
新聞掲載記事 3月2日読売新聞夕刊18面[2009年10月23日(Fri)]
3月2日に出発した第3次インド洋津波災害復興支援活動が、読売新聞(3月2日読売新聞夕刊18面)に掲載された。(全文掲載)
「震災復興ガンバレ 学生がインド支援 〜新潟からの贈り物携え」
インドネシア・スマトラ島沖地震(2004年)の津波で被害を受けたインド南部の町の復興を支援するため、東京や関西の大学生ら81人が2日、現地に向け出発した。
雪かき支援に訪れた新潟県中越地震の被災地住民から託された贈り物も携えており、新潟の住民とインドの人達の橋渡しの役も務める。
NPO法人「国際ボランティア学生協会」(本部・東京)のメンバーらで、インドで最も大きい被害を受けた町の一つとされる、ナーガパッティナムに入り、12日までの予定で土台作りやレンガ積みなど住宅建設を手伝う。
同協会では昨年末、いまだ地震のつめ痕を残し豪雪に見舞われた新潟県長岡市の北荷頃仮設住宅団地を訪問、雪かきを手伝った。
その際、3月にインドを訪問することや、文具が手に入らない現地の子どもたちの状況を話すと、住民達が地区の募金で文具を買うなどしてくれた。
インドへは段ボール十数箱分の文具のほか、仮設住宅の人達が作った千羽鶴や、インドと日本の国旗をあしらった寄せ書きも持っていく。
また、「よさこいソーラン踊り」も現地で披露する。
インドへの贈り物を呼びかけた仮設住宅住民の千野義夫さん(62)は、「中越地震では多くの人の心の温かさを感じたので、今度はこちらが被災者を励ましたかった」と話す。
協会の学生代表の法政大4年・小久保淳さん(23)は「自分達の生活も困難なのに協力してくれた新潟の人達の気持ちもしっかり届けたい。ただ家を建てる手伝いだけでなく、元気も与えられたら」と話している。