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2011年07月17日

会津若松報告


       −福島県会津地方リサーチのご報告−
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7月13〜15日にかけて、会津地方リサーチのご報告をさせて頂きます。
これまで宮城・岩手には入っておりましたが、福島へは今回が初めての訪問でした。

現地でアテンドをして頂いたのは、NPO法人素材広場さん。
宿と生産者を繋いで、観光の循環を行っていらっしゃいます。
代表横田氏の強みは宿にあり、福島・会津の逸品を多く扱っていることから、
放射能汚染と立ち向かっていらっしゃる事業者さんに
幅広いネットワークを持っていらっしゃいます。


-・-・-・-・-・-・ ◇◆もくじ◆◇ ・-・-・-・-・-・-
 ○福島の現状
 ○福島にどうアプローチしていくか
 ○素材広場さんの今後の予定
 ○まとめ

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  福島の現状
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福島からの商品を他県で販売しようと思うと、「検査済」表示が不可欠。
今後、県として統制をとってやっていくのだそうだが…体制は追い付いていない。
そして県で調査となると、会津産も福島産になってしまう為、
「フクシマ」という一括りで消費者へいってしまう。
県を通すとなると「福島牛」となるため、ブランド牛なくなってしまう。
誰も買わない。「会津」産ということを推していかないとだめだ!

しかし、一方で県で復興庁が立ち上がってから、まとまって動いていかないと個々で動くのは危険。
わらが基準値を超えていると知らずに、牛に餌を挙げてしまった事業者あり。
ホットスポットもあり、放射能汚染に対するきちんとした情報はやはり国でなければならない。

意外に知られていないが、福島第一原発から、会津若松は98キロ、仙台は96キロ。
復興支援に仙台・宮城にばかり目が行きがちで、
会津地方は福島とひとくくりにされハジかれているが、支援を求めている。

雇用面に対しては他の被災県と同様、
特例として長期間の失業保険がでているためか、
被災者の気持ちが仕事まで向いていないせいか、
緊急雇用打ち出している事業者は多く在れど、志願者は少ない。


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    福島にどうアプローチしていくか
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福島の復興支援はまずは「会津地方」にフォーカスしていく。そこから波及効果をみこむ。

会津若松と京都は古くから深い関わり。
幕末の京都守護職、同志社設立(山本覚馬、妹八重(新島襄の妻))、
復興支援も京都から早かった!など…
さらに2年後の大河ドラマで「八重の桜」決定!主演は綾瀬はるか(山本八重役)
京都(同志社)ものってくるのではないかと。
私、岡が学生支援課へアプローチ中です。

会津地方×関西
会津若松×京都



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   素材広場さんの今後の予定
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9月上旬  モニターツアー:一泊二日 東京駅発着 参加無料
       農家見て食べて泊って会津の安全性・魅力を知って、発信してもらうツアーを企画。
9〜11月  会津に観光客誘致イベント
       9月500円でラーメン食べよう、10月BBQ、11月地酒

観光客が来ない今、地元の事業者は衰退していくばかりです。
会津をみんなで盛り上げていくために、まずは行ってみませんか?
一度行ってしまうと、その魅力のとりこになってしまう事は間違いありません!
さらに、実際に足を運ぶことで、具体的な展望が見えるかもしれません。


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    まとめ
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福島に関する復興支援は会津地方にフォーカス。現地コーディネートは素材広場さん。
会津地方は知れば知るほど奥が深く、おいしい食文化とオーガニック食材の宝庫。
福島牛などの放射能汚染食品が市場に流通していることで問題となっているが、
「会津」は安全だという事を推し出していく。
ツアーへの参加、商品を卸す事に抵抗がある人には安全性の講演会も一緒に提供する事、可能。
福島への復興支援は放射能汚染の正しい情報をいかに提供できるかが重要となってくる。


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posted by Ayumi at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | @福島

2011年07月14日

中央乳業さん


「会津の雪」乳酸菌数NO1★



中央乳業という社名に込められている通り、
会津の酪農家さんぜんぶをしょっていらっしゃいます。
山の上にいる酪農家さんが、会津盆地の中央に集う
そんなイメージだそうです。


会津の原乳は、当初よりモニタリング調査でも全てで放射線量が
基準値以下であったにもかかわらず、
県一斉の自粛という事で大きな打撃を受けていました。

政府の地域解除の方針によって、生産を再開されているものの、
一度ついてしまった「フクシマ」への不安感から、
元通りになるまでには時間がかかるようです。


中央乳業さんの技術力と生産への想いは確かなもの。
声の届く人に安全性を地道に伝えていくしかない。
地域の酪農家さんたちを守るためにも売っていかなきゃいけない。
と、あちこちに飛びまわって、試飲・試食を自ら行っている専務さん。


この日も突然の訪問にかかわらず、
快く工場に入れて頂き、お話しを聞かせて頂きました!






