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〔後房雄のブログ〕

現実関与型の政治学者が、日本政治、自治体改革、NPOやサードセクターの動向などについて話題を提供しています。一応研究者なので、面白かった本や論文の紹介もします。


橋下氏、完勝 [2011年11月27日(Sun)]
大阪市長選、府知事選は、橋下氏、大阪維新の会の完勝に終わりました。

橋下氏の記者会見では、3割前後の反対票について非常に配慮した言い方をしていたのが注目されました。

国政進出についても非常に慎重な言い方でした。全体として、思いつきだけでやっていない、裏付けを感じさせます。

河村名古屋市長を典型に、多くの改革派首長たちが、当該自治体を良くすることよりも、全国的な注目を集めて国政に行くことを主目的に騒いできたことと比較すると、大阪の再生に集中する姿勢を強調していることはいいセンスをしていると思います。

その姿勢がかなり信憑性があるというのが大阪の有権者の評価だったと思います。

同時に、民主党、自民党の二大政党ともに深刻な不信任を突きつけられたということでもあります。

これが日本政治に良い意味での突破口をあけることになることを期待します。