新聞掲載記事 新潟日報2月20日[2009年10月31日(Sat)]
復興を願う気持ちは一緒
栃尾の仮設住民 津波被災者へ文具などを贈る
中越地震で被災した長岡市(栃尾)北荷頃の仮設住宅の住民が18日、スマトラ沖地震の津波被害を受けたインド南東部の被災地へ文房具などを贈った。
「同じ被災者として、力になりたい」。
募金で購入した鉛筆に手作りの千羽鶴を添えて、来月現地を訪れる学生ボランティア団体に思いを託した。
栃尾とインドとの橋渡し役をするのはNPO法人国際ボランティア学生協会。
3月2日から2週間、住宅建設支援のためインドのナーガパッティナム地域に入る。
同協会の学生は18日、昨年末に続き124人が二回目の雪下ろしボランティアに栃尾を訪れた。
学生のボランティア精神に感激した仮設住民たちは、インド支援の話を聞き「私たちも何かお手伝いがしたい」とさいの神のイベントで募金を集め、インドの被災者に贈る鉛筆や消しゴムばどを購入した。
同日夜に開かれた学生と住民交流会の席で、贈呈式が行われた。
仮設住宅自治会の区長、千野義夫さん(63)は「復興を願って折った千羽鶴と文房具です。」インドの人たちに頑張ってくださいと伝えてください」と手渡した。
同協会の学生代表小久保淳さん(23)は「現地の子どもたちに文房具を届け、帰ってきたら栃尾で報告会を開きたい」と話していた。
写真=インドへの支援物資をボランティア学生に託した仮設住宅の住民たち(18日夜、長岡市栃堀のふるさと交流会館)
新潟日報 2006年2月20日 朝刊