まちづくりNPOげんき宮城研究所 創立5周年 みちのく八雲会 創立10周年
「フォーラム2012in石巻」
9月1日(土)13:00より、石巻市の潟iリサワ2F会議室で開催された、「フォーラム2012in石巻」に参加させて頂きました。
■第一部:基調講演
「GNPからGNE(人生の楽しみ)の時代へ〜文化資源としての小泉八雲を考える〜」
講師:島根県立大学短期大学部 小泉 凡教授(小泉八雲ひ孫)
「雪女」「耳なし芳一」「ろくろ首」などの怪談の著書で有名な小泉八雲のひ孫である
小泉凡さんが、小泉八雲を文化資源として考えるというテーマの元、お話をして下さいました。
◆小泉八雲プロフィール◆
本名はラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn)
ギリシャ生れのイギリス人。明治期の随筆家・小説家。
1890年−米国の雑誌特派員として来日。同年、英語教師として島根県の松江中学に赴任。
1896年−東京帝国大学文科大学の英文学講師に就職。日本国籍を取得し、「小泉八雲」と名乗る。
1904年−怪奇文学作品集『怪談』を出版。この作品は八雲の妻である節子から聞いた、日本各地に伝わる伝説や幽霊話などを再話し、独自の解釈を加えて情緒豊かな文学作品としてよみがえらせたもの。
「文化資源」とは、指定文化財や、有形・無形を問わず、各種の建造物や文学碑・民話・自然・
ゆかりの人物など、地域にとって文化的魅力が高く、観光・地域振興などへの活用が期待される
地域資源の事です。
島根県松江市では、「怪談」縁の地を訪ねる『松江ゴーストツアー』が大好評だそうです
(企画・実施:NPO法人 松江ツーリズム研究会)
HPはこちら→
http://www.matsue-tourism.or.jp/ghost-tour/index.htmlツアーは以下の二種類です。
《へるんコース 》
八雲の曾孫、小泉凡さんの講演を聞き、郷土料理を味わって、語り部が八雲の怪談の世界にご案内します。
◆料金:5800円
◆所要時間:4時間30分
《カラコロコース》
地元の語り部が、静かに思いを込めて、怪談の世界にご案内します。
◆料金:1500円
◆所要時間:2時間20分
◆ツアーの魅力◆
小泉八雲の再話した松江の怪談を体感してみましょう。松江の夜の魅力を再発見できます。
闇をみつめることは自らの五感力を磨くことにもなり、灯りの溢れた現代社会に暮らす私たちには、とても新鮮なものになるでしょう。(HPより抜粋)
この企画、赤字だったことはないとか。おもしろそうですね
小泉八雲の怪談の魅力を存分に引き出していて、とてもわくわくするツアーだなと思いました。
「怪談」を文化資源として、地域振興にしっかりと活用されているんですね
■第二部:映画上映
東日本大震災ドキュメンタリー映画「PRAY FOR JAPAN〜心を一つに〜」
制作:スチュウ・リービー監督
◆映画の紹介◆
「Pray for Japan〜心を一つに〜」は4つの視点(家族・ボランティア・避難所・学校)から震災の悲劇を追います。
それぞれ、震災で何かしらの被害を受けた人々の物語があり、彼らが悲劇と戦い、打ち勝つために前向きに生きる様子が描かれています。4つの視点に分けたことにより、この自然災害がいかにさまざまな人に大きな影響をもたらせたかが分かります。
そしてそこには愛する人のため、そして故郷のために戦う本物のヒーローたちがいたのです。(HPより抜粋)
HPはこちら→
http://prayforjapan-film.org/page/6466920:Page:1126まちづくりNPOげんき宮城研究所・事務局長の門間光紀さんが、エンドロールで映画についてお話をして下さいました。映画には、門間さんもご出演されています。
◆まちづくりNPOげんき宮城研究所◆
単なる課題解決だけではなく、地域資源(歴史、文化、ひと、もの)を再認識し、それらを活用した「もうひとつの宮城」と「新たな文化」の創造を目指しています。ヒントは、「異文化理解」と「世代間交流」です。多彩な会員を擁し、@まちづくりA文化・芸術振興B保健・福祉の分野を、主な活動範囲としています。HP→
http://www.genki.miyagiken.biz/第一部・第二部と充実したプログラムで、とても貴重な時間を過ごさせて頂きました。
スタッフの皆さん、凡先生、この度はどうもありがとうございました
by武山