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出雲弥生の森博物館
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出雲弥生の森博物館職員
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〜おうちで弥生の森ミュージアム! 第3回 常設展リニューアル その1「縄文時代の土器・石器」〜(本文が表示されない場合は、デスクトップ版でご覧ください) [2020年05月06日(Wed)]

他地域の縄文遺物.jpg おうちで弥生の森ミュージアム!
 出雲弥生の森博物館を紹介していきます。おうちでのんびりゆったり、博物館を楽しんでくださいね♪
 さて、今回紹介するのは、リニューアルした常設展です。

 出雲弥生の森博物館は、令和2年4月29日に開館10周年を迎えました。
 この10年を振り返ると、国富(くにどみ)中村古墳、出雲国山陰道跡、鰐淵寺(がくえんじ)境内が国史跡の指定を受け、上塩冶築山古墳の出土品も重要文化財に指定されるなど、出雲市内の史跡・考古資料の価値が、次々と国のレベルで認められている状況です。
 また、縄文時代の集落から江戸時代のたたらまで、各時代の調査研究も進展し、郷土の歴史を解明するうえで貴重な資料や研究成果も、さらに充実してきました。
 このような新しい情報をみなさまにお伝えするため、このたび、常設展をリニューアルしました。西谷墳墓群の解説を軸に市内の歴史を紹介するという大きな流れは変わりませんが、次にあげる資料を追加陳列し、展示内容の拡充をはかりました。

 1.縄文時代の土器・石器
 2.弥生時代の農具
 3.上島(あげしま)古墳の馬具
 4.猪目(いのめ)洞窟遺跡の人骨
 5.鰐淵寺境内の大甕 などなど

 これらのうち今回は「縄文時代の土器・石器」の紹介をします。
出雲平野に多くのムラが出現するのは弥生時代中期(約2000年前)です。その後ムラがクニへと発展し、この地が大いに栄えるのは弥生時代後期(約1800年前)です。この時期に「出雲王」が誕生し、大津町の「西谷の丘」に王墓が次々と造られました。
 しかし、縄文時代にも出雲が重要な役割を担う時代がありました。そのことを物語るのが京田(きょうでん)遺跡です。
 京田遺跡は湖陵町常楽寺(じょうらくじ)にある遺跡です。発掘調査を行ったところ、縄文時代後期(約3500年前)の住居跡などのほかに、二万点を超える縄文土器の破片が出土したことで、当時はかなり大きな集落だったことがわかりました。


京田遺跡上空から出雲平野を望む(南から).jpg

 京田遺跡上空から出雲平野を望む(南から)


 出土したこれら土器の中には、他地域の特徴を持つ土器も比較的多く混ざっていました。様々な地域に由来する遺物がひとつの遺跡からまとまって出土する例はあまりありません。


京田遺跡から出土する他地域の縄文遺物.jpg

京田遺跡から出土する他地域の縄文遺物



 このことから、京田遺跡は出雲平野やその周辺における、他地域との「ネットワーク拠点」として機能していた集落であると考えられます。かつて、出雲平野の西側を占めるラグーン(潟湖)のほとりにあった京田遺跡は、まさに他地域との交流の「玄関口」だったのです。
 近年の調査では、出雲平野周辺の遺跡からも外来系の土器が見つかる事例が増えています。他地域から伝わった文化やモノが、京田遺跡を介して周辺集落に伝播した様子が垣間見えてきました。


ネットワーク拠点の京田遺跡 イメージ図.jpg

ネットワーク拠点の京田遺跡 イメージ図


 今回のリニューアルでは、京田遺跡やその周辺から出土した縄文土器や石器を展示しています。ぜひご覧いただき、約3500年も前に壮大な交流を行っていたこの地の縄文文化に思いを馳せていただければ幸いです。


縄文土器・石器の展示のようす.JPG

展示のようす


異形土器 西日本での出土はごく希.JPG

異形土器 西日本での出土はごく希


石皿と敲石(たたきいし)木の実などをつぶす.JPG

石皿と敲石(たたきいし) 木の実などをつぶす


左:注口土器 右:九州系の土器.JPG

左:注口土器  右:九州系の土器


左:水銀朱が付いた磨石 右:石のオノ.JPG

左:水銀朱が付いた磨石  右:石のオノ


左:浅鉢 右:深鉢.JPG

左:浅鉢  右:深鉢


文章:学芸員 三原 一将


 5月6日現在、当館は休館中ですが、開館した際にはぜひ、展示を見に来てくださいね!


参考サイト
博物館ホームページ


〜おうちで弥生の森ミュージアム〜
第1回 マスコットキャラクター「よすみちゃん」
第2回 春季企画展「『日本書紀』1300年記念 硯から見た古代の出雲」
第4回 ギャラリー展「田儀櫻井家のたたら製鉄 その1 宮本鍛冶山内遺跡
第5回 速報展「1/80の調査 ―史跡鰐淵寺境内の調査から―」
第6回 常設展リニューアル その2「弥生時代」
第7回 常設展リニューアル その3「古墳時代後期」
第8回 常設展リニューアル その4「猪目洞窟(いのめどうくつ)遺跡の人骨」
第9回 常設展リニューアル その5「史跡 鰐淵寺境内」