
当選を報告する街頭宣伝にたったいわぶち友氏(7月11日、仙台市)

当選確実を受けて万歳する桜井充氏(7月10日、選挙事務所にて)
以下、日本共産党宮城県委員会の7月10日投票で行われた参議院選挙の結果についての声明を紹介します。
***
2016年参議院選挙の結果について
2016年7月11日 日本共産党宮城県委員会
一、7月10日の参議院選挙で日本共産党宮城県委員会は、安倍政権の打倒をめざし、野党共闘の成功のために力をつくしつつ、日本共産党の躍進をかちとるという、これまでやったことのないたたかいへの挑戦にとりくみました。
選挙戦では、安倍首相をはじめ自民党の幹部が次つぎと来県し、宮城県の野党共闘をうちたおすために総力をあげ、反共ビラも配布されました。これに対し、志位委員長の街頭演説、4野党書記局長・幹事長の合同宣伝などを通じて反娃していきました。
選挙の結果は、選挙区では野党共同候補の桜井充氏(民進党現職)が当選するとともに、比例代表選挙で日本共産党は5議席を獲得し、北海道・東北ブロックを活動地域とするいわぶち
友さんの当選をかちとることができました。
選挙区選挙では民進発の桜井充氏が51万450票(得票率51・1)を獲得し、自民党の熊谷大氏に4万1千葉余の差をつけました。日本共産党は、野党と市民の共闘の成功に確信をもつとともに、参院選後もさらに発展させるために全力をつくすものです。
比例代表選挙では、党は9万7889票、得票率9・99%で、前回選挙から得票で1万8102票、得票率で1・46ポイント前進しました。この結果、自民党(35万9527票、得票率36・68%)、民進党(24万8990票、得票率25・4%)、公明党(13万1544票、得票率13・42%)に次ぐ4位となりました。社民党は得票3万5482粟、得票率3・62%、生活の党は得票2万2363票、得票率2・28%、日本のこころは1万1684票、得票率1・19%です。野党統一候補の桜井充氏、日本共産党にご支持をお寄せいただいた有権者のみなさん、猛暑、雨のなか日夜をわかたすご奮闘をいただいた支持者、後援会員のみなさん、党員のみなさんに、心からお礼を申し上げます。
二、憲法違反の安保法制=戦争法を強行し、立憲主義と民主主義をこわす危険な道を暴走する安倍政権に対して、県内でも戦後かつてない新しい市民運動、国民運動が発展し、この運動に背中をおされて野党共闘が大きく進みました。共産党県委員会は3月2日、民主党県連、桜井充氏と政策協定に調印し、選挙区候補を桜井充氏に一本化しました。いわぶち彩子選挙区候輪は立候補をとりさげ、参院比例候補として役割を果たしました。
政策協定は@立憲主義に基づき、憲法違反の安保関連法案廃止と集団的自衛権行使容認の7・1閣議決定の撤回を目指す、Aアベノミクスによる国民生活の破壊を許さず、広がった
格差を是正する、B原発に依存しない社会の早期実現、再生可能エネルギーの促進を図る、C不公平税制の抜本是正を進める、D民意を踏みにじって進められる米軍辺野古新基地建設に反対する、E安倍政権の打倒を目指す、6点のです。
また、党県委員会として「安倍内閣が締結しようとしている環太平洋連携協定(TPP)には反対」、「安倍内閣が進める消費税10%への増税に反対」の2点を、今後の政策協議の中で
検討することを求めましたが、その後、政策の一致点は広がりをみせています。
日本共産党は、当選した桜井氏とともに、政策協定の実現をめざし、共同の発展に全力をあげます。
三、政治輸戦では、民意に背く「安倍暴走政治」の全体――安保法制=戦争法と態法改定、「アベノミクス」と消費税大増税、TPP協定、原発問題、沖縄基地問題などに、ノーの審判をくだし、チェンジの意思を示す選挙にしていくために全力をつくしました。
県委員会は野党共闘の勝利と「比例を軸」にした日本共産党の躍進を一体に追求するため、桜井充候補と、比例での共産党への支持を訴えるビラを作成し、これを「赤旗」号外とあわせて活用をすすめました。選挙戦本番には法定ビラの配布にとりくむとともに、県後援会ニュースで選挙戦の本番の論戦の方向性を示しました。
日本共産党は、最終盤、マスコミなどで自民が3分の2を占めるとの報道がなされたなかで、これを許さないと総力をつくしました。
四、選挙の結果、安倍政権が多数を得たのは革実ですが、東北では6県中5選挙区で野党統一候補が勝利しました。被災地・東北はノーの審判を下したと一言えます。私たちは、今後さらに
憲法改悪をはじめ、安倍政権の悪政に対して、野党と市民運動の共同をつよめ、その暴走と真正面から対決していく決意です。
引き続き、県民の皆さんのご期待にこたえられる質量ともに強大な党を築くことに全力をつくす決意です。
みなさんのこれまで以上のご支持・ご協力を心からお願いいたします。
以上