〜出雲市文化財保護審議会委員講座「鷺銅山と石見銀山」を開催しました〜 [2018年03月02日(Fri)]
第2回は、2月24日(土)に開催しました。 今回は、島根県立三瓶自然館学芸員中村唯史氏を講師に招き、「鷺銅山と石見銀山」 と題してお話しいただきました。 講座では、銀山を発見した博多の商人「神屋寿禎(かみや じゅてい)」と、大社町鷺浦の銅山師「三島清右ヱ門(みしま せいえもん)」について、中村先生の専門分野である地質学的視点から講演が行われました。 石見銀山の本格的な開発は大永年間(1521−1527)に博多の商人神屋寿禎によって始まったと記されています。 神屋家の墓 (福岡市の石成山妙楽寺内) この銀山開発に協力した人物として、三島清右衛門の名前が登場しています。文化13年(1816)に記された「石見銀山旧記」には、寿禎は赤金(銅)の商いをする目的で清右衛門に会ったと記載がありますが、清右ヱ門についての確実な資料がないことから詳細はわかっていません。 しかしながら、神屋寿禎が鉱山開発のために呼び寄せた技術者の一人である可能性はあるとのことでした。 受講された方の、鷺銅山と三島清右ヱ門、そして石見銀山への興味はまだまだ尽きないようでした。 鷺銅山と石見銀山に関する資料は、おおだwebミュージアム書庫からもご覧になることができます。 |