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2011年11月22日

ミンナDEカオウヤ


東北の授産品を全国・都市部で販売して
被災した障害者福祉施設の経営・障害者の収入を支える「参加型」プロジェクト

ミンナDEカオウヤプロジェクトの取材に行ってきました!





この立て看板、みなさんもどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか?

梅田スカイビルにあるアンテナショップのみならず
たくさんのセクターを巻き込み全国約200か所のイベントなど、様々な場で「市場」を提供しています。



この日は、2代目学生店長の関西大学2回生の橋本朱音さんを取材してきました!




始めはボランティアとして店頭販売に関わり、7月頃からコアスタッフ
そして「はっしーしか、2代目学生店長はいないんだよ!」と、皆からの声を受け、
9月のリニューアルオープンから学生店長として、活動しているのだそうです。


ミンナDEカオウヤプロジェクトは3年間
東北の福祉施設×経済支援を軸に活動を展開していきます。

そんなプロジェクトに橋本さんは「ずっと関わり続けたい」と、話してくれました。


「こんな大きなプロジェクトを動かしている、凄い人がたくさんいる。
自分にとってこれまでになかった大きな経験で、離れられない。」


と、その魅力の虜になってしまっているようです。



被災地にはまだ行ったことがないとの事。

「自分の生活をくずすことが出来なかった。でも何かしたい!」と、
思っていたところに「被災地に行くだけじゃなくて、関西でもできること」
が、ミンナDEカオウヤプロジェクトとの出会いで、見つけることができたのだそうです。



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義損金 :行為は「寄付」…継続実施が難しい
経済活動:行為は「消費」…何度でも消費できる=持続性高い


東北と関西、遠く離れているけど
「買うこと」で応援することが出来る。

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訪れてくださったお客さんに言われて嬉しかった!という
エピソードを教えてくれました。

とあるおばちゃん:「自分に出来る事って、これくらいやしなぁ」

関西ではメディアでも東北のことはあまり流れなくなり
みんな普通の生活を送っていると、忘れてしまいがちになるけど
そんな時に、ミンナDEカオウヤの商品が身近で買える場を広げていくことで
だれでも東北を応援に「参加」できる!


また「がんばってね!」

この一言をお客さんから貰うことが、嬉しい。

と、橋本さん。




そんな橋本さんが一押しする商品は
仙台市まどか荒浜の福幸だるま



ほんとに可愛いです。

が、可愛いだけではありません。
なんと!東京証券取引所でも、販売されるなど
只者ではないだるまなんだと、店内にある300近い授産品の数々を
いろんなエピソードも交えながら教えてもらいました。



ここでは、東北福祉施設に対し「市場」を提供するだけでなく
「商品の改良提案」をする場ともなっている



この復興だるまはもともと3個セット600円で販売していたが
仙台市まどか荒浜さんに小売りにした方が売れるのではと提案・改善したところ
バカ売れになったそうです。



大阪の株式会社インサイトが中心となり
行政・企業・NPO・地域団体・学生・社会人など、たくさんのセクターが参加し
東北の福祉施設の経営・収入を支えているイベントや販路を拡大し

さらに梅田スカイビル滝見小路のミンナDEカオウヤ店の運営は
高校生や大学生、社会人、こんなにたくさんの素敵な人が関わっているそうです。




ちなみに・・・

本日、取材を受けてくださった学生店長 橋本さんは
ここだけの話、土日にいることが多いようですキラキラ

溢れんばかりの笑顔と、東北福祉施設の素敵な商品の数々に
出会いたい!という人は、是非、訪ねてほしい温かな空気が流れる場所でした。



岡あゆみ

2011年11月20日

TAKIBIカレープロジェクト


被災地の「今」と「これから」を「食」と「職」で継続的に支援することを目的として、
被災地に雇用を生み出すことを目指して活動されている、TAKIBIカレープロジェクト



--カレーに込めた想い

「東北は地域柄、カレーを外で食べる習慣はあまりない。
カレーならば地元事業者とバッティングしない!」

と、現地の人に助言をもらい--

「今」と「食」
温かいものをお腹いっぱい食べてほしい。

「これから」と「職」
3.11で職を失ったが、これから頑張っていこう!という人に
車と特製レシピを提供し、仕事ができる土台を広げたい。

そんな想いから、既存の東北経済を圧迫しない事も考慮し
スパイスたっぷりで、体の中からほかほかに
お腹いっぱい食べてもらえるスープカレーを被災地で提供しはじめたのだそうです。




