2011年07月29日
東屋さん
創業明治40年。盛岡の地で、そば料理店を営んで104年
東屋専務の高橋さんを訪ねました!
わんこそばの「あの」掛け声は、東屋さんが発祥だそうです。
お蕎麦は勿論の事、カツ丼が絶品との事で頂きました
わんこそばは観光客をを中心に食べられているもので、
地元の人は、親戚が集まった時など特別な時にしか食べないもの。
そのため震災により、観光客が激減し、売り上げにも影響を受けているそうです。
また震災直後は、わんこそば=食べ放題ということで
盛岡市内にも避難者が多い中、自粛した方がいいのではないかと考えていたそうです。
しかし、避難者の人が「わんこそば下さい」と、食べに来て下さったり
地元の青年たちが、東屋が大変らしいという事で
大人数でわんこそばを食べに来てくれたりと
「地元の人から、わんこそばをやっていいと教えられた」と、
震災後営業再開が出来た3日目から自粛することなく、提供されているそうです。
その他にも、高橋専務からたくさんの心温まるお話を伺いました。
ここで皆さんにも共有したいですが、、、、、割愛。
そんなこんなで、東屋さんの先代が始められた「全日本わんこそば選手権」というものがあります。
これは、昭和61年に全国の麺が盛岡に集まった「日本麺サミット」の開催記念イベントとしておこなわれたことが始まりでして
「麺サミットは」一度の開催を持って、なくなってしまったのですが、
「全日本わんこそば選手権」は、絶えづ続けられ、今年で第26回を迎えるイベントです。
これまで、盛岡市を中心とした大会で、地方予選をしてきませんでした。
しかし、観光客激減の歯止めともなるように、
11月の本選と合わせて全国から観光客を呼び込もうと地方予選を開催しようという動きがあります。
これを関西でも出来ないか。
ということで、関西予選に向けて動いていこうと思います。
3.11から津波をかぶった沿岸部にのみ、視点がおかれがちですが
観光客が来ない為、内陸部の事業者も影響を受けています。
ここにアプローチしていくためにも、東屋さんと出会えてよかったなと、感じました。
というにも、高橋専務はじめ、東屋スタッフの方々の温かい事と言ったら・・・
ここでは表す事が出来ません。
たくさんの震災後のエピソードを伺って、今後の考えを伺って、
1人の人として、高橋専務は出会えてよかったなぁと、心から感じています。
高橋専務が震災に向けて決意を崩さない為にしたためた、
「いくべ!いわて、いわてで会おう!」
是非、いつか、何か機会があれば、高橋専務と出会われた方は、読んで頂きたい。
震災を忘れない為に、自分が今何のために動いているのか忘れてしまわない為に
書かれたということで、未来への想いが詰まってます。
そして、私たちがなぜ岩手の内陸、盛岡市へ活動をしていくのか
その後押しともなる言葉が沢山でした。
ここ3カ月東北を回っていて、いつも感じてしまうのが
私たちの方が、元気や温かさをもらっているなぁーっていうこと。
出会いに、感謝。
そして、この出会いを次に繋げて、さらなるものを生み出そう。
長くなりましたので、この辺で。
株式会社ミルハウス 宇土沢さん
ソフトウエア開発(組み込み、PCアプリケーション)を中心に、
デジタルコンテンツ・電子書籍・スマートフォン関連のアプリ開発を行っていらっしゃいます。
「ものづくりが好き」と仰る宇土沢さんは
その過去の経歴をうかがっても様々なものを生みだしてきたようです
そんな中で、「自分の製品が欲しい」という事で、
全職のソフトフェア開発会社から独立され、ミルハウスを起業されました。
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宇土沢さんを訪ねる前、工藤さんの車の中で
なんだか目を引くものが、ありました。
カーナビが通常あるべき場所に、
どどーーんと、何かの額縁が取り付けられているのです。
それも重厚感ただよう、木材が使用されています。
なんとこれiPADカバー
宇土沢さんが商品企画されたそうです!
