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〜「神西の岩坪」を出雲市指定天然記念物に指定しました!〜 [2020年02月28日(Fri)]

令和2年2月22日、「神西の岩坪(じんざいのいわつぼ)」を出雲市の天然記念物に指定しました!

「神西の岩坪」は、東神西町を流れる岩坪川の河床にあく甌穴(おうけつ)群です。甌穴とは、水の流れによる浸食作用で形成される岩盤地形の一種で、ポットホールとも呼ばれます。奥出雲町にある「鬼の舌震」(国指定名勝及び天然記念物)でも見ることができます。

その名のとおり、平坦な岩盤河床に大小5基の甌穴が並ぶ独特な地形で、穴の大きさは最大で直径約2.5m、深さ約1.4mにもなります。

奈良時代の『出雲国風土記』に記される「滑狭郷(なめさごう、現在の神西湖東南のあたり)」の地名由来の場所と言われているほか、江戸時代の『雲陽誌』では「岩坪」として紹介されており、自然地形が地域の歴史文化と深い関わりを持つ点も評価され、指定となりました。また、年2回の岩坪清掃など、地域住民の皆さんによる取組も継続的に行われています。

なお、この指定により、出雲市の指定文化財は127件、国・県指定を含めた総計は247件となりました。

★場所はこちら⇓
https://goo.gl/maps/SbDBUqHkBytrUsxW7

河川内は滑る危険があります。見学の際には足元に十分お気をつけください。


s-神西の岩坪(西から 撮影20181023).jpg
神西の岩坪(西から撮影)
〜ギャラリー展「田儀櫻井家のたたら製鉄 その1 宮本鍛冶山内遺跡」を開催します!〜 [2020年02月19日(Wed)]

 たたら製鉄とは、砂鉄と木炭を原料とした日本古来の製鉄法です。江戸時代には松江藩の主要産業として盛んに行われました。
 たたらと言えば奥出雲のイメージがあります。しかし、現在の出雲市内にもたたら製鉄を行っていた“鉄師”がいました。多伎町奥田儀を拠点としていた“田儀櫻井家”です。
彼らが製鉄を営んでいた跡は「田儀櫻井家たたら製鉄遺跡」として、現在4か所が国の史跡に指定されています。
 今回の展示では、その本拠地があった「宮本鍛冶山内遺跡」を中心に、田儀櫻井家の歴史を紹介します。


宮本鍛冶山内遺跡・大鍛冶場跡.JPG

宮本鍛冶山内遺跡・大鍛冶場跡


田儀櫻井家の菩提寺・智光院.jpg

田儀櫻井家の菩提寺(ぼだいじ)・智光院(ちこういん)



【会 期】
  2月26日(水)〜7月27日(月)

【ギャラリートーク】

  日 時:2月29日(土)、6月6日(土)
      いずれも10:00から開催します。
  その他:展示の見どころを、担当職員が分かりやすく解説します。
      事前の申込みは不要です。


参考サイト
博物館ホームページ
〜アテンダントのつぶやき「梅の花」〜 [2020年02月14日(Fri)]

 2月にはいり、西谷墳墓群史跡公園では、梅の花が咲いています。白、ピンク、紅色の梅の花を楽しむことができ、早咲きの梅は今、満開です。散策の際には、今が旬の梅の花もぜひご覧ください。

 2月14日(金) 今朝の気温6℃


史跡公園の入り口.jpg

史跡公園の入り口


白い梅.jpg

白梅


ピンクの梅.jpg

ピンクの梅


紅い梅.jpg

紅色の梅
〜ギャラリー展関連講演会「古墳時代の赤色顔料 ―古墳出土の赤色顔料を中心に―」を開催しました!〜 [2020年02月14日(Fri)]

 2月11日(火・祝)、好評開催中のギャラリー展「出雲の赤 古墳時代編」の関連講演会を開催しました!

 今回は、九州国立博物館の志賀智史氏をお招きし、「古墳時代の赤色顔料 ―古墳出土の赤色顔料を中心に―」と題し、講演していただきました。

 志賀氏は、考古学と保存科学という2つの学問から、赤色顔料、特にベンガラを研究しておられる数少ない研究者です。講演では、顕微鏡を使った研究方法、古墳での出土の様子、そして、分析からわかったことについて話されました。
 特に列島各地の赤色顔料を棺に塗布・散布する事例、供える事例(朱玉・赤玉)、銅鏃の矢柄に使われた事例など多くを紹介し、古墳時代は「赤にこだわった時代」と指摘されました。
 最後に、顕微鏡での観察から、ベンガラにランクがあることも指摘され、今後の研究の方向性を示されました。

 講座には77名が参加し、熱心に話を聞いていました。また、鳥取県や広島県、遠くは福岡県からも参加があり、赤色顔料への関心が高いことを改めて感じました♪


講演会のようす.JPG


講演会のようすA.JPG



 また、2月22日(土)を皮切りに、「出雲市文化財保護審議会委員講座」が始まります。博物館で、出雲の歴史や文化の話を聞いてみませんか?みなさんのご参加をお待ちしています♪

 第1回 2月22日(土)
 「杵築富くじ興行とその経済効果」
   講 師:山ア 裕二 氏 (公益財団法人いづも財団 事務局長)

 第2回 2月29日(土)
 「出雲の神像−その信仰と造形」
   講 師:的野 克之 氏 (島根県立古代出雲歴史博物館 参与)

 第3回 3月7日(土)
 「神門通りの形成と出雲大社の神苑拡張計画
  (大社の近代化と近代的な神社景観の形成)」
   講 師:和田 嘉宥 氏 (米子工業高等専門学校 名誉教授)

【各講座共通】
  時 間:14:00〜16:00
  会 場:出雲弥生の森博物館 たいけん学習室
  定 員:各回 100名 
  受講料:各回 300円
  その他:事前にお申し込みください。
      TEL:0853−25−1841
      FAX:0853−21−6617
      しまね電子申請サービス


参考サイト
博物館ホームページ

〜アテンダントのつぶやき「雪景色」〜 [2020年02月11日(Tue)]

 2月6日(木)の朝、初積雪の出雲地方。史跡公園の「よすみ」も雪で真っ白でした♪
 冬の史跡公園はとても寒いですが、雪が降るとすてきな風景を見ることができます。また雪のご縁があれば、ぜひ史跡公園に遊びに来てください♪

「よすみ」.jpg

「よすみ」


「よすみ」へ続く坂道.jpg

「よすみ」へ続く園路


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「史跡公園に咲いた梅」