2011年08月08日
石巻の街の状況
「被災地の中での石巻」は、人口・産業・被害が、一番大きい地域であります。
路から瓦礫がのぞかれ、通常営業を始めている店舗も多々・・・。
一見すると、だいぶ元に戻ってきたなぁーと感じてしまいます。
コンビニやお弁当屋さん、飲食店に、パチンコ屋さん、ホームセンターなど
しかし、それらはフランチャイズだったりで、親元がしっかりしている所ばかり。
例えば某大手携帯会社は、被災を受けた店舗が新たに店を立ち上げるに際して、
1億円を無利子で貸し付けるなど、再生への支援の規模が大きいです。
しかし、地場産業になればなるほど難しく
最近ニュースでよく聞く、二重債務などの話もたくさんあるんだとか。
ばんばっぺ石巻の方々のお話など、
現地の声を伺うとはっとさせられることが沢山あります。
特に水産加工業の被害は甚大で、
立ち上がっているのは未だに10%ないんだそうです。
復興特需で何かしらの仕事は受ける事ができている中
「本業をいかに再生させるか」これが本当の問題で
「復興」を考える上でとても大切なことだそうです。
石巻市街 8月8日撮影
瓦礫の山から綺麗になり、営業をはじめているからといってまだまだ。
石巻で育ち、事業を営んでおられた方々のお声から
「復興」その意味を、改めて考えさせられました。
株式会社松弘堂 松本さん
がんばっぺ石巻のお話しあいの後、株式会社松弘堂の松本社長に
松弘堂さんとして考えておられる、今後について伺いました。
商業関係の印刷や、広告代理業として
地元新聞・石巻市ホームページ等にも関わっていた
松弘堂さんの被災状況としては、全壊。
2階近くまで津波が達したようで、中の生産設備も被害の痕がみられました。
津波で被害をうけられた会社へ伺いましたが、とても大きな設備を持たれており、
これが全壊ということに、その被害の大きさをヒシヒシと感じました。
現在は仮設店舗ですが、今後は賃貸へ移ることを考えており
この設備投資などで多額の資金が必要とのことです。
松弘堂さんの強みは、なんといっても地域に根ざしていること!
石巻市民向けに10年近く地元事業者200社を掲載した、フリーペーパーを作成してきた。
そのため、地元事業者を知り尽くしていることから、お話を伺って行く中で
地元企業の営業マン☆といったイメージが湧いてきました。
震災で元の場所の店舗から、遠くへ移転し事業を再開したなど
事業所が今どうなっているのかを、地元の人に発信しようと
3.11後版フリーペーパーを作成しようと、考えておられるとのこと。
自分の人生から「街づくり」は、欠くことはできない。
なぜ今、こうやって復興に頑張ろうとしてるかは、全て子どものため。
子どもたちに石巻を好きでいて欲しいからがんばる。
この復興は、「今後の生き方のひとつ」
そう仰る松本さんと、今後も関わって行きたい。
がんばっぺ石巻
いしのまき被災企業「元気」復興委員会の
がんばっぺ石巻の復興支援サイト立ち上げに、同席させて頂きました。
それぞれで自立的に立ち上がっていこうとする動きは、多々あれど
ここ石巻のように、街全体をまとめて企業再生に動いていこうというのは
被災地をまわってきて、はじめてうかがいました
「支援したいという声は多々あれど、それを上手く受け入れる
体制が現地側にないから、それを整備していきたい」
と、自身も大きな被災を受けているにもかかわらず、
街全体の復興に繋がるようにと、株式会社松弘堂の松本社長。
(なんと、松本社長は今野印刷 橋浦社長の知人でもあります!
動いている方々は繋がっていくなぁーと、感慨深く思います。)
私たちJAEでも、復興支援のビジネスマッチングの助けとなる
サイトを立ち上げようと動いています。
そのため、この日のお話はとても参考になりました。
*企業の被災状況・強み・復興に向けて困っている事・債務状況を
発信する事で、遠方の支援企業もイメージがわきやすく、
繋がるまでのやり取りが簡略化できるとの意見もあれば・・・
*そこまで、細かい内容を求める事は被災企業に負担になる
掲載の段階でハードルが高くなってしまうと
もう一度、事業をやろうかどうか迷っている人を引き上げるのが難しい・・・
などなど、色々な視点からのお声を伺う事が出来ました。
-----
数日後、石巻被災企業復興支援サイト「がんばっぺ石巻」が
立ち上がったようです。まだ、掲載企業は4社ですが、
これから、20〜30社まで増やしていく予定のようです。
http://www.ganbappe.biz/
みなさん、是非、いいね!やツイートお願いします