その名もiGAC☆素敵なネーミングです。
ソフトウェア屋さんですが、ものづくりが好きという事で、
ぱぁと頭に湧いた絵を形にするのが得意なようです^^
商品が完成し、プレスリリースをしよう!とした時の
3.11で広報が遅れ、そうこうしているうちに
iPAD2がでてしまい、大々的に世にでずじまいになっているようです
またiPAD2の企画をされていないとのことで、
JAEが関わりのある、岡山県西粟倉村森の学校の方に繋いで、
iPAD2用iGACへの製作を一緒にしていけないかと思案中です。
また、ミルハウスさんはアプリ開発もしているため、
これを機に『森の学校アプリ』を開発!! と進んでいけばいいなぁ、なんて考えたりしています。
2011年07月28日
久慈市へ
岩手県に2度目のリサーチにやってまいりました。
現地のアテンドは株式会社ホップスさんに、お願い致しました。
ホップスさんは震災後、事業者さんの声を発信しようと、
YELL NIPPONも立ち上げておられます。
http://www.yell-nippon.net/
この日は、このYELL NIPPONの取材に同行させて頂き、
久慈市の事業者の方々を訪問させて頂きました
観光物産館ぱあぷる(株式会社のだむら)
三陸鉄道陸中野田駅に併設し、道の駅管理や地元の特産品販売をしている会社さん。
久慈市野田村は古くから、塩の生産が盛んに行われていた。
一時は塩の文化が廃れつつあったが、地元の青年たちによって復活し、
平成19年〜当企業が塩の生産をてがけている。
ここの道の駅で販売している、塩ソフトが絶品でした。
お菓子のまるきん
おじいさんの代から創業し、家族で営むお菓子屋さん。
洋菓子・和菓子などを生産販売しておられます。
店舗・工房ともに大きな津波被害を受けた。
周りからの応援やボランティアの人の力によって、5月28日から少しずつ営業再開。
27歳の娘さん(すっごく可愛い)が主に生産を手掛け、和菓子に力を入れている。
高齢化の進む野田村で珍しいため、メディアなどからもすごく注目を受けているようです。
色紙もたくさん飾られていました
震災前からブログがあり、震災後の情報発信にとても活用されたようです
http://blog.goo.ne.jp/marukin-oosawa
株式会社越戸商店
鮮魚・水産加工などを手掛け、全国の市場に北三陸のお魚を届けており、
津波で大槌町の第一・第二工場が大きな被害受けたそうです。
北三陸はいくら・さけ・さば・いか・ウニが美味しい。
その中でも越戸商店はいくらの加工に力を入れているそうです
久慈市では、瓦礫撤去の緊急雇用がおわり、
漁師さんは定置網漁を再開し、商品が入りだしているとのことで、
この日もタコを扱っている所を、拝見しました。
2011年07月17日
会津若松報告
−福島県会津地方リサーチのご報告−
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7月13〜15日にかけて、会津地方リサーチのご報告をさせて頂きます。
これまで宮城・岩手には入っておりましたが、福島へは今回が初めての訪問でした。
現地でアテンドをして頂いたのは、NPO法人素材広場さん。
宿と生産者を繋いで、観光の循環を行っていらっしゃいます。
代表横田氏の強みは宿にあり、福島・会津の逸品を多く扱っていることから、
放射能汚染と立ち向かっていらっしゃる事業者さんに
幅広いネットワークを持っていらっしゃいます。
-・-・-・-・-・-・ ◇◆もくじ◆◇ ・-・-・-・-・-・-
○福島の現状
○福島にどうアプローチしていくか
○素材広場さんの今後の予定
○まとめ
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-◆-
福島の現状
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
福島からの商品を他県で販売しようと思うと、「検査済」表示が不可欠。
今後、県として統制をとってやっていくのだそうだが…体制は追い付いていない。
そして県で調査となると、会津産も福島産になってしまう為、
「フクシマ」という一括りで消費者へいってしまう。
県を通すとなると「福島牛」となるため、ブランド牛なくなってしまう。
誰も買わない。「会津」産ということを推していかないとだめだ!
しかし、一方で県で復興庁が立ち上がってから、まとまって動いていかないと個々で動くのは危険。
わらが基準値を超えていると知らずに、牛に餌を挙げてしまった事業者あり。
ホットスポットもあり、放射能汚染に対するきちんとした情報はやはり国でなければならない。
意外に知られていないが、福島第一原発から、会津若松は98キロ、仙台は96キロ。
復興支援に仙台・宮城にばかり目が行きがちで、
会津地方は福島とひとくくりにされハジかれているが、支援を求めている。
雇用面に対しては他の被災県と同様、
特例として長期間の失業保険がでているためか、
被災者の気持ちが仕事まで向いていないせいか、
緊急雇用打ち出している事業者は多く在れど、志願者は少ない。
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-◆-
福島にどうアプローチしていくか
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
福島の復興支援はまずは「会津地方」にフォーカスしていく。そこから波及効果をみこむ。
会津若松と京都は古くから深い関わり。
幕末の京都守護職、同志社設立(山本覚馬、妹八重(新島襄の妻))、
復興支援も京都から早かった!など…
さらに2年後の大河ドラマで「八重の桜」決定!主演は綾瀬はるか(山本八重役)
京都(同志社)ものってくるのではないかと。
私、岡が学生支援課へアプローチ中です。
会津地方×関西
会津若松×京都
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-◆-
素材広場さんの今後の予定
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
9月上旬 モニターツアー:一泊二日 東京駅発着 参加無料
農家見て食べて泊って会津の安全性・魅力を知って、発信してもらうツアーを企画。
9〜11月 会津に観光客誘致イベント
9月500円でラーメン食べよう、10月BBQ、11月地酒
観光客が来ない今、地元の事業者は衰退していくばかりです。
会津をみんなで盛り上げていくために、まずは行ってみませんか?
一度行ってしまうと、その魅力のとりこになってしまう事は間違いありません!
