11月30日(金)、石巻市民合唱団(新田昭夫代表)の定例練習会が行われました。
石巻市唯一の混声合唱団です。美しい女性の声と深い男性の声が中央公民館に響き渡ります。1958年2月に設立されてから60年以上経ちました。多いときには70名を超えましたが、震災の影響で石巻の夜に灯りが消えたことで練習時間の変更が余儀なくされました。練習が昼間に変更されたことで働き盛りの若者や男性が参加できなくなり、今では20名程となりました。
小さいころから歌が好きで、子育てに追われて一度は離れてもやっぱり歌いたくて合唱団へ入った方ばかりです。時間前は賑やかな談笑に包まれていた空間も時間になるとキリッと空気が変わったような気がしました。
パート毎の練習を繰り返すたびに新田先生は歌詞の解釈をとても丁寧な説明で伝えていました。よく見ると、皆左手に楽譜を、右手に消しゴム付の鉛筆を持っていました。忘れないようにその都度メモし、各々がオリジナルの楽譜へと変えていくそうです。
小学生が素直な感性で歌詞を書いた「いのちというものは」から始まり、星野富弘さん作詞の8曲が続き、最後は全員で緩やかな円を描くように立って終わりの歌を歌いました。「さよなら」は私も知っていたので、思わず一緒に歌っていました。気持ち良かったです(*^_^*)
今後の予定は、3月の震災追悼式、9月県北合唱祭、10月市民合唱祭の参加です。
年々、意欲的に主体的に夢中になって取り組むことや仲間と一緒に目標に向かって努力する機会は減っていくけれど、ここではそれができます。
石巻中央公民館第一教養室で毎週金曜日、午後2時から約2時間練習を行っています。現在男性が3名ということで、もっと増えてほしいという声がたくさん聞かれました。
設立当初から参加している女性の方が、「女性が何人束になっても男性一人の歌声には叶わない」と笑顔で話してくれました。
皆さんとても気さくで明るい方ばかりです。合唱は美しいだけではなくとてもエネルギーを消費します。お腹が空いていてはできないことや、合唱の日はぐっすり眠れるなど元気の秘訣を教えていただきました。
そこに行けば仲間がいる・・・そんな空間に足を運んでみてはいかがですか。