7月12日(火)NPO法人橋園 みっちゃんちを会場として、共生型ケアをひろめる会さん主催のもと「かっくんのハーモニカとオルガニート演奏会」が開催されました。
各務 雄太くん(通称かっくん)は、アスペルガー症候群の症状を持った青年です。
ハーモニカの演奏者として地元長野県小諸市を中心に活動され、被災地支援として福島、2年前にも石巻、女川でも演奏されています。これまで4年間で400回も演奏されているそうです。
今回は「被災地が早く普通の日常に戻るように」と想いを込めて、「さくらさくら」や「北国の春」などの一年を通した歌や「震災で亡くなった人たちの魂を鎮めたい」という願いで「シャボン玉」など約20曲を演奏。
また、ハーモニカを吹きながらのオルガニート(カード式の手回しオルゴール)の演奏や、お客さんも一緒に楽器を持って歌う場面もあり、かっくんの奏でる心にスーッと響くようなやさしい音色に、会場は終始あたたかい雰囲気に包まれていました。
最後にかっくんは「お金ではなく、心を援助するボランティアとして、また来年も石巻で演奏したい」と想いを語ってくださいました。
会場となったNPO法人橋園 みっちゃんち(高橋博美施設長)は、石巻市中央3丁目にある、民家を利用したデイサービスです。
重度の身体障がいをもった子どもたちが通える場所、その家族がお互いに話し合える場所として「障がい者日中支援」、日常生活に不安のある、または日中独居の高齢者の交流の場として「ミニデイサービス」をされています。
家庭的な雰囲気のもと、障がいをもった方も高齢者も、同じ空間で一緒に過ごされています。
高橋施設長は、今後のみっちゃんちについて「地域の人たちが気軽に立ち寄ってくれるような場所になることを願っています」とお話してくださいました。
(渥美)