に入れます」という反応が返ってきています。私たちが配布したビラが、市民の手から手に広がっています。
どの区でも、党と候補者への新たな信頼を高め、支持拡大の協力者が広がりました。また、大胆で積極的な働きかけで、他党支持層の中での支持も広がりました。働きかけにこたえて町内会長や他党派の議員が公然とわが党候補者を支持してくれました。仙台市という党派間闘争のつよい都市部の自治体で、こうした動きが公然と出てきているのは、全国的にも注目される動きです。
今回の選挙で、わが党への共通した攻撃として、「○○は実績があるから大丈夫だから○○へ」の切り崩しがおこなわれました。
また「公明党は選挙カーを自粛するのに、共産党は宣伝カーを出すと言っている」の「自粛論」での反共攻撃がおこなわれました。選挙のさい、主権者には各政党の政見を知る権利があり、政党には政見を主権者に示す義務があります。公明党などが進めている宣伝自粛は、主権者の知る権利を妨げているものだということをズバリ言い、反撃しました。
このように、わが党の論戦は選挙戦全体をリードする大きな力を発揮しました。
私たちは、この選挙で訴えた政策と公約が住民の利益と道理にたったものであることを確信するとともに、その実現のために全力をつくすものです。
4、同日投票でおこなわれた村田町議選で新人の高橋勝候補は406票を得て、12位で当選しました。
今後、9月11日投票で塩釜市議選(定数18、3減で5議席めざす)、多賀城市議選(定数18、4減で4議席めざす)、角田市議選(定数18、1減で2議席めざす)、富谷町議選(定数20で2議席めざす)、利府町議選(定数18、2削減で3議席めざす)、大郷町議選(定数14で1議席めざす)、七ヶ浜町議選(定数16で1議席めざす)があります。11日投票の塩釜市長選には党推選の天下みゆきさんが挑戦します。これらの選挙への引き続くご支援を心からお願いいたします。
以上