先月よりミニ企画展「出雲を掘る　第一話　出雲市発掘速報展」を開催中ですが、
それと合わせて、指定文化財シリーズ第２弾

「奉納山出土の経筒」を開催中です。

期間はミニ企画展と同じ1月10日まで、場所は２F階段上がって右側すぐのところにあるギャラリー
展示のコーナーです。もちろん無料です



これが奉納山で出土した経筒（きょうづつ）です。

この中に法華経といった、お経が入っています。経筒とは、
このような入れ物のことです。

左の写真をよく見ると、何やら文字が書いてあるのに気が
つきませんか？　分かりますか……？

本物もよ〜〜〜く見ないと分かりませんが、そこには

経筒を納めた人の住所や名前、納めた年

が書いてあります

その文字から、奉納山の経筒は
戦国時代に全国各地の人々がやってきて納めたものだ
ということが分かります。
東は出羽（現在の秋田・山形県）、下野（現在の栃木県）から西は伊予（現在の愛媛県）まで。

戦国の世の真っただ中を歩いてきた人々の思いをぜひ感じてください

　秋も深まり日ごとに寒くなってきました。おでんや鍋物がおいしい季節になりましたね
　
　鍋物を食べていると、弥生時代にも、木の実や山菜、燻製肉などをごった煮にして、きっとおいしく食べていたんだろうなあとか思います
　
　さて、博物館２階テラスから見た弥生の森もすっかり色づき、すがすがしい景色を楽しむことができます写真をとったこの日は雲ひとつない秋晴れ晩秋の弥生の森もいいものですよ

　
　　ところで、開館記念特別展「弥生人の彩エンス」開催期間中に募集していたフォトコンテスト「出雲の原風景と色彩」の応募作品展示を来年２月末まで開催しています


　応募作品はいずれも力作ですが、築地松や稲佐の浜、田園を走りぬけるバタデンなど出雲らしい被写体や、出雲の自然、風景など独特な空気感が伝わり、改めて「出雲」の素晴らしさを感じさせるものばかりです

　弥生の森の王墓を被写体とした作品も、古代人もこの風景を見ていたのかも…といった想像力をかきたてます

　ぜひ皆さまも、ご覧いただき、出雲の風景の素晴らしさを体感してください

　合併前の旧佐田町で、『佐田町の遺跡』という報告書が刊行されています

　「東須佐地区」、「西須佐地区」、

「窪田地区」の３冊に分けて刊行さ

れたのですが、このうち「東須佐地

区」の表紙写真を飾っている遺

跡が切石古墳です

　石室の半分近くが露出してい

るため、墳丘の原型はよくわかっ

ていませんまた古墳の出土品

についても知られていませんが、石室の形から古墳時代終末期（約１３００年前）のものと考えられて

います

　石室上部にある石祠（石のほこら）は、明治になってからのものですが、この古墳をより神秘的

に感じさせてくれます

　バスケットのｂｊリーグに、今季から島根初のプロチームである島根スサノオマジックが参戦

していますが、松江で行われたホーム開幕戦では、チーム応援のための 「開幕記念紙」が配布

されましたよく見ると、この 「開幕記念紙」〓たくさんの小さな写真で作られています



スゴイ

ですよね





　ところで・・・

　写真を細かく観察すると、数ある

中に当館体験コーナーの衣装体験

の写真が掲載されています
　
　左上には西谷3号墓出土の勾玉

の写真も

　この記念紙を手に入れられた方

は、ぜひ探してみてください

　ただし簡単にはみつかりません

　陰ながら応援しています

　さて、記念紙にも掲載された体験コーナーの衣装体験で

すが、子どもさんにとても人気です

　開館記念特別展「弥生人の彩エンス-出雲王が愛した色-」

でも紹介していましたが、弥生時代には既に様々な

色が作られていました

　体験コーナーの弥生の衣装は、その説に基づいて

様々な色のものが用意されています
　

　青・赤・黄・緑…

　記念紙に掲載された

　　　　　 「青」

　　　　　　　　　もカワイイですが、

　　　赤や黄もカワイイでしょ



　カラフルな弥生の衣装に興味を持たれた方は、ぜひ当館に遊びに来てくださいね

我々出雲弥生の森博物館のスタッフは、市内の文化財を守り伝える役割を担っていますが
「文化財」と言われると、みなさんは何を思い浮かべますか

博物館にも展示してある土器や装飾品などの「考古資料」、
神社やお寺などの「建造物」、仏像などの「彫刻」、
または「絵画」「古文書」「工芸品」など、
一口に文化財と言っても、幅広いジャンルがあります

これらはモノとして形のある「有形文化財」の例ですが、
一方で古くから伝えられてきた技術や習俗･文化など形のない文化財もたくさんあります

その一つ「無形民俗文化財」には、出雲市内で２５件が指定されており、
神楽や獅子舞、盆踊りなどポピュラーなものから、念仏踊り、ささら舞といった珍しい習俗まで様々です

こうした無形文化財を守り伝えると同時に、広く皆様に披露する場として毎年開催されているのが
「出雲市無形文化財発表会」です

第４５回目となる今年は、１１月２３日（火・祝）午前１０時から、
平田文化館で開催されます

入場チケットは、前売４００円（当日５００円）で、出雲市役所本庁舎や各支所のほか、
平田文化館や出雲市民会館、大社うらら館、出雲弥生の森博物館でも取り扱っています。
中学生以下は無料です

文化・芸術の秋、出雲に伝わる伝統文化に触れてみませんか

詳しくはホームページをご覧下さい
第45回出雲市無形文化財発表会


昨年の様子