さらに、実際に足を運ぶことで、具体的な展望が見えるかもしれません。
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-◆-
まとめ
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
福島に関する復興支援は会津地方にフォーカス。現地コーディネートは素材広場さん。
会津地方は知れば知るほど奥が深く、おいしい食文化とオーガニック食材の宝庫。
福島牛などの放射能汚染食品が市場に流通していることで問題となっているが、
「会津」は安全だという事を推し出していく。
ツアーへの参加、商品を卸す事に抵抗がある人には安全性の講演会も一緒に提供する事、可能。
福島への復興支援は放射能汚染の正しい情報をいかに提供できるかが重要となってくる。
◆-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-◆-
2011年07月14日
中央乳業さん
「会津の雪」乳酸菌数NO1★
中央乳業という社名に込められている通り、
会津の酪農家さんぜんぶをしょっていらっしゃいます。
山の上にいる酪農家さんが、会津盆地の中央に集う
そんなイメージだそうです。
会津の原乳は、当初よりモニタリング調査でも全てで放射線量が
基準値以下であったにもかかわらず、
県一斉の自粛という事で大きな打撃を受けていました。
政府の地域解除の方針によって、生産を再開されているものの、
一度ついてしまった「フクシマ」への不安感から、
元通りになるまでには時間がかかるようです。
中央乳業さんの技術力と生産への想いは確かなもの。
声の届く人に安全性を地道に伝えていくしかない。
地域の酪農家さんたちを守るためにも売っていかなきゃいけない。
と、あちこちに飛びまわって、試飲・試食を自ら行っている専務さん。
この日も突然の訪問にかかわらず、
快く工場に入れて頂き、お話しを聞かせて頂きました!
『少しつづ、声の届く範囲で伝えていきたい』
中央乳業さんの想いを、私たちも繋げていきたい。
岡あゆみ
志賀米店
素材広場さんにご同行させて頂き、
猪苗代湖の東側に位置する志賀米店さんにお伺いさせて頂きました。
全職が旅行会社という志賀さんは、
全国いろんな所に赴いた経験からその地のお土産品にも詳しい。
だが、いろんなお土産品はあれど包装紙が違うだけで中身は同じ商品だったり
販売者は明記してあるが、生産者の明記なしという商品はおおい。
ここに昔から疑問を抱いていらっしゃった志賀さんは、
生産者を明記し、さらに原材料にもこだわり、カタカナ文字の素材は使わない方針で
会津には会津のものを使った商品をということにこだわって商品作りをしていらっしゃいます。
そして素材広場さんと協力して会津の宿に卸して、観光で会津に来て頂いた人に、
会津さんの確かな商品を食べて頂こう、買って帰って頂こうという、考えです。
本当にシンプルな原材料である事がわかります。
でも地産地消にこだわっておられる志賀さんも、
原発事故により様々な不安を抱えていらっしゃいました。
「地産」これがどこまで安全なのかは、誰にもわからない。
観光客が入ってこないし、職がなければ福島県民は
どんどん外へ出ていってしまうため、「地消」も限界がある。
地産地消をこのまま推し進めていいものか。
内陸の為、直接の被災はなかったものの、
これから二次・三次被害とどんどん広がっていくのではと、不安をお話ししてくれました。
一つひとつ手作業で作られた商品。
規模はちいさいけど、その土地のものの味をいかした商品。
守っていきたい。関西から何が出来るだろう。
買い支えっていう部分から始めたいな。
2011年07月13日
会津若松へ
会津若松にいってきました!
今回、ご訪問させて頂いたのは、株式会社明天さんと素材広場さん。
明天の代表 貝沼さんとはJAEはチャレコミ仲間で在り、
そして貝沼さんの結婚式で素材広場代表横田さんとも面識があり、
今回復興支援で現地のコーディネーターとしておうかがいしました。
素材広場 代表 横田氏と
素材広場さんが強みとする所は、「宿と生産者を繋いで、観光の循環を」
会津の逸品を宿に卸して、観光客に宿に泊って頂き、おいしいものを食べて頂き、
会津をどっぷり大好きになってもらうというものです!
今回、私と山中さんも会津に入る中で、
たくさんの美味しいものを頂きました!
そして、会津の良さを、会津を愛してやまない人から、
歴史から今日に至るまでの文化、食を教えて頂き
まんまと大好きになってしまいました。
第一原発から直線距離にして会津若松98キロ、仙台95キロです。
私も今回初めて知りましたが、ビックリです。
「フクシマ」というだけで、一括りにされ風評被害で
出荷が行き詰っているというお話しを今回の訪問で事業者さんからお聞きしました。
確かに、放射能汚染という目に見えない被害で
何が「安全」か不安になるのも確か。
でも、地元の産業、文化、風土を守るためにも、
買い支えをし、小さな生産者を守っていく事もまた大切なこと。
「フクシマ」だから駄目。ではなく、福島もひろい。
仲通りを越えて、会津地方に行けば放射能汚染の少ない地域。
それも、仙台とほぼ同距離。
こう考えると、「フクシマ」というだけで敬遠するのではなく
福島の中でも「会津」の商品なら買おう!と思われる方も多いのではないでしょうか。
私たちも、関西と繋げていく上で福島はまず「会津」にフォーカスして進めていく事に決定★
たくさんの魅力ある事業者さんにもお伺いいたしましたので、
どんどん報告していきますね(*^0^*)