つながる支援 ハート トゥ ハートポーチを企画・販売している
株式会社イストワールの加藤社長を取材に伺った。
ハート トゥ ハートポーチは、2つのポーチを合わせるとハートの形になるデザイン。
この刺繍やパーツ付けを宮城県石巻のママ達が手掛けており、1点につき500円の工賃が送られる。
裏面には東北の子ども達の笑顔が咲き、開くたびにほっと心が温かくなると共に、
これからの東北の未来を担う子ども達の笑顔から被災地を忘れないことにも繋がっている。
子ども達の写真は、「笑顔に勝るデザインはない」と
世界中の笑顔を撮影しアート活動を展開しているMERRY PROJECT代表の水谷考次さん撮影のものだ。
株式会社イストワールは「全ての人が幸福の物語の主人公になるために」を企業理念として掲げ、
服飾雑貨などを企画・製造・販売している。このハート トゥ ハートポーチでも
被災地支援という一方的な形ではなく、お客さんも巻き込んで震災復興に向けて
共に働き行動する物語を持った商品を展開できないか。
そして、生まれたのがパパママポーチだ。
パパママポーチの裏地は自由に絵や文字をプリントすることが出来、
父の日や母の日に日頃の想いをのせてプレゼントするにはぴったりの商品。
もちろん表面の刺繍やパーツ付けは石巻のママ達によるもので、被災地のシゴト創りにも繋がっている。
「単発ではなく長く継続させていこうと考えると、被災地支援という
一方的な形や利己的な利益ではなく、『三方良しの精神を持った利益』を生む構造を作ることが大事。」
この考えは、パパママポーチで十分に表現されている。
買い手は良いもの買うことができ、さらには善を積める
上り手も売り上げが増えていき、商売を大きくできる
そして、このポーチが増えると、社会には親孝行が増えていく
「だからこそ、私たちはこのポーチをもっと本気で売っていかなければならない」と、語る加藤社長。
石巻のママ達と出会うきっかけになったのは、
2011年7月〜隔月で株式会社旅日記の星さんと盛和塾が共働で行っている
石巻震災復興創造ツアーで石巻復興支援ネットワークと繋がったことから。
この日伺った大阪の南堀江本店の店舗には、石巻復興支援ネットワークと
様々な企業がコラボして生まれた商品もたくさん並べられていた。
2012年7月4日から梅田スカイビル 1F にリニューアルオープンした
ミンナDEカオウヤプロジェクトの「梅田スカイビルを被災地支援のメッカに!」との呼びかけに答え、
ハートトゥハートのポーチも当ビルで販売を開始している。
つながる支援 ハート トゥ ハートのポーチがどこまで繋がっていくのか、これからの活動が楽しみだ。
岡あゆみ