〜出雲の無形文化財〜その1『平田一式飾』 [2016年07月19日(Tue)]
こんにちは ![]() 「無形文化財ってなに?」と思われる方もおられますよね。普段あまり耳にしない言葉ですね。 無形文化財とは正確には「無形民俗文化財」といい、簡単に言うと、正月や盆などの年中行事における慣習や儀式、お祭りで行われる神楽や盆踊りなどの民俗芸能といった、人々の暮らしの中で受け継がれてきた生活文化のことです。 美術品や建物は触れることのできる形あるもの(有形)ですが、儀式や神楽は人間の行為そのもので形がないので無形というわけです。その中でも将来に引き継ぐべき貴重な文化遺産として認定されたものが無形民俗文化財で、私たちは略して無形文化財と言っています。 出雲市にも国・県・市に指定された無形文化財が32件あります。ご存知でした?恥ずかしながら私はこの担当になるまで全然知りませんでした・・・ ![]() そんな素人同然の私で恐縮ですが、出雲市の無形文化財をPRするため、数ある無形文化財の一つ一つを分かりやすくご紹介していきたいと思います。 今回はこれっ!(ジャン!! ![]() ↓ 平田町の「平田一式飾(ひらたいっしきかざり)」(平成元年3月27日市指定)をご紹介します。 平田一式飾とは、身近な生活用具一式で、歴史上の人物や、神話、おとぎ話、テレビで話題になったものなどの一場面を独特な発想と技術を凝らして飾り競う、平田地域の民俗芸術です。 上の写真、何と陶器だけで作られているんですよ ![]() 背景の細部まで再現されていてすごいですね ![]() 平田一式飾では一種類の用具だけで作るのが基本なんです。 色を塗るのもダメなんですって。 陶器だけとは思えないですよね〜 次の写真は自転車部品だけで作られています。 まさに芸術・・・ですね。 【自転車部品一式「海老」】 平田一式飾は、何と江戸時代後期の寛政5年(1793)から始まったと言われ、220年もずーっと続いているんだそうです。 平田天満宮の祭りには各町内が腕を競って飾られ、お神輿がそれぞれの飾り宿を廻ります。 ↓ 【平田天満宮祭御神幸(各飾り宿を廻る)】 一式飾は平田本陣記念館、一畑電車雲州平田駅、出雲市役所、JR出雲市駅、出雲空港などの施設で展示されてますのでお立ち寄りの際はぜひ探して見てみてください。 最近では、「ゆるキャラ」の名付け親でもあるイラストレーターのみうらじゅんさんが、その年の気にいった物や人物などに贈る平成27年「第18回みうらじゅん賞」に選ばれたり、NHK番組「ひるブラ」で紹介されるなど、メディア ![]() ![]() そんな平田一式飾は、毎年平田天満宮奉納一式飾競技大会で披露されます。 地元町内が技巧を凝らして制作した力作をぜひご覧になってみてください。 ☆日時/平成28年7月20日(水)~22日(金) 展示時間9:00~22:00 ☆場所/平田町 平田天満宮、周辺市街地 これは昨年のベスト1に選ばれた作品です。 ネットとかどうやって作ってるんですかね〜 【平成27年特選出雲市杯 西町 陶器一式「世界のケイ」】 お祭りの詳細はこちらをご覧ください。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 【平成28年度平田天満宮祭奉納一式飾展示場所案内】 いかがでしたか?不定期ですが今後も出雲の無形文化財にスポットを当てて、素人目線でゆる〜くご紹介していきたいと思います。 ![]() ![]() |