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〔後房雄のブログ〕

現実関与型の政治学者が、日本政治、自治体改革、NPOやサードセクターの動向などについて話題を提供しています。一応研究者なので、面白かった本や論文の紹介もします。


自民党内の造反 [2010年12月10日(Fri)]
自民党衆議院議員14人が、「愛知県知事選挙を考える有志の会」を作って、大村氏の除名撤回と重徳氏の推薦見直しを谷垣総裁に申し入れたそうです。

河村氏と組んだ大村氏を公然と支持するなど、かつての自民党ではありえなかったでしょうが、波乱が起きて政界再編につながるようなことなら何でもOKということでしょう。

自民党のしたたかさ、という面もあるでしょうが、現状では、野党として自己改革をして次の総選挙で勝つという本道を歩む決断がいまだにできないという崩壊現象という性格のほうが圧倒的に強いと思います。

二大政党の立て直しと、第3勢力の台頭のどちらが優位を占めるのか、どちらに期待するのかが日本政治をめぐる焦点だと思います。

マスコミは筋が悪くても面白い方をもてはやすので、本筋に有権者が関心をもつのは難しいでしょうが、日本の有権者は一時的には幻惑されても長くは幻惑されないという成熟度はもっていると思います。
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