8月1日に中学校社会科部会さんが、4日に小学校社会科部会さんが市内の史跡などを視察され、博物館にもご来館いただきました。これは、先生方の夏季研修に出雲弥生の森博物館が協力させていただいたものです。
中学校社会科部会さんは 上塩冶築山古墳、今市大念寺古墳、大寺薬師、国富中村古墳を視察され、文化財課職員がそれぞれ説明をしました。
特に、大寺薬師は重要文化財の仏像が9体も安置されており、県内外からたくさんの見学者が訪れる場所ですが、初めて視察する先生もおられ、間近に見る仏像の迫力に驚かれていました。
また、国富中村古墳は一般公開されていないため、今回特別に見学の機会を設けました。石室天井に開いた穴から未盗掘古墳に一人ずつ入っていただき、発掘調査に携わった職員が直接説明を行いました。
小学校の社会科部会さんは中学校と同様に今市大念寺古墳、大寺薬師、国富中村古墳を視察していただくコースと、それとは別に、西谷墳墓群と弥生の森博物館の展示とバックヤードを見学し、土器の接合や瓦の拓本の体験をするコースも設けました。
普段見ることができないバックヤードに驚いたり、出土した本物の土器を接合するという体験に一生懸命取り組んでいただきました。
この見学や体験を通じて、古代出雲のすごさを感じていただけたのではないかと思っています。
意見交換の場では、博物館として大変参考になる意見も聞かせていただくことができました。また、参加された先生から「今日自分たちが感じた驚きや感動を子供たちに伝えていきたい」といっていただき大変うれしく思いました。
今後もさまざまな機会を通じて、古代出雲の魅力をお伝えする機会を設けていきたいと思います。
中学校社会科部会さん
今市大念寺古墳入口で説明を聞く小学校社会科部会さん
今市大念寺古墳石室内
大寺薬師で重要文化財の仏像に囲まれて説明を聞く