
栃尾12次隊活動レポートC[2010年10月31日(Sun)]
今回の交流会で、同住会代表の千野さんとお話をする機会がありました。
そこで千野さんから聞いたお話をもとに、少し真面目に書きたいと思います。
話はじめに千野さんは、
「地震から6年もたった気がしない。」
このように話されました。
当時報道されていた「中越地震」を覚えている私たちとは全く違います。
今回、式典・交流会に参加していただいた方は実際に被災された方々です。
被災者の方々は、この地震を通して辛かったこと・怖かったこと、様々なことを感じたことと思います。
おそらく、中越地震が起こったあの日のことを、つい最近の出来事のように覚えているのではないでしょうか。
栃尾地区でも、お1人犠牲者が出てしまったことを皆さんご存知ですか?
しかもそれは今回式典・交流会を開いた半蔵金地区に住んでいた方です。
とても辛い出来事だと思います。
でもそれを風化させてはいけません。
時代の流れと共に、人に忘れられていく‥
それはあまりにも悲しすぎます。
被災された方にとってこの地震は、
"忘れたいけれど、忘れて欲しくない。"
そんな出来事だと思います。
千野さんは、この地震を経験して、IVUSAと出会って、
「学生に、この寂しくなった地域に
私たちと一緒に足を運んでもらいたい。」
そう思うようになったそうです。
栃尾はもともと過疎が進んでいた地域でした。
それが地震によって急速に過疎が進んでしまったのです。
「雪が多い山の中で、定住人口を増やすことは難しい。
だから、交流人口をもっと増やしたい。」
地域の人間と、外部の人間。
その繋がりをもっと作りたいとおっしゃっていました。
中越地震後、仮設住宅にいたとき、
IVUSAの学生と一緒に作業をし、学生が帰った後、
住民から学生の話題が出たそうです。
人のいないところに、話題なんて出てきません。
地域の人が話をする場。そこに話題が生まれます。
"この地域で、何かしらの話題が出ること。"
栃尾にとっては、それだけでも元気の証なのです。
その小さな話題づくりでいい。
私たちには、もっと出来ることがあるのではないかと感じました。
少し話は反れますが、
とちお祭りの反省会に千野さん方、同住会の方が参加したとき、
反省会に参加していた方から
「来年は祭りに参加する学生の人数をもっと増やして欲しい。」
そう言われたそうです。
今年の8次隊は、原町の皆さんとも新たな絆ができた素晴らしい隊でした。
そのお言葉を頂けただけで、
「参加してよかったな。」「また来年も参加したい!」そう思えます。
とても嬉しいご報告でした!
IVUSAと栃尾。
学生が大学を卒業しても、終わらない関係。
そんな関係を、絆を、これからも栃尾の皆さんと築いていきます!
千野さんをはじめ、式典・交流会に参加してくださった栃尾の皆さん、
とても貴重なお話をしてくださり、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
また、どこかでお会いできる日を心待ちにしています(^^)
*
いつ起きるか分からない地震。
首都圏では直下型地震が心配されていますし、
新潟でも新潟地震からもう何十年も経過している今、
いつ大きい地震がきてもおかしくないと言われています。
防災について、身近なことから考えてみませんか?