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「協働促進フォーラム〜福祉のあるまちづくり〜」 [2016年02月02日(Tue)]
1月27日(水)1時から、仙台市のガーデンシティ仙台勾当台ホテルを会場に、宮城県が主催し、認定NPO法人杜の伝言板ゆるる企画実施による「協働促進フォーラム〜福祉のあるまちづくり〜」が行われました。
プログラムは1部と2部に分かれて行われ、1部は「福祉のあるまちづくり」をテーマにしたパネルディスカッション、2部は情報交流会でした。

パネルディスカッションは、杜の伝言板ゆるるの大久保代表をコーディネーターに、NPO法人むすびの荒川理事、NPO法人よろずや余之助の桑原会長、戸塚区で地域振興課長を務める高嶋氏がパネリストとして登壇しました。
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NPO法人むすびは、練馬区の光が丘団地で認知症カフェを中心にまちづくり活動を行っている団体です。3万人が居住する大きな団地がひとつの町を形成している地域ですが、団地が出来てから30年が経過し、団地と共に住民の高齢化も問題になっています。団体はそこで介護事業を行っていましたが、もっと近所の人との交流が必要と、人々の居場所づくりに尽力し、多世代をゆるくつなぐ活動を続けているそうです。介護や高齢者のボランティアというとどうしても女性が多くなりがちな中、「男の土曜塾」と題した自分史講座を開き男性を集め、それを呑みの会で発表しあい、さらにその受講生に呼びかけ、認知症の方の話を聴きそれを書面におとす“傾聴ライター”の協力者にしてしまった話には、驚き、感心しました。
NPO法人よろずや余之助は、群馬県で異業種専門家集団による高齢者の生きがい活動をコミュニティビジネスの手法で実践している団体です。地元同級生同士が、リタイヤ前に助走期間として地域活動を始めようとスタートさせたそうで、基本コンセプトは「おとなの溜り場」なのだとか。長年培ってきた経験と豊富な人材を活かして、うたごえ喫茶や困りごと相談、公民館運営、サロンや講座、空き家対策などのよろず仕事を、市民活動独自の手法で楽しみながら続けているとのこと。興味を引いたのは、おやじの学校・おもしろ健康相談・いじわる法律講座など思わず参加してみたくなるようなネーミングの秀逸さでした。そこにも気負わずに誰もが参加できることへの気遣いが感じられました。
戸塚区役所の高嶋氏は、震災後の3年間で、市民協働推進条例制定、横浜市協働推進の基本指針策定、横浜市市民活動支援センターの運営にそれぞれ携わり、今年度から戸塚区で地域振興課長として行政側から協働や課題解決に携わっています。横浜市には1500近いNPO法人が活動していて、40ヶ所のコミュカフェがあり、それらが横浜コミュニティカフェネットワーク(YCCN)を結成し中間支援的な機能を有するものを目指しているそうです。そこでは、きっかけ(コーディネート)受け止め(相談)おせっかい(仲介・情報提供)つなぐ(ネットワーク)という機能を持った、自由でゆるやかな居場所で、可視化による信頼や事業性の高いことが大切だとのことでした。
横浜市は横浜コードの制定や、500万円上限の整備助成金で支援するなど、かなり市民活動との協働が進んでいるので、コーディネーターの大久保さんも、コミュニティの政策が大変興味深いと話されていましたが、それぞれの地域の課題からの、解決のための工夫や取組み、地域の人々の巻き込み方や協働の仕方、そして継続のための取組みなど、具体的で面白い話がたくさん聞け、とても勉強になりました。

情報交流会は、「介護保険制度と地域の支えあい」「協働による社会づくり(若者からシニアまでをどのようにまきこむか)」という二つのテーマごとに別室で、10人ほどずつのグループをいくつか作って情報の共有をしあいました。
自分は「協働による社会づくり」の方に参加したのですが、県内全域から団体や社会福祉協議会や行政、企業の方が集まり、田舎ならではの人口の減少による人材不足や、送迎するしないについての問題提起もありました。しかし、仕掛ける側からの熱い想いがきちんと伝われば、学校や地域を巻き込むことが出来るという NPO法人ForYouにこにこの家の小岩代表の、中学校を中心とした連携のコミュニティの事例や取組みを聞き、きちんと話し伝え、相手の意見も聴くというあたりまえのことが、コミュニケーションの第一歩であることを再認識しました。そしてそれは1部でも何度か出てきた「ゆるく」「ゆるやか」にという、誰にも負担のかからない形をとりながら行われることが、もっとも望ましいのだと思いました。

(文責:阿部)
Posted by スタッフ at 16:57 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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