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〔後房雄のブログ〕

現実関与型の政治学者が、日本政治、自治体改革、NPOやサードセクターの動向などについて話題を提供しています。一応研究者なので、面白かった本や論文の紹介もします。


闇金ウシジマくん [2010年10月16日(Sat)]
真鍋昌平『闇金ウシジマくん』小学館。

2005年くらいから始まって、現在18巻まで出ている大人気コミックで、この10月からテレビドラマ化されるようですが、これまで知らずにたまたま読み始めました。

あらためて日本のコミックの水準の高さを感じます。牛島(23歳)が経営する闇金カウカウ・ファイナンスを通して、ニート、派遣、フリーター、フーゾク、ホスト、ヤクザなどが絡み合う世界が超リアルに描かれます。

お金をめぐって、弱者が強者に食い物にされ、それがさらにより上の強者に食い物にされ、・・・・・・というジャングルのような世界が出口無しに描かれます。

あまりの絶望的なリアリティに中毒になってしまいそうで、7巻まで一気に読んでしまいました。健全な人にはお薦めできないほど面白いです。
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