ご紹介が遅れてしまいましたが、市民活動団体さんを二団体ご紹介します。(取材順)
こちらの団体さんの取材記事は、仙台を拠点として活動なさっている
NPO法人杜の伝言板ゆるるさんが発行している
月刊杜の伝言板ゆるるに掲載されていますので、詳しくはぜひそちらをご覧になって頂ければと思います。ここでは取材時のこぼれ話も含めてご紹介します。
@放課後こどもクラブBremen(HP) 震災後、子ども達に充実した勉強と遊びの場を提供したいという思いから、小学校の先生である女性が始められました。放課後、高台にあるご自宅で子ども達に勉強を教えています。
Bremen代表の寶鈴子さん
一緒に活動するメンバーは全員ボランティアで、高校の数学の先生、ALTの外国人の先生、国語の先生、送迎担当の方、その他にも、賛同して下さった先生方が協力されています。主な活動として、月曜日から金曜日まで、学校が終わった小学生の子ども達を預かり、勉強と遊びの時間を作っています。送迎も行っていて、学校まで子ども達を迎えに行き、Bremenでの活動終了後、要望があれば自宅まで送り届けます。自宅が遠かったり、仕事などで忙しい親御さんから「安心できるし、とても助かる」との声を頂いているそうです。また、地域のご近所にお住まいの方々のお茶会も月一回開いています。
☆子ども達が過ごすお部屋は・・・教室として使用されている場所は、生前ご両親が過ごされていたお部屋なんだそうです。「お客様を招くのが好きな父だった。きっと今の状況を喜び、私の活動を見守ってくれているはず。」と寶さん。
絵を描いたり、作品を作るのが好きだったというお父様。素晴らしい作品がたくさん飾られていました
☆遊びの時間も充実活動風景の写真を見せて頂けますか?とお願いした際「勉強の時間は子ども達に教えているので、写真を撮っていなくて・・・遊びの写真ばかりで、遊んでばかりと思われたらどうしよう」と笑ってお話下さいました
ALTの先生と一緒にホットケーキパーティー
公園で遊んだりもします。
広いお庭で遊んだりも。
猫もいます
☆玄関の内側は情報掲示板石巻市内のイベントチラシ等を玄関の内側に掲示。訪れた方が見る事ができます
☆Bremen(ブレーメン)の由来玄関に飾られている、木製の可愛いオブジェ
由来はドイツ童話の「ブレーメンの音楽隊」。同じような境遇に合った動物達が協力し合い、幸せに暮らすという物語が、震災後の状況と繋がるような気がしたそうです。落ち着いた場所で、信頼できる仲間達と一緒に、未来を担う子ども達の成長を見守りたい。そんな寶さんの思いも込められています。
☆詳しくはこちらをご覧下さい。月刊杜の伝言板ゆるる8月号A街角Café桜(NPO法人夢みの里)(HP)平成二十六年十月十日、NPO法人夢みの里さんが運営する「街角Café桜」がオープンしました。このカフェは、障がいを持ったお子さんのお母さん達がスタッフとして働いています。
カフェの外観
☆お母さん達の思い学校を卒業した子ども達や、その家族が安心して働ける職場であり、同じ悩みを抱えたお母さん達が気軽に集まって話ができる場所であり、地域の人達とも関わり合える場所で、 夢みの里の就労施設で作られた野菜などを使った美味しい食事を提供して・・・そんなお母さん達のたくさんの思いが形になりました。
カフェのスタッフさん。
☆理事長・菅原さんの思い「相談支援事業所は敷居が高くて行きにくい。事業所に出向く前の、気軽な話もできるような場所があったら嬉しい。」とお母さん達から声が上がっていたこと、お母さん達のコミュニティを作りたいという思いがあったこと、また来たいと思わせるような、お洒落な雰囲気のカフェを作れたらと思っていたそうです。「お母さん達がやってみたいと言ってくれたこと、お母さん達の明るい顔が見れたことが嬉しい。」と話されました。
理事長の菅原さん。とても嬉しそうにお話して下さいました。
☆お料理の原料も自家製提供する料理の原料である、お米や無農薬野菜などは、夢みの里の就労施設で作られたものを使っています。
オードブルも手作り
デザートも美味しい
ランチ二種類、ケーキセットが500円。カレーはトッピング、おにぎりは好きな具でどうぞ
☆地域を元気づける力にもカフェの二階は、町内会の寄り合いや、講演会などを想定したフリースペースとなっていて、カフェで食事をすると二時間無料で利用できます。石巻市不動町町内会の方から「お店が少なく寂しい地域なので、こんな場所ができて嬉しい。」という声も聞かれました。
☆お洒落なインテリア外観もお洒落ですが、中も素敵です。菅原さんが「利用者さんが、福祉施設にいるということを感じない雰囲気を目指している」と仰っていて、こだわりが感じられました。
真っ白な壁と、ぬくもりある木製家具
素敵なカップとソーサーが飾られていました
ステンドグラスの照明も素敵
☆笑顔になって、安心して・・・カフェのコンセプトは、調味料は「えがお」、お土産は「あんしん」。「美味しいものを食べて、悩みや他愛無い話をしてリフレッシュ してほしい。」とスタッフの熊谷さん。菅原さんとお母さん達の夢が詰まった素敵なカフェに、ぜひ足を運んでみて下さいね。
☆詳しくはこちらをご覧下さい。月刊杜の伝言板ゆるる11月号(文責:武山)