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藤岡喜美子のブログ

これまで細分化されてきた日本のサードセクターを横断的に再構築し、政府・行政セクター、企業セクターといった
従来のセクターに、イノベーティブで力強く活動するサードセクターが加わることで、3つのセクターが一体的に変化し、多様な主体者が社会問題を解決していく未来に日本に変えていきます。


新しい公共推進会議 [2010年11月02日(Tue)]
 10月27日、新しい公共の推進会議が開催されました。

 私は委員として参加しました。

 会議の趣旨は、「官だけでなく、市民、NPO、企業などが積極的に公共的な財・サービスの提供主体となり、身近な分野において、共助の精神で活動する「新しい公共」の推進について、「新しい公共」を支える多様な担い手が検討を行う場として、「新しい公共」推進会議を開催する。」としています。

 今回は企業関係者、消防団など地縁組織や社会教育の活動者、生協の方々も委員となっていることが特徴だと思います。まさに民間の多様な担い手が集まっています。

NPOなどが抱える現状の課題解決から始まる、各委員からの要望陳情ではなく、どのような社会にしたいのかグランドデザインをまずは協議すべきだと思いました。

新しい公共の推進会議においては、単に税制の問題や社会的企業を支援するという各論の手段の議論ではなく、市民セクター、企業セクター、政府・行政セクターそれぞれが変わり、社会全体のシステムを変える、サードセクターは広範に捉えるという方向性を捉えてみえる委員が何人かみえると感じました。

ただしサードセクターではなく「市民セクター」という表現であり、サードセクターを地縁組織から各非営利組織、組合、社会的企業まで広範に捉えている様子ではありませんでした。これからでしょう。

また寄付税制や基盤整備、公契約のあり方の検討など素材がありますが、サードセクターの経営力をサードセクターのよさが発揮できる政府・行政とNPOとの関係については、用語がならんでいる状態で、くっきりしていないと感じました。

住民自治の確立、住民に近い基礎自治体のカタチを変える、国も形を変える、補完性の原則など、政府・行政と市民、NPOなどとの関係、その各段階に関わる市民やNPOへのサポートはことなることも混同して議論されていました。

作業部会が必要であると感じました。今後進め方についても意見をのべていきたいと思っています。

今回は第1回であり、自己紹介程度ですので、今後金子座長の作成する素案に対し議論を深めていくことになると思います。

私は、サードセクターの経営者の立場から、経営力の問題と公共サービス改革について主張していくつもりです。

今後JACEVOの公共サービス部会を開催し、新しい公共の推進会議への提案についてみなさまと意見交換をさせて頂きたいと思います。
部会の開催をご案内いたしますので、ご参加頂き活発なご議論をお願いしたいと思います。

会議では、今後検討されるであろう項目のリストアップがなされました。

●「政府の対応」のフォローアップ及びその結果を踏まえた提案
(具体的事項)
1.寄附税制等の税制
「新しい公共」円卓会議の提案(税制調査会「市民公益税制PT中間報告書」、
総理指示を含む。)の実現に関する事項
2.予算関係
「新しい公共」円卓会議提案の実現に関する事項
3.その他
「新しい公共」と政府の役割分担に関する事項等
●「新しい公共」と行政の関係の在り方などNPO等の活動基盤整備
(具体的事項)
1.「新しい公共」と行政の連携
2.行政と市民セクター等との公契約や協約の在り方
3.行政と市民セクター等との相互交流の促進
4.「新しい公共」の活動基盤の整備
5.住民同士の支え合いのネットワークづくりへの支援等

新しい公共推進会議
http://www5.cao.go.jp/npc/suishin.html
内閣府新しい公共推進会議第1回目資料
http://www5.cao.go.jp/npc/shiryou/shiryou.html
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