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〔後房雄のブログ〕

現実関与型の政治学者が、日本政治、自治体改革、NPOやサードセクターの動向などについて話題を提供しています。一応研究者なので、面白かった本や論文の紹介もします。


河村台風、衰えず [2011年02月06日(Sun)]
トリプル選挙の結果は、河村=大村連合の圧勝に終わりました。

NHKの出口調査によると、河村氏は4分の3以上の得票率、名古屋市市議会の解散には4分の3以上が賛成、大村氏も5割以上の得票率のようです。

河村氏は、民主党支持層の70%、無党派層の70%、自民党支持層の60%を集めたようです。

愛知県知事選挙では、民主党の御園氏は重徳氏に負けて3位に終わりそうです。

こうした結果になったのは、議会批判と減税だけで戦った河村台風がまったく衰えず、09年市長選挙以上の勢いを示したことが第一の理由です。

それと並ぶ理由は、中央の民主党政権への失望があまりに強くなってきたことでしょう。河村=大村連合に対抗できるとすれば、愛知民主党が総力を結集した場合だけだと思っていましたが、肝心の民主党政権があの有様ではどうしようもありません。民主党支持層もごっそり河村側に行ってしまったわけです。

石田氏、御園氏が集めることができた民主党支持層や無党派層の票がこれほど少なかったというのは、愛知の民主党支持層が民主党を完全に見放しているということです。

中央でも愛知でも、民主党の立て直しは恐ろしく困難になったと言わざるをえません。

次の注目点は、3月の名古屋市会議員選挙、4月の愛知県議会選挙で、河村=大村連合の議員プラス自民、民主、公明からの引き抜きで彼らが過半数を確保できるかどうかです。

過半数確保まで伸びれば、大阪、東京、新潟などを巻き込んで、全国的な第3勢力の構築というのも現実性が出てきます。河村=大村陣営には小沢グループの秘書たちが支援に入っていたということですから、小沢氏の動きとも水面下で連動しそうです。

二大政党制へ向かいつつあった日本政治自体が混迷の時期に入るかもしれません。

私としては最悪のシナリオだと考えますが、地方議会のこれまでの実態、民主党政権の惨状から見れば自業自得といわざるをえません。

不満が一旦は爆発しないと再建は始まらないということでしょうか。
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コメント
GGZ様

>この結果は、市民の不満の爆発ととらえる向きもありますが、私はむしろ、日本国民は幸せなんだなと感じます。

そうでしょうか?私はむしろ日本国民は不幸なのではないかと思います。もし他の国であったら、現在のエジプトとは言わないまでも、少し前のフランスでの年金デモ並みのことが起きてもおかしくない状況はこの国にもいくらもあるような気がします。しかし、(おそらくマスコミ報道も含めた“生涯教育”のお陰で)この国の人間は今や直接指導者を責めるということをしません。“自己責任”の念にかられて自らを処罰してひっそりと死んでいくか、あるいは、時折、とんでもない見当違いをして、通りすがりの弱者に自暴自棄的な暴力を向ける者たちがいるだけです。

今の日本人は「妬み」によって分断されています。非正規雇用の労働者は正社員を妬み、若者は高齢者を妬み、都会の労働者は農民を妬み、民間人は公務員を妬みます。実際にはそうでもなくても、みな「自分より好い目をみている」のではと思ってしまうのです。だから、ある政策によって、ほとんどの人が不利になるようなことがあっても、一緒なって抗議することが出来ません。

名古屋のようなことが起きるのも、この根深い「妬み」の感情を巧みに利用されただけのような気がします。
Posted by:j.sakura  at 2011年02月07日(Mon) 14:46
この結果は、市民の不満の爆発ととらえる向きもありますが、私はむしろ、日本国民は幸せなんだなと感じます。
本当に不満が鬱積しているのであれば、エジプトのように、デモや抗議活動があっても当たり前ですが、そんな兆しもありません。
市民はあまり実態把握も勉強もせず、気分で、あるいは面白がって投票しているのではないでしょうか。ですからポピュリズムに流れてしまうのです。
学者や評論家などの、勉強している人たちは河村市政に批判的です。市民は自分に実害が降りかかって初めて、事を理解できるのだと思います。
Posted by:GGZ  at 2011年02月07日(Mon) 09:47
ポピュリズム・・・独裁・・・優良感覚を見失ってる市民

の言葉が気障りな人は、なぜこうなったかを根本から見つめ直して欲しい。
一昨年安倍福田麻生ぐだぐだ政治に愛想尽かした者への最後の一押しが役人特殊法人総報酬の2割削減、地方も追随すれば不公平感や歳入不足の緩和で、風穴が空くと期待させたから・・

税金・公金の使い道への不公平感に敏感なのは、古今東西変わっていないはず。
消費税や外交・年金・福祉・国会対策なんかをほざく前に、
初心に戻って欲しい。
Posted by:大阪府民  at 2011年02月07日(Mon) 01:39
ポピュリズム・・・独裁・・・優良感覚を見失ってる市民

の言葉が気障りな人は、なぜこうなったかを根本から見つめ直して欲しい。
一昨年安倍福田麻生ぐだぐだ政治に愛想尽かした者への最後の一押しが役人特殊法人総報酬の2割削減、地方も追随すれば不公平感や歳入不足の緩和で、風穴が空くと期待させたから・・

税金・公金の使い道への不公平感に敏感なのは、古今東西変わっていないはず。
消費税や外交・年金・福祉・国会対策なんかをほざく前に、
初心に戻って欲しい。
Posted by:大阪府民  at 2011年02月07日(Mon) 01:38
私は飛躍した思いを持っています。日本人は、戦争(紛争)をしたくなっているのだと思います。(戦争=悪ですか?)
河村=独裁者(ヒトラーなど)など、揶揄を初めて聞いたときは、大げさなと思いましたが、今は潜在的(戦争)な意識が河村を後押ししているのだと思います。
Posted by:戦争を知らない世代  at 2011年02月06日(Sun) 23:00
>中央の民主党政権への失望があまりに強くなってきたこと
>民主党政権があの有様ではどうしようもありません。民主党支持層もごっそり河村側に行ってしまったわけです。

今回の選挙はこれに尽きる様な気がしました

それが河村&大村連合への追い風にもなった

たら ればですが
御園氏が無所属非公認で出馬していたらどうだったろうか?
と思ってしまいました。

あと、名古屋市議選 愛知県議選終了後

勝ち馬に乗ろうと河村&大村陣営に流れる御仁が
どれだけ出てくるか興味があります
Posted by:2区民  at 2011年02月06日(Sun) 22:21