--人との繋がり


TAKIBIカレープロジェクト
大阪青年会議所の繋がりから、岩手県の山田町と繋がり、
地元のおじいちゃん宅に寝泊まりもさせてもらって、継続的に活動を続けている。


今も続けている原動力はやはりだと、代表の女川さん。



一緒に活動をしている関西メンバー、覚えてくれている現地の人
そんな人がいるから続けていける、と。


前回11月6日の活動の際にあった、印象的なエピソードを聞かせてくれました。
6月はじめてのTAKIBIカレー提供の際に食べてくれた子どもたちが、
またうわさを聞きつけ、来てくれたのだという。

自分たちのことも、最初に出したカレーが激辛だった事も覚えてくれいて、
再チャレンジと改良したカレーを出したところ、、
「美味しい!」 と。


また山田町の方々に、「次はいつ来てくれるの?」
など、自分たちを待っているのだという言葉も頂いたり!




活動を中心に行っているのは、経営者や社会人の方々。
それぞれ仕事も持ち、家庭も持っている。

でもそんな、会話が楽しくて嬉しくて、現地に足を運ぶ
原動力になっていると、みなさん口を揃えて言っておられました。



これまではカレーの炊き出しボランティアとして、
被災地の人にお腹いっぱい食べてもらう事を目的としていた。


これからは次のフェーズ:

山田町の人たちと歩調を合わせながら、カレー「販売」という形を浸透させていく。
そして、職を失った人たちに、車と特製レシピを提供し
「仕事」が出来る土台を広めていきたいと、今後についてお話して下さいました。




「辛いことはいっぱい経験した、来てくれる人には明るくいてほしい」
そう現地の人から言われた事をきっかけに、
「楽しくボランティア」をモットーとして、被災地の雇用創りに大阪の経営者が立ち上がっている。




岡あゆみ

2011年11月18日

命を守る防災袋『なまずん』と石巻に笑顔をもたらす『やっぺすちゃん』


オルウィン株式会社 なまずん事業部
谷 優子さんを取材してきました!



お見舞金付防災ぬいぐるみであり、イザという時に役に立つ防災グッズが入っている
防災袋「なまずん」を製品ととする事はもとより、防災の啓発活動に取り組んできて1年半。
なまずんHP



この事業を通して、地震の現状、日本人の意識を知れば知るほど
『防災』を広めなければいけないと使命感を持つようになり、
今では『生涯をかけてやり通したい仕事』だという。



楽しく防災について学ぶなまずんジャンボカルタ大会の様子



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防災事業に意気込んでいた矢先に起こったのが、東日本大震災


あの大惨事を目の当たりにし
「これまで自分がしていたことが、本当に役に立つのか」
被災された方に対して何も出来ない無力さに、自問自答を繰り返していた--


『それでも日本人は備えなければいけない。
日本に住む以上、地震と共生することが必須だから。』


と、悩みながらも答えをだし、
何か自分たちの防災事業で東北のために出来ることはないかと思うようになったという。

そんな際に、盛和塾の震災復興創造ツアーに参加し
石巻を訪ねた際、石巻復興支援ネットワークとオルウィン株式会社は出会う。



「当団体がみんなが笑顔になれるようにと、デザインした
                やっぺすちゃんでなまずんを作れないか?」



と、現地の方からお声を頂き
オルウィン株式会社と石巻復興支援ネットワークのコラボ企画がはじまった!


「やっぺすちゃん」を「なまずん」が伝えたかった想いに
被災された方の想いや経験を+して、
より日本の方々に「命の大切さ」を伝えるシンボルにしたい。

「忘れないで欲しい」そう切に願う、被災者の方々の
想いを目に見える形でずっと残して行く存在にしたい。

と、谷さん。


今後も繰り返し巨大地震がやってくるといわれる、日本。
それに対して、オルウィン株式会社は『やっぺすちゃん』を広めていくことで、
『今後一切の地震の際に死者をゼロにする』という目標を掲げ、
なんと、販売目標個数は27,122個
(※東日本大震災における負傷者,行方不明者,亡くなられた方の合計人数 2011.8..7時点)




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防災というと、なんだかカタイなと感じてしまいがちですが
インテリアとして生活に違和感なく入り込むなまずんやっぺすちゃん

何より3.11以後、防災という言葉が注目を受けている中
オルウィン株式会社は3年前から防災事業を創造し、2年前から形にしようと着手してきた。
『今後一切の地震の際に死者をゼロにする』そんな強い想いが
石巻の方々と繋がって、新たなシゴトが生まれている。

岡あゆみ