『少しつづ、声の届く範囲で伝えていきたい』

中央乳業さんの想いを、私たちも繋げていきたい。


                                  岡あゆみ

posted by Ayumi at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | @福島

志賀米店


素材広場さんにご同行させて頂き、
猪苗代湖の東側に位置する志賀米店さんにお伺いさせて頂きました。

全職が旅行会社という志賀さんは、
全国いろんな所に赴いた経験からその地のお土産品にも詳しい。

だが、いろんなお土産品はあれど包装紙が違うだけで中身は同じ商品だったり
販売者は明記してあるが、生産者の明記なしという商品はおおい。
ここに昔から疑問を抱いていらっしゃった志賀さんは、
生産者を明記し、さらに原材料にもこだわり、カタカナ文字の素材は使わない方針
会津には会津のものを使った商品をということにこだわって商品作りをしていらっしゃいます。

そして素材広場さんと協力して会津の宿に卸して、観光で会津に来て頂いた人に、
会津さんの確かな商品を食べて頂こう、買って帰って頂こうという、考えです。




本当にシンプルな原材料である事がわかります。





でも地産地消にこだわっておられる志賀さんも、
原発事故により様々な不安を抱えていらっしゃいました。

「地産」これがどこまで安全なのかは、誰にもわからない。
観光客が入ってこないし、職がなければ福島県民は
どんどん外へ出ていってしまうため、「地消」も限界がある。

地産地消をこのまま推し進めていいものか。
内陸の為、直接の被災はなかったものの、
これから二次・三次被害とどんどん広がっていくのではと、不安をお話ししてくれました。






一つひとつ手作業で作られた商品。
規模はちいさいけど、その土地のものの味をいかした商品。
守っていきたい。関西から何が出来るだろう。
買い支えっていう部分から始めたいな。
posted by Ayumi at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | @福島

2011年07月13日

会津若松へ


会津若松にいってきました!

今回、ご訪問させて頂いたのは、株式会社明天さんと素材広場さん。

明天の代表 貝沼さんとはJAEはチャレコミ仲間で在り、
そして貝沼さんの結婚式で素材広場代表横田さんとも面識があり、
今回復興支援で現地のコーディネーターとしておうかがいしました。


素材広場 代表 横田氏と



素材広場さんが強みとする所は、「宿と生産者を繋いで、観光の循環を」
会津の逸品を宿に卸して、観光客に宿に泊って頂き、おいしいものを食べて頂き
会津をどっぷり大好きになってもらうというものです!


今回、私と山中さんも会津に入る中で、
たくさんの美味しいものを頂きました!



そして、会津の良さを、会津を愛してやまない人から、
歴史から今日に至るまでの文化、食を教えて頂き
まんまと大好きになってしまいました。

第一原発から直線距離にして会津若松98キロ、仙台95キロです。
私も今回初めて知りましたが、ビックリです。


「フクシマ」というだけで、一括りにされ風評被害で
出荷が行き詰っているというお話しを今回の訪問で事業者さんからお聞きしました。
確かに、放射能汚染という目に見えない被害で
何が「安全」か不安になるのも確か。

でも、地元の産業、文化、風土を守るためにも、
買い支えをし、小さな生産者を守っていく事もまた大切なこと。


「フクシマ」だから駄目。ではなく、福島もひろい。
仲通りを越えて、会津地方に行けば放射能汚染の少ない地域。
それも、仙台とほぼ同距離。
こう考えると、「フクシマ」というだけで敬遠するのではなく
福島の中でも「会津」の商品なら買おう!と思われる方も多いのではないでしょうか。


私たちも、関西と繋げていく上で福島はまず「会津」にフォーカスして進めていく事に決定★


たくさんの魅力ある事業者さんにもお伺いいたしましたので、
どんどん報告していきますね(*^0^*)
posted by Ayumi at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | @福島