CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

«〜開館10周年記念特別展 ギャラリートークを開催します!〜 | Main | 〜「館長講座」を開催します!〜»
プロフィール

出雲弥生の森博物館さんの画像
出雲弥生の森博物館
プロフィール
ブログ
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
〜特別展関連講演会@を開催しました!〜 [2020年10月11日(Sun)]

 10月10日(土)、好評開催中の開館10周年記念特別展「出雲・上塩冶築山古墳とその時代」の関連講演会@を開催しました。

 今回は福岡大学の桃ア祐輔氏をお招きし、「上塩冶築山古墳の2セットの馬具と2人の被葬者」と題し、講演していただきました。
 桃崎氏は、上塩冶築山(かみえんやつきやま)古墳(6世紀末頃)の出土品の出土位置から、銀装馬具を大石棺の被葬者、金銅装馬具を小石棺の被葬者の副葬品と理解されました。そして、銀装馬具は、朝鮮半島の新羅の国から贈られた「新羅の調」で、国内に類例のない逸品と指摘されました。
 また、桃ア氏は金銅装馬具のうち、ハート形と十字形を組み合わせた轡(心葉形十字文透鏡板付轡(しんようけいじゅうじもんすかしかがみいたつきくつわ))に注目されました。この轡は、額田部(ぬかたべ)(推古天皇に仕えた集団)氏の装備と推測されています。特に上塩冶築山古墳の馬具には、馬の尻飾り(杏葉(ぎょうよう))があることから、額田部集団の中でも特に位が高い人物であったと推測されました。
 この他、鈴や中国、朝鮮半島の状況、古墳の立地などを踏まえて、大石棺の被葬者は、出雲西部地域を支配しながら陸路などを整備・管理した人物、小石棺の被葬者は大和で推古天皇に仕えて、出世し帰郷した人物とまとめられました。
 桃ア氏の講演により、6〜7世紀という時代の具体的なイメージを考えることができるようになったと思います。
 講演会には40名が参加され、熱心に聴講されていました。



講座のようす.JPG